【5月21日の事件】「結婚したかった…」一方的な感情によるストーカー行為、対策の仕方は?

5月21日に起きた出来事に小金井ストーカー殺人未遂事件があります。この事件は現代のストーカー問題が浮き彫りとなった衝撃的な事件でした。今回はこの事件を紹介するとともに、ストーカーに遭わないための対策も紹介していきます。

小金井ストーカー殺人未遂事件の概要

この事件は2016(平成28)年5月21日東京都小金井市で芸能活動をおこなっていた当時20歳の大学生の女性が、ファンを自称する当時27歳の男にナイフで刺された殺人未遂事件です。当日の午後5時5分、東京都小金井市内のライブハウスで被害女性の携帯電話から110番通報がありました。

警視庁は女性が110番緊急通報登録システムに登録していたため、位置情報を確認せずに女性の自宅に警察官を派遣。その1分45秒後に目撃者の通報によって警察官が現場に駆けつけました。被害女性は首や胸など20カ所以上刺されていてすぐに病院へ搬送。警察官は現場にいた男が犯行を認めたため傷害容疑で現行犯逮捕します。後に男が「殺すつもりだった」と供述したため容疑を殺人未遂と銃刀法違反に切り替えました。

警察の調べでこの男は以前からアイドル活動をしていた女性に対し、ストーカー行為をしていたことがわかりました。被害女性は病院に緊急搬送されましたが20カ所以上刺されていたため一時心肺停止状態となり、その後も長時間意識不明の重体でしたが約2週間後に意識を取り戻したそうです。しかし体の一部の神経が麻痺し視野が狭くなり、男性恐怖症等の心的外傷性ストレス障害などの後遺症が残りました。

犯人の異常なまでのストーカー行為

犯人の男は京都府に住む会社員で被害女性のファンを自称していました。男は「君を嫌いな奴はクズだよ」と名付けたSNSアカウントを作り、同年の1月頃から被害女性のSNSアカウントへ接触し、当初は女性に対して好意的な書き込みが多くあったといいます。しかし1月の下旬に入り、返事をしない女性に対して嫉妬等による不穏な書き込みが増えました。

そして男は一方的にプレゼントを送り、それを自ら「返せ」と女性やその関係者に要求しますが、逮捕後の警察の調べでプレゼントとして送った腕時計を女性に返却され逆上して殺害計画をするようになったと供述しています。実際に返却後にSNSでの書き込みが過激化しています。

被害女性は男の書き込みに対して警察に相談しますが、相手のアカウントをブロックして何かあったら連絡をするというだけでした。女性からの恐怖心を感じなかったとの理由で一般相談として処理し、ストーカー事案としては取り扱わなかったそうです。

事件当日、男は自分のブログに「行ってきます」と書き込みをして京都から上京します。そして男は女性があらわれるまで長時間待ち伏せし、襲撃の機会をうかがっていました。そして女性が小金井のライブハウスに入る前に男は接触を試みますが、女性は男を無視して警察に通報します。その後女性が男にライブハウスに入らないように諭しますが、男は電話をかけ始めた女性に激高し、犯行に及んだそうです。

逮捕後男はSNSをブロックされたことや、プレゼントを返送されたことを動機にあげ、「女性と結婚したかった」と供述しました。

裁判

2017年2月20日東京地方裁判所立川支部で初公判がおこなわれ男は起訴内容を認めました。検察側は計画的な犯行と指摘しましたが、弁護側は衝動的な犯行と否定。男は被害女性の供述調書が読み上げられると時折笑みを浮かべていました。その後被告人質問や被害女性の意見陳述がおこなわれ、検察側は男に懲役17年の求刑し結審します。

そして2月28日、男に懲役14年6カ月の判決が言い渡されます。男は判決を不服として3月3日までに控訴しますが、3月29日に控訴を取り下げ刑が確定しました。

ストーカーに遭わないための対策

ストーカーは犯人の一方的な感情による身勝手極まりない犯罪行為です。これを防ぐには次のような対策が必要です。

外出する時はなるべく1人では出歩かない。
・防犯ブザーを携帯しすぐに鳴らせるように準備しておく。
・恋人と別れる時には相手を傷つけないように丁寧に話し合いをするのではなく、はっきりと「もう好きではない」という。
・恋人などと嫌な別れ方をしたら、玄関のカギを変える。
・郵便受けにカギを付ける。
・ゴミを出す時には個人情報が書かれたものは、シュレッダーにかけるか細かく切って捨てる。
・SNSで今どこにいるなどリアルタイムの行動を示す投稿は避ける。
・少しでも恐怖を感じたらすぐに警察に相談し、ストーカー案件にしてもらう。
・ストーカー行為をされていると思ったら、会話の録音やメールなどの保存をして証拠を残すようにする。
・ストーカー行為より傷害罪の方が警察は動きやすいため、暴力などを受け怪我をしたら診断書をもらっておく。

まとめ

今回紹介した事件のようにストーカー行為は本当に危険です。日頃から何が起こるかわからないという意識を高め、ストーカー行為をされて少しでも怖いと感じたら、なるべく早くできる限りの対処をしましょう。

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