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【割れ窓理論】ディズニーリゾートは「徹底した清掃」で、ゲストを善良な人にしている

皆さんは、ディズニーリゾートでパーク内にゴミが落ちているところを見たことがあるでしょうか?

おそらく、ほとんどの人は無いと思います。それもそのはず、ディズニーリゾートは清掃を非常に重視していて、なんと24時間体制で清掃をしています。

今回は、なぜディズニーリゾートが清掃を重視するのかを、実際の取り組みを確認しながら見ていきましょう。

ディズニーリゾートはゴミの減少とリサイクルに力を入れている

年間3000万人以上が訪れる「街」

ディズニーリゾートは非常に来客者数が多く、年間約3000万人が訪れます。また、リピート率が90%を優に超えるのも大きな特徴です。読者の皆さんも、ディズニーリゾートには何度か訪れたことがあるのではないでしょうか?
それほど多くの方が来場するテーマパークですので、パーク内で排出するゴミの量も非常に多くなっています。このゴミ問題にはディズニーリゾートも様々な対策を講じています。

例えばディズニーリゾートの大元であるアメリカのウォルト・ディズニー・カンパニーは、プラスチック製のストローを廃止することを決定しています。昨年の夏に発表され、今年(2019年)の夏には完全に廃止すると発表しています。

ウォルト・ディズニー・カンパニーとライセンス契約を結んでいるオリエンタルランドの説明では、運営母体が異なるためにこの決定が直接影響することはないとのことです。しかし、オリエンタルランドは日本のディズニーリゾートのゲスト一人当たりの可燃ゴミ量を110g /人・日にすることを目標にゴミの削減に取り組んでいるそうで、ゴミの問題には積極的に取り組んでいることがわかります。

リサイクル率は驚異の75%!キャストの手作業がリサイクルを推進している!

ディズニーリゾートではゴミの削減と同様に、パーク内で発生したゴミのリサイクルにも積極的に取り組んでいます。ゲストが分別をしやすいように案内をわかりやすくしたり、最終的にはキャストが手作業によって分別を徹底することにより、種類に応じて専門業者に委託してリサイクルを進めています。

環境省が発表しているデータによれば、平成29年度の日本全体のゴミのリサイクル率は20.2%となっています。いかにディズニーリゾートが優秀かが分かりますね。

「汚れる前に掃除する」のがルール!

次に、ディズニーリゾートの清掃について見ていきましょう。常に清潔な状態を保つために、驚きの清掃体制になっているようです。

24時間体制の清掃

ディズニーリゾートでは清掃キャストが園内を巡回する頻度が非常に高く設定されています。皆さんも、園内で清掃スタッフをよく見かけると思います。清掃スタッフは、通路は15分おき、トイレは45分おきに巡回していて、「汚れる前に清掃」という意識で取り組まれているようです。

閉園後も徹底した清掃は続いており、ゲストがいるときにはできないアトラクションやレストランの清掃作業が行われています。清掃キャストの皆さんは、あの広大なパーク内を毎日隅々まで清掃し、翌日の開園時間までには完璧な状態に仕上げているのです。その清掃の徹底ぶりは凄まじく、開園中に汚れた箇所を、ゲストの前ではできない大掛かりなシミ抜き清掃までするようです。よく掃除は「使う前よりも綺麗な状態で返す」ことを教えられますが、ディズニーリゾートでは24時間体制での清掃によって、常に清潔な状態を保っているのです。

ジャングルクルーズで落とした結婚指輪を見つけるホスピタリティ

有名なエピソードですが、夫と一緒に遊びに来ていた女性がジャングルクルーズで結婚指輪を落としてしまった際、現場責任者が迅速に本部に連絡し、数名のダイバーを投入して指輪を見つけたということがありました。そこまでするのか、という圧倒的なホスピタリティで心温まるお話です。ゲストに悲しい思いをさせないために大勢の人がすぐに動ける体制を整えているのがすごいです。こういった姿勢が清掃にも生かされているのだと思えば、常に清潔な環境を保つことができるのも納得です。

