安全な駐車場はどこ? 車上荒らしの被害者にならないための防犯対策

全国での発生件数が多く、連日のように行われている車上荒らし。例え警戒していても、ちょっと目を離したすきに標的になることもあります。車上荒らしの特長について知っておけば被害を防げることもあります。そんな防犯対策の手助けとなる情報をお届けします。

車上荒らしとは

車上荒らしとは、施設や路上、駐車場に停めている無人の車から金品やETS、カーナビ装置、車の部品を盗む犯罪行為のことです。警察庁の調査によると、年々減少傾向にあるようですが、2017年には約6万件の車上荒らしが発生しており、その被害は全国に及んでいます。

2017年に一般社団法人日本損害保険協会が行った「自動車盗難事故実態調査」では、車上荒らしの被害が最も多いワースト都道府県は大阪府という結果となりました。また、大阪府は車両本体の盗難被害件数も第1位を記録しています。

車上荒らしの発生件数が多い都道府県

・1位:大阪府
・2位:愛知県
・3位:千葉県
・4位:兵庫県
・5位:奈良県

犯行に及ぶ場所

・1位:車の所有者の自宅駐車場(屋外)
・2位:契約駐車場(屋外)
・3位:その他
・4位:路上
・5位:通勤先の駐車場

車の所有者の屋外にある駐車場が車上荒らしに一番狙われる場所という結果となりました。窃盗犯は住宅地で手当たり次第に車を狙ったり、何度か下見を行い目ぼしい車を見つけるケースが多いようです。

ほかにも、コンビニやスーパーの駐車場で犯行は行われています。特に、大型商業施設は駐車場が広く、施設側が防犯カメラなどで対策を取っていたとしてもカバーしきれるものではありません。防犯カメラの死角を狙って窃盗を繰り返す車上荒らしもいます。また、このランキングを見ると分かるように、屋外の駐車場が狙われる傾向にあります。
(参照:http://www.sonpo.or.jp/news/file/01333.pdf

犯行手口

車上荒らしの被害に遭う車は、うっかりロックを掛け忘れたり、カギを付けっぱなしにしているから狙われたのだと判断されがちですが、実は被害に遭った車の多くは、窃盗犯が安易に侵入できないよう、ドアロックを掛けて鍵を抜いた状態だったことが判明しました。にも関わらず盗まれてしまったということは、犯行の手口が大胆極まりないということです。

鍵穴を破壊したりバールでドアをこじ開けたりと、車上荒らしはあの手この手でターゲットの車を狙います。中でも、一番利用されている手口が「窓の破壊」です。なぜなら、比較的短時間で犯行を終えることができるからです。
窃盗犯は車内の貴重品やパーツが欲しいので、車が破損しようが犯人にとっては関係ありません。モタモタしていては、犯行が見つかって逮捕される可能性が高くなってしまうため、目的の物を盗むためには窓を割るのが一番手っ取り早いのです。

詳しい手口としては、まずフロントガラス付近にある小さな三角形の窓をハンマーやバールなどの鈍器で割ります。次に鍵を開け、ロックが外れたら車内を思う存分物色しています。ドアのロックが掛かっておらずキーも付けっぱなしの場合は、犯人にとって安全な場所まで移動させてじっくり車内をチェックするようです。
なぜ三角形の窓を狙うのかというと、窓の面積が小さいので破壊してもそれほど目立たないためです。ガラスの面積が小さいと、必然的に割れる音も小さくなります。また、車上荒らしの中には、犯行時に出る音をより聞こえにくくするために、布を当てるなどの対策を取る人もいます。街灯のない場所や深夜で行えば、尚更人目に付きにくくなるでしょう。
以前はピッキングによる犯行も報告されていましたが、ピッキング対策としてディンプルキーの普及が進んだため、現在ではその被害数も減少しています。

盗難防止対策として、車に「防犯アラーム」が搭載されているのをご存知でしょうか? メーカーや車種にもよりますが、車体が異常を感じるとホーンが鳴り、非常点滅表示灯が点滅します。この「防犯アラーム」があれば防犯対策になるだろうと考えている人もいますが、実は純正の「防犯アラーム」はどれも同じ配線のことが多く、後付タイプの「防犯アラーム」よりも解除がしやすいのです。そのため、車上荒らし対策としてはあまり有効とは言えません。
(参照:http://www.pref.shizuoka.jp/police/kurashi/higai/mijika/dorobo/buhinnerai.html

窓ガラスに貼る防犯フィルムで窓を割れにくくしたり、動体検知機能付きのドライブレコーダーを設置して犯行の瞬間を記録するなど、防犯グッズを併用して盗難防止対策を取りましょう。

車上荒らしが活発に動く時間

・深夜〜朝(22時〜翌9時)……51.0%
・日中(9時〜17時)……20.6%
・不明……17.5%
・夜間(17時〜22時)……10.9%
(参照:http://www.sonpo.or.jp/news/file/01333.pdf

こちらは、巧妙かつ大胆な手口で次々と車を狙う車上荒らしがいつ犯行に及ぶのかをまとめたデータです。
車上荒らしは人気のない「深夜から朝」に掛けて盛んに活動していることが分かりますね。また、深夜の次に多い結果となったのは「日中」ですが、これは車の所有者が仕事へ出かけたすきを狙っているようです。自宅の駐車場だけでなく、会社の駐車場や通勤時に利用する契約駐車場でターゲットとなる車を物色しているので気を付けましょう。

車内だけではなく、ナンバープレートを盗まれるという被害もありますのでご注意を。

車上荒らしに車を壊された時は自動車保険をチェックしよう!

車上荒らしによってドアやミラー、窓ガラスが破壊され、車体修理の必要がある場合は自動車保険の利用が可能です。車両保険に加入していれば、これら車体への損害が補償されるので、被害に遭った車が加入している自動車保険をチェックしてみてください。
ただし、対象となるのは、窓やカーナビやETSCといった「装備品」と、窓やドアなど「車体に受けた損傷」のみです。金品やカバンなどの手荷物や、趣味物といった身の回りのものに関しては盗難被害に遭っても補償はされないので要注意。

身の回り品も補償して欲しい時は、「身の回り品補償特約」を付けておくと良いでしょう。どこまで補償してもらえるかは保険会社によって異なりますが、トランクに積んでいたアイテムや後付タイプのカーナビなどの補償が可能です。ただし、車両保険を適用するのであれば、警察へ届けを出す必要があります。

駐車場には注意。実は犯罪の置きやすい場所なんです。

まとめ

深夜の外出はもちろん、自宅の駐車場に車を停めていても金品や高価なアイテムを置きっぱなしにしていると狙われやすくなってしまいます。「自宅の駐車場だから大丈夫だろう」と気を緩めず、貴重品は自宅でしっかり管理するようにしましょう。

より狙われにくくするためにも、防犯グッズを用いるなどの車上荒らし対策を忘れないでください。貴重品を盗られた挙げ句、愛車を壊され、さらに高額な修理費まで支払う……なんてことにならないためにも、できうる限りの防犯対策を取りましょう。

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