もしもの時のために「子ども110番」についておさらいしておこう!

登下校中の子どもを狙った事件は多く、不安な気持ちを抱える親も少なくはありません。防犯グッズを持たせるなどの防犯対策はしていても、自分が暮らす町内で我が子がトラブルに巻き込まれる可能性はゼロではありません。
最悪な事態を招かないためにも、その対策として「子ども110番」の存在を覚えさせておきましょう。

子ども110番とは

人を対象とした犯罪の中でも、「連れ去り」「暴行」「わいせつ」といった行為は、大人だけでなく子どもがターゲットとなるケースが数多く存在しています。警察官やパトカーが町内に不審者はいないかどうか見回りを強化しているとはいえ、登下校中にトラブルに巻き込まれる子どもも多く、中には「付きまとわれた後に殺害」される痛ましい事件が起きることも。
交番に駆け込もうと思っても、そもそも場所を把握していなかったり、交番が無人の場合もあります。そんな緊急時を想定して、子どもが助けを求めて駆け込めるよう作られたのが「子ども110番」という対策です。

主な活動内容

・犯罪被害に遭ったり遭いそうになった子どもが助けを求めた時に保護すること
・事件や事故の発生を認識した場合、速やかに各所(警察、学校、家庭)へ連絡すること
・日頃の生活の中で子どもがトラブルに遭いそうな危険な場所を発見した時に、対策を取るよう自治体など各機関に報告すること

「子ども110番」は、警察や自治体、商業施設、町内のボランティアなど、様々な人が協力して取り組むボランティア活動です。町内の子どもたちが子どもが安心安全に暮らせるよう、凶悪な犯罪を防ぐ防犯対策としても重要な役割を果たしています。

(参照:http://www.kids-bouhan.jp/pdf/textbook/vol1-12.pdfhttp://www.npa.go.jp/safetylife/seianki62/pdf/kodomo110-1.pdf

「子ども110番の家」とは

警視庁子ども110番の家マーク みほん出典画像:警視庁 子ども110番の家

「子ども110番」のボランティア活動に参加している人は、子どもがひと目見て分かるようにプラカードやステッカー、旗などを設置しています。
町内の商店やコンビニ、一般住宅などに「子ども110番」「子ども110番の家」と書かれた札が掲げられているのを見たことはありませんか?
地域によって名称は異なりますが、子どもが犯罪に巻き込まれたり巻き込まれそうになった緊急時に、助けを求めて駆け込めるよう避難場所を提供しているところを表すものです。
建物の目立つ場所にステッカーなどを設置することで、犯罪を起こそうと企む人物に「町内の防犯への取り組む姿勢」を見せつけることができ、犯罪の抑止にも期待できます。

町内で「子ども110番」の活動をするボランティアの数によって設置数は異なりますが、通学路には必ず「子ども110番の家」があります。いざという時のために、通学路を親子で歩きながらどこにあるのかを確認してみると良いでしょう。
マクドナルドなど店舗が協力して子ども110番の家になっていることもあります

子どもが駆け込んで来たら何をするの?

子どもが助けを求めて駆け込んで来た時の対処法は専用の対策マニュアルに書かれています。

子どもを落ち着かせる

怖い思いをすれば、誰でもパニックに陥りやすくなります。子どもから話を聞くためにも、まずは子どもを安心させることが大切です。

話を聞く

話を聞く人は、子どもが落ち着けるように冷静に対処しなければなりません。子どもと同じ目線になり、子どもの気分が悪くなっていないかどうか気を配りながら話を聞きます。子どもに伝わるようにゆっくりと話し、子どもが理解できないようであれば具体的な例を挙げて尋ねます。不安な気持ちを抱えた子どもに対して、決して「どんな人だ!」と強い口調を取らないようにします。

