【川崎殺傷事件】子どもを守るために必要な「見せる防犯」とは?

川崎殺傷事件から数日が経ち、世間では登下校時の児童を守るために何ができるのか様々な議論がなされています。
今回の事件では、スクールバスを待つ児童の列の背後から襲われたことが分かっています。各メディアの報道では、有識者が学校の対応や周囲の防犯意識の高さについて言及しており、児童を守るために可能な限りの対策がなされていたと考えられます。
どうしても防ぎきれない事件であったとは思いますが、今後同じような事件が起きないように何かできることはないのでしょうか?
様々な考え方がありますが、今回は戦国時代を生きた一人の武将からヒントを得て、防犯について考えてみましょう。

自軍を守る大役「殿(しんがり)」

戦国時代には、軍の隊列を守るために最後尾に「しんがり」という役を配備することが多くありました。これは、隊列の背後からの奇襲や追撃に備え、自軍の大将を安全に逃がすための役です。しんがりを務めるのは、信頼の厚い、武芸に秀でた勇猛な武将でした。そのため、戦国時代においては非常に名誉ある大役だったのです。

戦国最強の武将「本多忠勝」

有名な戦国武将は数多くいますが、その中でも「戦国最強」と言われる武将の一人に本多忠勝という武将がいます。
彼は徳川家康に仕えた重臣で、「生涯無傷の無敵の武将」と言われています。なんと彼は57回もの戦に出陣し、傷一つ負うことがなかったと伝えられています。

天下統一を成し遂げ、江戸時代を切り拓いた徳川家康ですが、天下統一までの道のりは非常に厳しい戦いの連続でした。特に武田信玄との三方ヶ原の戦いでは絶体絶命の状況まで追い込まれ、逃げることすらままならないほどでした。そんな戦いの前哨戦に当たる一言坂の戦いの際に、徳川軍のしんがりを務めたのが本多忠勝です。
忠勝は、家康を逃がすため、果敢にも追ってくる敵軍の中を突破しようとしました。その勇猛な姿に恐れをなした敵将の小杉左近は彼を逃しました。

本多忠勝のエピソードは他にも数多く存在し、家康に忠信を尽くした姿は現在もドラマやゲームの中で語られることが多いです。ゲームの中では、脚色もありますが、よくその強さにフォーカスが当てられています。

現代の「しんがり」は誰が務められるのか

本多忠勝を例に、しんがりについてご説明しました。大将を守るため、最後尾で背後を守る大役だったしんがりですが、川崎殺傷事件での犯行を考えると現代社会の防犯にもしんがりを務められる人材が求められているように思います。
戦国時代は「武芸に秀でており、信頼の厚い人物」が適役でしたが、現在の日本では武器を持ち歩くことも、実際に強さを見せることも難しいです。そのため、犯罪を企てる人が見ただけで諦めるような存在が必要になります。

「見せる防犯」が重要

犯罪を企てる人が見ただけで諦めるようにするためには、「ここを狙ったら目的が達成できない」と思わせることが必要です。例えば海外のバス会社の中には、バスに銃を持ったボディーガードを同乗させている会社もあります。これは、バス強盗が入ってきたらその場で射殺するというメッセージになっており、強い抑止力を持っています。
こういった例のように、犯罪者が狙っていることを達成させないために「見せる防犯」をより重視していく必要があると思います。

屈強な男性が防犯活動に参加するべき

見せる防犯を展開するためには、もちろん警察のパトロールを強化することも重要ですが、男性が防犯活動に参加することが求められています。特に、若くて体を鍛えているような「いかにも強そう」な方々です。
主婦や高齢者の皆さんがボランティアで日々行ってくださっている見守り活動も非常に防犯効果がありますが、背も高く筋骨隆々な男性と比べると、見た目の持つ防犯効果では劣ります。屈強な男性だけが与えられる威圧感は、防犯上非常に有効です。川崎での事件を機に、男性にしかできない防犯が求められているのです。

企業や大学が協力して防犯体制を整える

男性が防犯活動に参加するためには、企業側の協力が不可欠です。防犯活動に参加する社員は始業時間を遅くしたり、会社全体で地域の防犯活動に参加するのもいいと思います。また、大学の体育会には屈強な男性が多くいるため、防犯活動という社会貢献もあっていいのではないでしょうか。

まとめ

戦国時代の「しんがり」という役割から、現代の防犯について考えてみました。
特に若く、体を鍛えている男性にしかできない防犯活動があるということを理解していただき、こういった方々が防犯活動に参加しやすい体制を整えていく必要があります。
一点誤解していただきたくないのは、あくまでも見た目が強そうな男性が与えられる威圧感が防犯上有効であるという話であり、実際に加害者と対峙して戦うことを推奨する内容ではありません。危険を感じたらその場から離れるのが最善です。

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