【学校周辺の安全対策】地域でこども達を守る防犯パトロールのはじめ方

過去に小学校で起きた凶悪な事件は数多くあります。最近では2018年に警察官の拳銃を奪った男が小学校内で発砲をして警備員の男性が亡くなるという事件が起きたばかりです。
なぜ学校内での凶悪犯罪は後を絶たないのでしょうか?
今回は学校周辺の安全対策として、地域でこども達を守る防犯パトロールのはじめ方についてご紹介いたします。

学校で起きた過去の事件

小学校内で起きた過去の事件には思い出したくないものもあります。しかし目を背ける訳はいかないのです。過去の事件を教訓にすることが大切です。

附属池田小事件

2001年6月8日、大阪府池田市の大阪教育大学附属池田小学校で当時37歳の犯人(宅間守)が小学校内へ侵入し、包丁で児童と教師を次々と斬り付けたのです。これにより児童8名が死亡、教師2名・児童13名が負傷した。

この事件は、戦後初めて小学校内で起きた無差別殺傷事件となりました。

事件の詳細

2時間目の授業が終わろうとしていた時、犯人が出刃包丁を所持して附属池田小の2年東組に侵入した。すぐに気付いた男性教師が「外に逃げろ!!」と大声を出して児童たちへ指示をしたが、この時4人が重軽傷を負った。
次に西組へ侵入をしたのだが、女性教師が児童へ「逃げろ」と指示したのちに教室から飛び出したことで西組の児童が次々に襲われ、8人の児童が死傷しました。

その後も隣の2年南組に侵入し児童5人が襲われ死亡しました。
最終的に1年南組に侵入したところを男性教師と副校長で犯人を取り押さえました。犯行時間は約15分間で無言の凶行だったと言われています。

大阪・寝屋川市立中央小学校3人殺傷事件

2005年2月14日午後3時10分頃、大阪府寝屋川市の寝屋川市立中央小学校へ包丁を持った少年が侵入し教師や栄養士を斬り付け1名が死亡、2名が負傷した。

事件の詳細

寝屋川市立中央小学校の卒業生である無職の少年(当時17歳)が包丁を所持し同校へ侵入をした。その際居合わせた教師から「どちらさまですか」と尋ねられたので「職員室はどこですか?」と少年が尋ねた。

教師が案内をしようとした瞬間!教師の背中を刺身包丁で刺した。刺された教師は技能職員室へ逃げ込んだが死亡した。
その後、職員室へ乱入し1年生担任の教諭と、栄養士の女性に襲いかかり、2人に重傷を負わせている。その後、通報を受けた警察官が駆けつけ取り押さえられた。
※当時、児童はグラウンドに避難していたので全員無事だった。

防犯パトロールをはじめる手順

まずは防犯パトロール隊を立ちあげることからはじめます。手順は以下のとおりです。

①ボランティアを集める

学校近くの人達へ防犯パトロールに参加ができるボランティアを募ります。

・町内会
・商店街の方々
・地域に住んでいる人達
・地域で働いている人達
・会社

など地域の防犯活動に関心のある人達へ呼び掛けることからはじめましょう。

②防犯パトロールリーダーを決める

ボランティアがある程度集まったら、その中からリーダーとサブリーダーを決めます。そこで決めたリーダーが中心になりパトロール活動の計画を話し合います。

またメンバー全員が共通の認識を持ち活動計画をまとめます。

③防犯パトロールの方法を決める

メンバーでまとめた活動計画をもとに学校周辺の犯罪情報等を収集します。その情報をもとに防犯パトロールの方法を決めます。

例えば、情報の中に児童の登下校時に不審者がでたという場合は、登下校時に通学路や学校周辺を重点的にパトロールするなどを実施します。

④パトロールを開始する

実施する防犯パトロールの方法が決まったらメンバー全員へ知らせます。それと同時に、町内会や商店街の方々、地域に住んでいる人達や働いている人達、または会社などにも防犯パトロールの開始を知らせ再度、防犯パトロールの参加を呼びかけてください。
参加の呼びかけには直接声をかけることと、回覧板や広報誌なども利用します。

防犯パトロールの準備

実際に防犯パトロールをはじめたら色々と準備が必要です。以下に準備するものをまとめましたので参考にしてください。

自治体や警察との連携

学校を管轄する地域の交番や警察署、市区町村等に防犯パトロール隊を発足したことの報告をするとともに活動計画や方法等を説明して、しっかりと協力と連携を呼びかけます。

防犯パトロールの携行品

防犯パトロールをするときの服装と携行品は重要です。パトロール時の服装と携行する物品は次のとおりです。

・身軽で動きやすい服装
・パトロールベスト(反射材付き)
・パトロールタスキ(反射材付き)
・パトロール腕章(反射材付き)
・パトロール帽子(反射材付き)
・携帯電話
・懐中電灯/赤色防犯灯
・ホイッスル
・防犯ブザー
・筆記用具
・拡声器
・カメラ

防犯パトロール活動記録を残す

パトロールの活動記録は必ず作成してください。パトロール活動記録に必要な項目は次のとおりです。

※項目は各パトロール隊に合わせて工夫をしましょう。

・日時
・天候
・参加者
・パトロールを実施した場所
・パトロール内容
・パトロールの結果
・記入者

防犯パトロールを円滑にすすめるには

防犯パトロールを円滑にするためのポイントについてご紹介します。

パトロールが必要な理由を明確にする

防犯パトロールを円滑にすすめるためには、パトロールが必要な理由や目的を明確にする必要があります。

・児童を不審者から守る
・地域の交通事故防止
・空き巣被害の防止

など、なんのためにパトロールが必要なのか?
そこをはっきりと決めてメンバー全員が共通認識をもって取組みましょう。

防犯パトロールは必ず複数で

防犯パトロールは必ず4~5名を1グループとして実施してください。パトロールの目的は「地域の安全は自分達で守る」ことです。多くの目で見ることで危険個所や不審者・不審車両等を発見することに繋がります。
「多くの目が光っている」ことをアピールすることで犯罪抑止力にも大きな効果を発揮します。

地域に合ったパトロール

防犯パトロールの方法には、「みまもりパトロール隊」「青色防犯パトロール」「安全パトロール」等があり、その地域の人達が主体となって行います。
別の地域で実施されている防犯パトロールは、その地域に合ったパトロールなので、それは一つの参考例としてください。
実際にはお住まいの地域に合った方法で防犯パトロールを行います。

常に地域の方々と連携を深める

学校周辺の防犯パトロールにおいて一番大切なのは、常に地域の方々と連携を深めることです。

・町内会
・商店街の方々
・地域に住んでいる人達
・地域で働いている人達
・地域の交番や警察署
・市区町村等

情報を共有して学校周辺の地域全体で「自分達の街を守る」意識を持つことが大切です。回覧板や会報誌などを利用して常に連携を深めましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は学校周辺の安全対策として、地域でこども達を守る防犯パトロールのはじめ方についてご紹介しました。

防犯パトロールは常に周囲と連携を深めることが大切です。
ここでご紹介した手順を参考にしていただき是非、学校周辺の安全に力を発揮してください。

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