注目の記事 PICK UP!

【注目】泥酔女性を強姦した男性に無罪判決!?一体なぜ?

2019年になってから性犯罪で起訴されていた被告人に、無罪判決が下されるという事案が続きました。なかでも注目されたのが今年の3月に福岡県で起きた、泥酔女性に対する準強姦罪の容疑で起訴されていた男性の無罪判決です。ネット上では福岡地裁久留米支部の判決に、非難の声が多数挙がりました。
そこで今回は大量に飲酒させ泥酔した女性に強姦した事件と、加害者が無罪になる日本の法律について紹介していきます。

福岡県で起きた準強姦事件とは?

事件は2017年2月5日、福岡市の飲食店で起きました。被害を受けた女子大学生は、サークルの飲み会に初めて参加します。女性はテキーラなどを数回一気飲みさせられました。深く酔った女性は嘔吐して、店内のソファーで眠り込んでしまいます。そこへ店の常連である会社員の男性が近寄り、性的暴行をしたのです。そしてその後、男性は準強姦罪の容疑で起訴されました。

しかし、この事件に対し福岡地裁久留米支部が出した判決は無罪でした。判決で裁判長は、「女性はテキーラなどを数回一気飲みさせられ、嘔吐して眠り込んでおり、抵抗できない状態だった」と認定。抵抗できない状態であったことは認めましたが、途中で女性が目を開けたり、何度か声を出したりしたことから、「女性が許容していると被告人が誤信してしまうような状況だった」と判断したのです。

明らかなる準強姦罪で、誰もが罪になると思っていたこの事件。福岡地裁久留米支部の判決は、たくさんの女性に疑問を与える結果となりました。

日本で無罪判決が下された準強姦事件

今回福岡県で起きた同様の事件は、過去に何件も起きていました。その中から2つ紹介していきます。

現役医師による集団強姦

2018年4月30日〜同年5月1日にかけて東京都内のマンションで、現役医師3人が共謀して複数の女性に暴行をした容疑で逮捕されました。医師3人は女性を連れ込んで乱暴することを目的に、東京都内のマンションを借りていました。3人はこのマンション内で、女性に大量にお酒を飲ませ、抵抗できない状態にさせて強姦していたのです。

3人のうちで主犯格といわれていた上西崇容疑者には、懲役5年の実刑が言い渡されました。しかし被害女性が乱暴されたと訴えた松岡容疑者については、「雰囲気や声という漠然とした内容では松岡氏が犯人と判断する十分な証拠とは言えず、人違いの可能性がないとは言い切れない」として無罪判決が出されたのです。

慶応義塾大学集団強姦

慶応義塾学生による集団強姦として、大きくニュースで取り上げられた事件です。2016年9月、慶応義塾大学の公認サークル「広告学研究会」のメンバーが、当時18歳の女子大学生に酒を飲ませ泥酔させた上に、集団強姦したとして逮捕されました。その後、容疑者として起訴された容疑者たちには、不起訴処分が確定。検察庁は不起訴理由について明らかにしていません。

この事件では報道機関による被害女性の取り上げ方が、セカンドレイプだと問題視されていました。

なぜ無罪になるのか?

大量に飲酒させ、泥酔状態にして強姦した3件の事件。悪質な犯行であるとわかっているのに、なぜ無罪や不起訴が出されてしまうのでしょうか。今回紹介した3件の強姦事件は、準強制性交等罪にあたります。
準強制性交等罪とは…

「人の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、性交等をした者」

準強制性交等罪(刑法178条)より

簡単に説明すると、相手にお酒や薬物を飲ませて酔わせて、意識を失わせたり、抵抗できない状態にして、同意のないまま性行為に及ぶことです。準強制性交等罪が成立するには加害者の「故意」が必要になってきます。加害者が「被害者の意思に反して、無理矢理性行為をしている」「被害者は意識を失っていて、抵抗できない状態だ」と認識していなければ、罪には問われません。
つまり加害者が「被害者の合意があった」「被害者の同意は本当はなかったかもしれないが、被害者の動きから性交に同意しているものだと信じていた」と弁解してしまえば、罪に問われなくなる可能性が強くなります。

性犯罪に対する法改正が求められる!

では、どうすればいいのか。欧米ではすでに多くの国で「同意のない性行為は性暴力」という前提のもと、法律が整備されています。日本ではいまだに、「性的な行為が相手の同意がなければ性暴力になる可能性がある」という認識が低いです。今後このような事件を減らすためには、

・男性女性共に、相手の同意がない性行為は性暴力であるという認識の共有
・性行為に故意があったかを問うのではなく、相手の意思を確認しなかった過失があるということに罪を問えるように刑法の改正が必要になってきます。

皆さんも一度、家族や友だち、大切な人と性暴力について、話し合ってみてはいかがでしょうか。

女性のための完全防犯マニュアル

関連記事

  1. 不審者の行動パターンを把握して危険回避!

  2. 【今日はキスの日】突然キスしてくるおじさんへの対処法〜無理やりのキスは立派な犯罪です〜

  3. 【夜の犯罪】夜に発生する犯罪は種類は?何時が一番狙われやすい?

  4. 朝日新聞編集幹部の人が知人女性に不適切な言動

  5. 【オススメ】一人旅でも安心!治安から見る東南アジアのオススメ国と必要な対策とは

  6. 宅配ボックスに防犯カメラ?映像による防犯対策と荷物を盗まれた時の対応

  7. 海外旅行に行くなら防犯対策は必須!スリにあいにくいバッグとは?

  8. 小学生による性的暴行はどう扱われるべきか?被害者と加害者のケアについて

  9. 3月21日は春分の日! 春に増える非侵入窃盗とはどんな犯罪?

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

人気記事

PAGE TOP