【6月1日の事件】佐世保小6女児同級生殺害事件から15年。子供の異変に気づくために何ができる

6月1日は佐世保小6女児同級生殺害事件が起きた日です。この事件は小6の女児が同級生を殺害するというショッキングな事件で、世間に大きな衝撃を与え波紋を広げました。今回はこの事件を紹介するとともに学校での犯罪対策などについて紹介していきます。

佐世保小6女児同級生殺害事件の概要

この事件は2004(平成16)年6月1日、長崎県佐世保市の小学校で起きました。この日の午後小学6年生の女子児童が同級生の女児に対し、カッターナイフで切り付け死亡させました。加害女児は午前中の授業が終わった後、被害者を学習ルームに呼び出します。そしてそこでカーテンを閉めて床に座らせ手で目を隠し、背後から首と左手を切り付けました。

被害者の首の傷は、深さ長さ共に約10センチもあり左手の甲には骨が見えるほどの深い傷があったといいます。加害女児が前夜に観たテレビドラマにカッターナイフで人を殺害する場面があり、女児自身これを参考にしたと後に供述しました。加害女児と被害女児はお互いにコミュニティーサイトの提供するウェブサイトを運営し、パソコンでチャットや電子掲示板で書き込みをする仲でした。

しかし5月下旬、遊びで被害女児が加害女児をおんぶした時に加害女児に「重い」と言い、加害女児は「失礼しちゃうわ」と言ったそうです。実際加害女児は細身で太っているとはいえず、加害女児は冗談を深刻に受け止めてしまったようです。その後被害女児が自分のサイトで「言い方がぶりっ子だ」と書き、それを見た加害女児は何かしらの方法で入手した被害女児のパスワードを使ってその記述を削除しました。

しかしその後再び被害女児によって同様の書き込みがあり、加害女児は被害女児に対して殺意を抱いたそうです。加害女児は事件後収容先の自立支援施設でアスペルガー症候群と診断されています。

家庭裁判所による審判とその後

2004(平成16)年9月15日、長崎家庭裁判所は少年犯罪では異例の3カ月に及ぶ精神鑑定を踏まえて、加害女児に対して最長2年間までの行動の自由を制限する措置を認めた上、国立の児童自立支援施設への送致を決定しました。精神鑑定では情緒面では同世代に比べて著しい遅れがありましたが、障害とみなすべきものではないと判断されました。

その後女児は児童自立支援施設では問題を起こすこともなく、反抗的態度も見せることはなかったそうです。入所初期は女児に集団生活はさせず専用棟で矯正教育や、精神科医・臨床心理士による各種心理検査がおこなわれました。そして徐々に集団生活に移行していったそうです。

そして女児は2005(平成17)3月に施設内の分校で小学生として卒業式を向かえ、2008(平成20)年の春には施設内の中学校を卒業して児童自立支援施設を退所しました。

学校での児童生徒同士の犯罪対策

今回紹介した事件は小学校内で児童による殺害事件という衝撃的なものでした。殺人事件はごく稀にしても、生徒同士の事件と言うのは特に中学や高校ではよくあるイメージですよね。これらの事件を防ぐためには次のような対策が大切です。

なるべく親が子どものインターネットやSNSに関してしっかりと管理するようにする。
・日頃から子どもに命の大切さや倫理観をしっかりと教えるようにする。
・R指定のものを子どもには見せない。
・子どもとのコミュニケーションをよく取り子どもをよく観察し、親が子どもの変化に気づけるようにする。
・子どもにテレビやゲーム、インターネットばかりやらせずに、なるべく体を動かし自然と触れさせるようにする。できれば親も子どもと一緒に体を動かし自然と触れ合う。
・できる範囲で良いので、子どもとのスキンシップを取るようにする。
・特に子どもが思春期の場合は一方的に物事を言うのではなく、子どもの意見をよく聞き入れ、子どもの意見を尊重する。
・子どもとの世代のギャップを感じても、自分達の世代の意見を押し付けないようにする。
・学校では全教員が一体となって児童生徒の悩みや問題を受け止め、積極的に教育相談やカウンセリングをおこなう。
・格教師が児童生徒1人1人とのコミュニケーションをよく取り、児童生徒との信頼関係を築くようにする。
・学校内ではなるべく児童生徒に危険なものは持たせない。
・校内で児童生徒同士の傷害事件など、犯罪行為がある場合は無理に学校だけで抱え込まないようにする。
・全教職員が、いつ何が起こるかわからないという意識を高めて様々な防犯対策をしておく。

まとめ

各家庭においてその環境や状況が違います。また子どもの性格もそれぞれ違うことから、防犯に対しての教育もそれぞれ違う事でしょう。しかし大人が自分なりにできることを精一杯子どもに伝えれば、何かしらの形で子どもには伝わります。大人である我々があきらめる事なく、意地や見栄を張らずにまっすぐな気持ちで子どもと向き合いましょう。そしてあらゆる犯罪から子どもを守り、子どもと共により良い生活を送っていきましょう。

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