ちなみに、この指輪の捜索時には本部から「指輪を探していることを悟られないように探せ」という指示が出ていたそうです。ゲストに気を遣わせないように配慮しつつ、ミッションを遂行したキャストの皆さんには脱帽です。

「世界一安全で清潔な場所」

ディズニーリゾートにおける清潔さの基準は、「そこで赤ちゃんがハイハイできるか」というレベルです。ワンルームの部屋ですら、赤ちゃんが安心してハイハイできるようなレベルの掃除をするのは大変です。それを広大なパーク全域で行うのは相当大変な作業だと思いますが、いつでもゲストに安全に楽しんでもらうためにこのような徹底した清掃作業を行なっているのです。

ちなみに、清掃における基準を決める会議では、「落としたアイスを食べられるか」という基準で清掃をするべきだという意見もあったようです。流石に却下されたようですが、こうした意見が出てもおかしくないほどに高いレベルが基準になっているのです。

こういったディズニーリゾートの裏側の情報はあまり世間に広まってはいませんが、華やかな世界を作り上げるキャストの皆さんの仕事に感謝して、ゴミの分別などには協力していきましょう。

ゴミの管理や清掃と防犯の関係性

さて、ディズニーリゾートではキャストの皆さんがゲストに安全に楽しんでもらうために、徹底したゴミの管理と清掃を行なっていることをご紹介しました。
実は、私たちが住んでいる街でもゴミの管理や清掃は非常に大切なことです。特に、防犯の観点で大きな違いがあると言われています。

割れ窓理論とは

割れ窓理論とは、アメリカの犯罪学者ジェームズ・ウィルソンとジョージ・ケリングが提唱した理論で、「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、周囲の窓も割られてしまう」というものです。

NYで効果を発揮した割れ窓理論

街の治安向上に関する有名な話に、ジュリアーニ元ニューヨーク市長のとある取り組みがあります。
ジュリアーニ市長がニューヨーク市長に就任した当時、ニューヨークでは重大犯罪の発生件数が多く、治安が問題視されていました。そんな街を変えるべく、ジュリアーニ市長が行なったのは「徹底的に街の落書きを取り締まること」でした。落書きなどの軽微な犯罪を徹底的に取り締まることで、結果的に重大犯罪を75%も削減することにつながったのです。

清潔な街=人の目が行き届いている

ニューヨークで展開された落書きの取り締まりは「割れ窓理論」に基づいており、落書きやポイ捨てなど、軽微な犯罪やマナー違反を徹底的に取り締まることで、「この街は人の目が行き届いている」という意識を植え付けることができます。この意識によって、犯罪が許されない雰囲気のある街を形成していくことができます。

「割れ窓理論」はディズニーリゾートでも活用されている

ディズニーリゾートでは、パーク内のわずかな傷を放置せず、ペンキの塗り直しや破損箇所の修繕を見つけ次第すぐに対応するようにしています。また、これまで述べてきた通り、パーク内の清掃を厳しい基準で徹底しています。こういった取り組みによって、キャスト・ゲスト共にマナーの向上を図っています。

とはいえ、実際に私たちが意識して善良な人を演じている訳ではありません。パーク内が常に綺麗な状態だと、「ゴミはポイ捨てしてはいけない」「分別に協力しないといけない」という空気を作り上げることにつながります。もちろん、割り込みなどのマナー違反も少なくなります。

ゲストが快適に過ごせるように徹底的に考え抜かれたディズニーリゾートの管理体制は、結果的にゲストのマナーも向上させることに繋がっているのです。こうした取り組みは、多くの街にとっても参考になると思います。

犯罪をなくすためには、ゴミのない綺麗なまちづくりから始めるのがいいのかもしれませんね。

まとめ

ディズニーリゾートが徹底した清掃を行う理由をご紹介しました。

学校や職場単位でも、清掃によって規範意識を高めることができます。ぜひ、参考にしてみてください。

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