事件の捜査も手伝う、地域防犯活動もする「タクパト」ってなに!?

様々な場所を昼夜問わず移動できるタクシー。その特性や数の多さから、地域の犯罪を未然に防ぐパトロール隊として防犯に役立つとも言われています。
でも、その実態を知っている人は少ないでしょう。ここでは、地域の防犯活動にも一役買っているタクパトについてご紹介します。

タクパトとは?

タクパトとは、「パトロール活動を行うタクシー」のことであり、決してタクシーがパトカーの代わりになって捜査をしたり犯罪者を追い詰めたりする、という訳ではありません。
このタクパトは、内閣府と県警、県のハイヤー・タクシー協会が協力し、防犯対策の一環として実施されたもので、2018年4月より沖縄県で400台が試験的に運用されています。

民間と警察が連携しての試みは、この他にも「こども110番」などがあります

普通のタクシーと何が違う?

●普通のタクシー
例えば、車体天井部分に取り付けられた車外防犯灯。社名やデザインが施されたランプで、空車だとライトが灯るため、タクシーを探すヒントにもなっていますよね。その車外防犯灯は緊急時には赤く点滅させることができ、外部に車内の異常を知らせるツールとして活用されています。

ほかにも、「空車」「満車」など車内の状況を知らせる電光掲示板に「SOS」を表示させたり、暴行対策として防犯仕切板(アクリル板)や防犯カメラを設置しています。警察とも連携しており、犯罪や事故の目撃時には事件捜査や事故捜査への協力として、ドライブレコーダーの情報を提供する協定を結んでいます。

●タクパト
お客さんを乗せて目的地まで運ぶ業務や運賃支払システム、上記にある防犯設備などは、通常のタクシーと何ら変わりはありません。
では、何が違うのかというと、車内に通報用のタブレット端末、ドライブレコーダー、GPSといったハイテクノロジーの防犯機器システムを搭載しているところです。運転手が事件や事故を目撃したり、自身が巻き込まれた時に速やかに警察へ通報できるシステムになっています。
不審人物や不審な物を発見した時や、事故・事件に遭遇した時は、タブレット端末から位置情報やドライブレコーダーの画像データなどを110番センター(県警通信司令部)に送信することで、県警のパトカーが現場に駆けつけることができるのです。警察へ必要な情報を速やかに送信できるということは、迅速な対応が求められる事件捜査や事故捜査へ役立つということになります。

また、タクパトのような「防犯機器システム」を搭載していれば、運転手が客からの暴行を受けるといった犯罪被害に遭った場合、ドライブレコーダーに記録した内容をリアルタイムで警察へ届けることができるので、早期発見や犯人特定から逮捕に至るまでの捜査に大いに役立つようになるでしょう。

タクパトの通報の仕組み

・緊急性がない場合
→タブレット端末の「通報」をタップ
→通報は「口論」「少年補導」「けんか」など6項目から選択
→ドライブレコーダーの映像1分間と位置情報が警察や事業所に送信される

・重大事件の場合
→タブレット端末の「緊急通報」をタップ
→ドライブレコーダーに記録された数分前の映像と位置情報が警察へ送信される
→タクパトから送信された情報が事件捜査や事故捜査といった警察の捜査に役立つ
(参考:https://www8.cao.go.jp/okinawa/8/2018/0126-takupato.pdf、https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/306445、https://ryukyushimpo.jp/news/entry-793597.html

地域パトロールで街の安全を守る!

ボランティア団体と各自治体や警察が連携して行っている防犯活動の一つ、それが地域パトロールです。「登下校中の子どもやお年寄りが犯罪に巻き込まれないように見守る」「安心安全に暮らせるよう地域の犯罪を防止する」といった目的から行われています。パトロール活動は、散歩や買い物中にも取り入れられることから、住民全員が手軽に行えます。

補助金制度を利用してドライブレコーダーを設置した青パト(青色回転灯付きパトロール車)を導入してパトロールを行うボランティア団体もありますが、維持費用が自己負担なため、毎日毎時間走らせることはできません。そこで活躍するのがタクシーです。24時間365日、いつでもどこでも見かけるという特性から事件や事故を発見する可能性が高く、パトロール活動を行うには適した存在と言えます。

タクパトの存在が広く知れ渡れば、街の防犯にも効果を発揮されると見られています。タクシーを狙った犯罪者は「タクパトに乗ればすぐ警察に連絡される」と警戒するでしょう。ひったくりなど窃盗を企む人も「タクパトに見られているかもしれない」と犯罪を思いとどまり、被害が減少するかもしれません。
その結果、タクパトではないタクシーが通るだけでも、犯罪者に「タクシーに見られているかも」という意識を植え付けることができ、「動く防犯カメラ」として街の防犯にもつながるのです。

地域の安全パトロールは防犯にも効果をあげています。

まとめ

パトロール活動を行うタクシー自体は珍しいものではなく、防犯のステッカーを貼ったタクシーが全国で業務をしながら不審者がいないかパトロール活動を行っています。しかし、犯罪事件や事故は、パトロール活動などの防犯対策を取って未然に防ごうと思っていても起きてしまうもの。その現場にタクパトがいれば、警察の介入もより速やかに行えるでしょう。犯罪抑止のためにも、今後、全都道府県にタクパトのシステムが導入されると良いですね。

Moly.jp編集部

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