また、子どもから話を聞く際は、5W1Hを意識すると伝わりやすいでしょう。

・When(いつ)……何時何分頃に起きたことか
・Where(どこで)……場所はどのあたりか、具体的な場所が分からない場合は近くに何がある場所か
・Who(誰が)……性別、年齢、身長、体型、服装、犯人の特長など
・What(何を)……連れ去り、わいせつ、声を掛けてきた、つきまとってきたなど
・Why(なぜ)……「キミかわいいね。ちょっと遊ぼうよ」「子どもが好きなんだ」など(犯人が名言していた場合)
・How(どのようにして)……腕を引っ張って車に乗せようとした、胸を触ってきた、凶器を持って追いかけてきたなど

また、子どもの名前や住所、電話番号、親の名前と、車に乗せられそうになった場合や凶器を持っていた時は、「どんな色の車」「ナンバー」「どんな凶器」なのかも聞いておきます。

興奮や恐怖から子どもが「答えたくない」と言う場合もあります。その際は、無理強いはせず落ち着かせることを先決させます。

110番通報をして警察を呼ぶ

自分が加入している「子ども110番の家」に子どもが駆け込んで来たこと、自分の名前や住所などを伝えます。そして、何が起きたのか、聞き取り内容を詳しく警察へ伝えましょう。子どもが落ち着いていて、自分で話ができそうな場合は本人に何が起きたのかを話させます。

警察が到着するまで子どもを保護する

通報を受けた警察がパトカーや警察官を派遣するので、警察官が到着するまでは子どもを安全な場所で保護します。
(参照:「子ども110番の家」地域で守る子どもの安全対応マニュアル

子どもから聞き取った内容は、安易に他の人に漏らしてはいけません。「この間、町内で○○さんの家の子どもが襲われてさ……」など、近所の人に言ってしまうと、町内で噂が広がり、子どもの心を傷つけてしまう可能性が高くなってしまいます。子どものプライバシーを守るためにも、子どもとの会話内容は秘密にしておく必要があります。

そのほかの「子ども110番」活動

地域の安心安全な暮らしや子どもを守る同様の取り組みは、各方面でも行われています。

「こども110番の駅」

「こども110番の駅」ステッカー
出典画像:JRおでかけネット

2005年には関西の鉄道会社が協力し合い、子どもが助けを求めてきた場合に保護する「こども110番の駅」の活動を485駅で実施しています。この取り組みは全国へと広がり、2006年にはJR5社に加え、東北から九州まで、数多くの民間鉄道会社が参加し、2,819駅が「こども110番の駅」となっています。

子どもの保護はもちろん、犯罪発生時やそれを未然に防ぐための防犯対策を強化することで「犯罪が起きない」状況を作ることを目的としています。実施駅には、「きかんしゃトーマス」の看板やステッカーが貼られているので、子どもも目印にしやすいでしょう。
(参照:https://www.keihan.co.jp/traffic/safety/img/pdf/2006children.pdf

子ども110番タクシー

「タクシーこども110番」の表示ステッカー出典画像:一般社団法人 東京ハイヤー・タクシー協会

東京や関西を中心に、タクシー会社でも「子ども110番」活動の動きが広まっています。タクシーは昼夜問わず町内や周辺地域など様々な土地を移動するため、子どもへの犯罪を見逃さずキャッチできるでしょう。車体のどこかに「子ども110番」の黄色いステッカーが貼られています。

タクシー会社の中には、「GPS配車システム」を活用してタクシーの正確な位置を割り出し、警察へ速やかに位置情報を提供できるよう対策を取っているところもあります。ステッカーを貼っていることで「子ども110番の家」同様に、犯罪者の目を子どもから逸らすことができ、防犯に役立つと言えるでしょう。

子どものための防犯対策は、普段から意識していましょう。

まとめ

子どもに防犯グッズを持たせていなかったり、日頃から防犯対策になる知識を教えていない場合、トラブルに巻き込まれた時に子どもはどうして良いか分からなくなりパニックを起こしてしまう可能性が高くなります。
そうならないためにも、家族で防犯について話し合い、「もしも」を想定した対策を常日頃から取るよう心がけてください。トラブルを回避するには、一人ひとりの防犯意識を高めることが大切だと言えるでしょう。

Moly.jp編集部

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