子どもを狙った犯罪は通学路で起きる可能性が高い!

「学校と自宅の間を安全に行き来できるはずの通学路で子どもが不審者に遭遇する」という話は、残念ながら珍しいものではありません。通学路は時として犯罪者に有利に働いてしまうこともあるのです。
ここでは、通学路のどんな点が危険なのかなどについてご紹介します。

子どもを狙った犯罪事件は多い

2018年に新潟市で起きた女児殺害の事件を覚えている人はいるでしょうか。学校から帰宅途中の小学2年生の女児を連れ去り、線路に放置して電車に轢かせたという残虐な殺人事件で、ワイドショーでは連日のように報道をされていました。
未成年の子どもを持つ親は特に、この痛ましい事件を知って胸を痛めたことでしょう。このような殺人事件だけでなく、子どもが被害に遭う犯罪は日々起きています。

警視庁の調査によると、道路上で起きた子どもの犯罪被害数のうち、身体犯(殺人、暴行、障害、強制わいせつ、誘拐など)の認知件数は平成25年の22,705件から年々減少し、平成29年では17,364件と減少傾向にあることが分かりました。
しかし、被害者が13歳未満の数値は平成25年から平成29年に至るまで横ばい状態です。13歳以上の子どもの被害認知数は減少しているにも関わらず、13歳未満の小さな子どもを狙った犯罪認知件数に変動がないということから、子どもを対象とした犯罪の異常性を顕にしていると言えます。

通学路には危険がいっぱい!

子どもが安全に学校と家を行き来できるよう確保された通学路ですが、安全なようで実は犯罪が起きやすい「ホットスポット」と呼ばれる危険がたくさん潜んでいる可能性があります。

塀が続く場所

両側に住宅のブロック塀が長く続いていたり、片側がブロック塀で反対側には草むらに覆われている場所は間違いなく危険だと言えます。
ブロック塀が長く続くことで住人の目が届かなくなります。家の前で犯罪が起きたとしても、塀が邪魔をして早期に発見することができません。また、草が刈り取られず生い茂ったまま放置されている場所に、犯罪者がターゲットを定めるために潜んでいる可能性もあります。

囲いのない駐車場

通学路沿いに壁やフェンスに覆われていない駐車場がある時は要注意。車の中で待ち伏せをしやすく、ミラー越しに子どもを見定めることができます。

駅や公園のトイレ

駅や公園にある公衆トイレは誰でも気軽に利用できる反面、その性質から連れ込みや暴行、痴漢といった数多くの犯罪行為が行われやすい場所とも言えます。
特に公園のトイレは木や塀で囲われていることが多く、中が見えにくくなっています。学校帰りに公園へ寄り道をしている子どもに対して、「面白いものがあるよ!」というような子どもが興味を惹かれるような文言で誘い込み、外からは見えない場所で犯行に及ぶのです。

人気のない神社

小さな神社だと人気がないことがよくあるでしょう。そういった人目に付きにくい場所で学校帰りの子どもを待ち伏せたり連れ込んだりして、痴漢行為を働く不届き者もいます。

歩道がなく路上駐車の多い道路

小さな街では歩道のない道路や路上駐車の多い場所もよく見かけます。そういった場所が通学路になっている場合も危険です。犯罪者が路上駐車をして子どもが来るまで待機し、連れ去ってしまうという事件も起きかねません。

子どもを狙う卑劣な犯罪は後を絶ちません。特に周囲の目が少なくなる学校帰りを狙った犯罪は多数報告されています。子どもが犯罪に遭わないためにも、防犯グッズを持たせ、不審人物が現れた時の対処法を教えておくなどの自己防衛の術を身に付けさせておきましょう。
通学路での防犯対策もチェックしておきましょう

通学路への防犯対策は防犯カメラが有効?

学校から帰宅する道中の防犯面を強化する方法で、一番効果が期待できるのは「人の目」です。不審者は誰かに見られ、顔を覚えられることを嫌います。例えば警備員や保護者、地域のボランティア活動をする人が道路に立ち、子どもたちを見守ることが犯罪の防止になるのです。
しかし、通学路が広範囲になるとカバーしきれるものではありません。警備員を雇うコストは誰が出すのかという問題も出てきます。また、保護者や地域ボランティアにしても、仕事の都合や年齢的な問題から毎日活動できる人は少ないことでしょう。

そこで考えられた防犯対策が「防犯カメラの設置」です。防犯カメラは無人で監視することができるだけでなく、犯罪者への威嚇にもなります。事件が起きた際には、不審人物の身体的特長や服装、凶器や逃走用車両についての情報が映像として記録されているため、証拠として提出することができます。
先述の新潟市で起きた事件以降、全国的に通学路の防犯対策の見直しが行われ、自治体の多くが学校周辺や通学路を中心に防犯カメラを設置したり台数を増やしたりすることを決定しています。
子どもと一緒に防犯の合言葉で対策を覚えましょう

道路の防犯対策として新しいサービスも

中部電力では、愛知県、岐阜県、三重県内で街頭の防犯に役立つようにと、2018年7月より新しく「みまもりポール」という街頭防犯サービスをはじめました。
自治体が電柱に防犯カメラを設置しようとすると、各企業や設置場所の交渉、費用負担などの労力が必要になってきますが、「みまもりポール」サービスでは道路にある同社の電柱を対象に防犯カメラの設置やメンテナンスまで行うため、導入者への負担が軽減されるというわけです。
このようなサービスが増えれば学校周辺に防犯カメラを設置しやすくなり、防犯カメラの台数が増えれば自然と犯罪の防止へとつながるでしょう。

まとめ

学校と自宅の間には、人目の少ない場所も少なからずあることでしょう。そういった場所に防犯カメラが何台も設置されれば、地域の防犯力がアップし、犯罪者が住みにくい街となります。
防犯カメラは人の代わりに犯罪を抑止してくれる強い味方です。防犯カメラを積極的に取り入れるだけでなく、防犯パトロールや犯罪が起きやすいホットスポットの見直し・改善をしていくことも地域防犯にとっては大切なことです。

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