住宅の窃盗事件を未然に防ぐために!防犯ガラスをオススメする理由

留守宅に侵入し、金品などを物色する侵入窃盗犯。その被害に遭う人も多く、対策として窓ガラスの防犯グッズも数多く販売されています。しかし、グッズだけでは完全に犯罪を防げるわけではありません。窓ガラス自体も防犯仕様に変えて、窃盗犯の侵入を防ぐ確率を上げてみてはいかがでしょうか?

侵入窃盗犯が侵入を諦める時ってどんな時?

日々のニュースでもよく報道されている侵入窃盗事件。年々減少傾向にあるとはいえ、まだまだ多くの被害が出ています。財産を盗まれるだけでなく、泥棒と運悪く鉢合わせたせいで危害を加えられ、暴行事件や殺人事件にまで発展した事件も多々発生しています。

一度住宅に侵入されてしまうと、犯行に及んだ侵入窃盗犯が仲間に知らせ、今度はその仲間が住宅に侵入するという再被害化の事例も報告されています。そして、「二度あることは三度ある」という言葉のとおり、犯罪の連鎖が起きやすくなるのです。
また、住宅に侵入された後に防犯対策を何も施さないでいると、「ここは入りやすい家だ」と何度も犯罪者の標的になってしまう可能性も。そんな被害に遭わないためにも、防犯を強化して侵入窃盗犯が諦める家にしていきましょう。

侵入窃盗犯が犯行を思いとどまった理由

日本都市計画学会の都市計画報告集で報告されている、「侵入窃盗犯が犯行を思いとどまった理由」の上位には以下のものがあります。実際に事件を起こした窃盗犯からの回答なので、信憑性も高いことでしょう。

・住民の目が気になったから
・防犯カメラや防犯ベルなどの装備が気になったから
・街の人に見られたり、声をかけられたから
(参照:(社)日本都市計画学会 都市計画報告集No.8「犯罪者の視点から見た防犯環境設定の有効性の検討 ―全国の被収容者を対象とした質問紙調査報告―」

防犯面を強化していると、侵入窃盗犯が住宅侵入に手間取り、現場に留まる時間が長くなります。住民の目に触れやすくなり、街の人に見られたり声を掛けられるリスクが増えることから、侵入窃盗犯は犯行を断念し、事件の発生を未然に防ぐことができるというわけです。

泥棒の7割が侵入に5分以上かかると犯行を諦めるというデータも出ているとおり、この5分を耐えきる対策を整えれば、狙われる可能性は低くなると言えます。
防犯ガラスで時間を稼ぎ、防犯カメラで抑止する組み合わせならもっと効果的。

防犯ガラスってどんなガラス?

防犯ガラスとは、2枚以上の板ガラスの間に特殊な中間膜を挟んだガラスのことです。中間膜の多くはポリビニルブチラールというプラスチック素材でできており、熱と圧力によってガラスと接着しています。ガラスが破損しにくい特性を持ち、ガラスが脱落しにくく穴が空きにくいことから、防犯に適したガラスと言われています。
ガラスが割れたとしても、間に挟まれている柔軟かつ強靭な中間膜によって突き破りを防ぐことができます。一般住宅では厚さ約0.76cm以上の中間膜が多く採用されています。中間膜が分厚くなるにつれて防犯性能も強化されていきますが、その分価格も高くなります。

「防犯ガラスは絶対に破られない」というわけではないので、防犯ガラスを採用したからと他の防犯対策を怠らないようにしましょう。「防犯ガラスは侵入窃盗犯が犯行を諦めるための時間稼ぎができるガラス」です。サッシや防犯カメラなど、他の防犯グッズと併せて防犯面を一層強化していきましょう。

信頼の証「CPマーク」

あなたの住宅の窓ガラスには、「CP」と書かれたステッカーが貼ってありますか? 自宅では見たことがなくても、友人や親戚の家の窓にこのマークが書かれたステッカーが貼っているのを見たことがあるという人もいるでしょう。では、このCPマークにはどんな意味があるのでしょうか。

警察庁をはじめ、国土交通省や経済産業省や板硝子協会などの民間団体が参加する官民合同会議において、防犯性の高い商品の普及を進めるために制定されたのが「防犯建物部品共通表章」、通称CPマークと言います。CPは英語で防犯を意味する「Crime Prevention」の略です。

CPマークはどんな部品にも与えられるわけではありません。CPマークの使用が許可されるのは、多様な侵入手口を想定した実験に5分以上耐えるなどの試験にクリアした「防犯性能の高い建物部品録」に記載・公表されている部品のみです。
厳しい試験に耐え抜いた部品は、それ自体の防犯性能が優れているほか、犯罪者への威嚇としても有効です。例えば、防犯ガラスにCPマークのステッカーが貼られていることで、侵入を試みようとした犯罪者に「この家は防犯対策をしっかりしている」と思わせることができ、犯罪事件を防ぐことができるのです。
(参照:https://www.marusyoya.co.jp/bohan.html

防犯グッズと防犯ガラスを併用して侵入窃盗犯を防ごう!

空き巣などの住宅侵入窃盗犯からの関心を逸らすには、防犯ガラスだけではなく他のグッズも取り入れましょう。
錠前をロックする機能が付いたクレセント錠や防犯フィルム、格子、補助錠、防犯カメラや音で知らせるセンサーなどと組み合わせて、二重、三重に対策を施すことで更に防犯面を強化することができ、侵入窃盗犯に「この家には入れない」という意識を植え付けることができます。

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まとめ

窓を侵入口として利用した侵入窃盗事件が多く確認されていることからも、窃盗事件を防ぐためには窓の防犯面を強化すべきことが分かります。
防犯グッズだけでなく、窓ガラスも防犯仕様へとチェンジすることで、侵入窃盗犯からの被害が抑えられます。

侵入窃盗の被害は「物を盗まれた」という物的被害もさることながら、「知らない人に家に入られた」という恐怖感や不安感の方が長く付きまといます。賃貸物件であれば引っ越してしまえばそれまでですが、持ち家に入られてしまった時の不安感はどうしても拭えなくなってしまい、常に不安を抱えながら過ごすことになってしまう方もいます。それだけ精神的な被害も大きいということは念頭において対策を考えていただければと思います。

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Moly.jp編集部

この記事の監修
河合さん写真
河合成樹
防犯ジャーナリスト/防犯設備士

備えあれば憂いなし。財産や身を守るためにも、徹底した対策を取っていきましょう。

Moly.jpの運営やAIST:産業技術総合研究所(産総研)との犯罪予測の共同研究や防犯対策の講演活動、メディア出演などを通じて防犯の啓蒙、社会実装に取り組んでいる。公益社団法人日本防犯設備協会認定の防犯設備士(第19-29640号)。

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