【注目ワード】ハリウッド女優も参加!世界に広まる「#MeToo」とは?

皆さん、2018年の流行語大賞に何が選ばれたか覚えていますか?2018年は世界でも日本でも、セクハラやパワハラの告発が多く注目された年でした。そのきっかけになったのが「#MeToo」です。
今回は#MeToo」が広まった経緯や日本でのMe Too運動の実態について紹介していきます。

#MeTooとは?

「#MeToo」とは…
「私も」を意味する英語にハッシュタグ(#)を付けたSNS用語です。セクハラ被害や性的暴行をTwitterやInstagramなどのSNSで告白、その告白を共有・共感するときに使用されるハッシュタグのことをいいます。

#MeTooの始まり

「#MeToo」はここ最近できたものだと思われていますが、実際はもっと前から使われていました。それがアメリカ市民活動家をしていたタラナ・バークです。
彼女は2006年、若年黒人女性を支援する非営利団体「Just Be Inc.」を設立。家庭内で性虐待を受けていた少女から相談されたのがきっかけでした。2007年には性暴力被害者支援のスローガンとして、「MeToo」を掲げて活動を始めます。しかし、当時の彼女のフォロワー数は500人ほどで、世間にはあまり広まっていませんでした。

そんな彼女の活動に一筋の光が差す、ある事件が起きます。2017年ニューヨーク・タイムズが、映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインが数十年に渡って繰り返されていたセクハラを告発したのです。その後も数多くの被害者からの告発が相次ぎ、のちにワインスタイン効果と呼ばれるようになりました。
そして2018年1月15日、女優のアリッサ・ミラノがセクハラ・性暴力の被害を受けたことのある女性たちに向けて「#Me Too」と声を挙げるようTwitterで呼びかけたのです。
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ミラノのこの呼びかけに、たくさんの著名人や一般人が反応。世界的なセクハラ告発運動が広まっていきました。しかし、ミラノは「MeToo」が10年前にすでに提唱されていたとは知りませんでした。後日、バークの活動を知り、2人は連絡を取って協力関係を築きます。

タイムズ・アップ運動

「#MeToo」運動には数多くのハリウッド著名人たち賛同し、「#Me Too」運動の次の展開である「タイムズ・アップ」運動が始まりました。
「タイムズ・アップ」とは…
2018年1月にハリウッド著名人300人以上によって立ち上げられた、セクハラと戦い、被害女性を支援するための組織のこと。セクハラや性的虐待を見て見ぬふりするのは終わりにするという意味が込められています。

ゴールデングローブ賞授賞式や英国アカデミー賞にも影響

「#MeToo」そして「タイムズ・アップ」運動は、各界に大きな影響を与えます。
まず1つ目は、タイム誌の2017年度パーソン・オブ・ザ・イヤーに「#MeToo」運動を起こした女性「The Silent Breaker(沈黙を破る女性たち)」が選ばれたことです。代表して特集号の表紙を飾ったのは、女優のアシュリー・ジャッド、シンガーソングライターのテイラー・スウィフト、元Uberのエンジニアであるスーザン・ファウラー、ロビイストのアダマ・イウ、果樹園でいちごを摘む仕事をしているイザベル・パスカルの5名。彼女たちはセクハラや性的暴行の被害にあったことを公表しました。

2つ目は第75回ゴールデングローブ賞授賞式と、イギリスのアカデミー賞授賞式での「タイムズ・アップ」運動に賛同した女優俳優たちが黒い衣装で参加したことです。黒い衣装は性暴力被害者との連帯を示す意味があり、出席した多くの女性は「タイムズ・アップ」運動の支持を示すために黒いドレスを着ていました。
さらに、この行動は女性だけでなく男性にも広がり、黒いスーツに黒いシャツ、黒いネクタイという黒一色の衣装を着用したり、「タイムズ・アップ」と示してあるピンバッチを付けていました。
「#MeToo」運動を立ち上げたバークも女優ミシェル・ウィリアムズに招待されて、ゴールデングローブ賞のレッドカーペットを歩きました。彼女たちの活動は各媒体を通して、世界中に広まっていったのです。

日本における#MeToo運動

世界でセクハラ告発運動が広まる中、日本でも少しずつ「#MeToo」運動が浸透してきました。2017年にフリージャーナリストの伊藤詩織さんが、記者会見を行い準強姦被害を告発。その後、著書「Black Box」を出版しています。告発相手は当時TBSワシントン支局長だった山口敬之氏。しかし、山口氏は手記にて反論しています。そのため、伊藤さんは山口氏に対して民事訴訟を起こしました。
この他にも、現役の財務省事務次官がセクハラ行為を行って記者から告発されたり、フォトジャーナリストで月刊『DAYS JAPAN』発行人の広河隆一氏から性暴力を受けたとして告発されるという事件が報道されました。

このようなことを受けて法務省は、2018年に人権侵犯として新しく救済手続きを始めた件数を発表。セクハラは410件で、前年と比べると35.3%増加したことがわかりました。男女平等の度合いを指数化して順位を決める「ジェンダーギャップ指数」によると、日本は144ヵ国中114位。国会議員の女性比率は129位、閣僚の女性比率も88位と、世界と比べると女性の社会的地位は低いことがわかります。今後、日本で「#MeToo」運動がどのように広まっていくのか注目です。

まとめ

日本における「#MeToo」運動は、どちらかというとセクハラよりはパワハラ問題のほうが強い印象です。昨年はスポーツ界におけるパワハラ問題が、毎日テレビで取り上げられていました。ちなみに冒頭でもあった流行語大賞ですが、実は平成最初に選ばれた言葉は「セクシャル・ハラスメント」でした。「セクハラ」で始まりセクハラを告発する「#MeToo」で終わる平成。新元号「令和」はどんな時代になるのでしょうか。

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