【7月13日の事件】母が幼き我が子を2年も冷蔵庫へ…その原因はDV?

今から12年前の2007(平成19)年7月13日、小野市冷蔵庫男児遺体事件が起きました。この事件は当時4歳の男の子が虐待され死亡するという残酷な事件でした。今回はこの事件と児童虐待を防ぐ対策、DV対策やDV男の特徴などについて紹介します。

小野市冷蔵庫男児遺体事件の概要

2007(平成19)年、兵庫県小野市で当時4歳の男の子が死亡しました。この事件は2年後の2009年に母親が警察に出頭してきたことによって発覚します。2年ものあいだ子どもの遺体を冷蔵庫の野菜室に放置していたという残虐な事件です。2007年当時、この母親はシングルマザーで7歳の長女と死亡した4歳の長男と暮らしていました。しかし、母親がトラック運転手をしていた男と付き合い始め、そこから歯車が狂い始めます。男は日常的にその母親に暴力を振るっていたのです。

そして、2007年7月13日長男が泣き止まないことに腹を立て、男は母親の女と共に長男の手足を紐で縛り、衣装ケースに入れて外出してしまいます。長男はそのまま約8時間放置され熱中症のため死亡。男と女は死亡した長男を遺棄することもできずに遺体ビニール袋に包んで冷蔵庫の野菜室に放り込みました。その後、遺体が冷蔵庫に放置されたまま2008年6月に2人は結婚します。

長男がいなくなったため虐待の矛先は長女に向けられましたが、男は女にも激しい暴力を振るっていました。そして、長男が亡くなってから約2年が経った2009年4月に女が自宅近くの交番に出頭。警察官がすぐに家宅捜索をして、女の供述通り冷蔵庫から腐敗の進んだ遺体を発見して2人を死体遺棄容疑で逮捕しました。女は2年も放置した理由として長男が死んだ後も夫からひどい暴力を受けていて逆らえなかったというようなことを言っていたそうです。

裁判

裁判では被告の行為が「しつけ」だったかどうかについてが、争点となりました。しかし、男が長男のうめき声が近隣に聞こえないようにテレビの音量を上げたり、マットレスを被せたりしたことがわかりました。長男に対しての愛情は感じられず常識に照らせばしつけの目的ではなかったとして、2009年12月に検察は男に対して懲役10年を求刑し兵庫地方裁判所は懲役9年6カ月を言い渡して刑が確定。女に対しては2010年1月に検察が懲役8年を求刑して、兵庫地裁は懲役6年を言い渡し刑が確定しました。

児童虐待を防ごう

この事件は児童虐待によって幼く尊い命が奪われました。児童虐待というのは虐待している本人はなかなか気づかない傾向があります。今回の事件の裁判でも争点となった「しつけ」という問題があるからです。育児というのは想像以上に大変です。特に、言うことを聞かせなければならないときに聞かないと、ついイライラしてしまうこともあるでしょう。しかし、イライラしたからといって虐待は絶対にしてはいけないのです。しつけと虐待の違いは次の通りです。

しつけは子どもの感情を認めるが、虐待は子どもの感情を認めない。
 しつけは子どもの意見を尊重するが、虐待は子どもに意見すらさせない。
 しつけは他人の助言を受け入れるが、虐待は他人の助言を決して受け入れない。
 しつけは「~にしようね」「~するといいね」などが常套句だが、虐待は「親の言うとおりにしろ」などが常套句。

また、児童虐待を防ぐには次のようなことが大切です。

育児に悩みを持っていても、恥ずかしいとは思わずに誰かに相談する。周りに誰も居ない場合は自治体の育児相談所などに相談する。
 自分は完全にしつけだと思っている場合でも、子どもの心身に著しく有害な影響を与えていると虐待になってしまうので、少しでも心配になったら専門機関に相談してみる。
 もし、周りに児童虐待の疑いのある子どもを見つけたら、すぐに児童相談所や警察に連絡する。

DV対策とDV男の特徴

この事件はもう1つ、DVという側面がありました。母親の女ももちろん悪いのですが、1番の悪の根源はDV男にあります。DVとは恋人や夫など親密な関係にある者からの暴力という意味です。精神的な暴力や性的暴力などもありますが、今回の場合は典型的ともいえる身体的暴力のDV男でした。DVを受け続けていると、それが当たり前だと思ってしまうようですが、どんな理由であれ暴力を振るうことは許されるものではありません。暴力を受けたら1人で悩まずに警察や配偶者暴力相談センターなどに相談しましょう。また、DV男にはなりやすい特徴があります。全員が全員なるとは限りませんが、参考までにその特徴を紹介しておきます。

束縛が激しい人。
・自分の一方的な考えを押し付ける人。
・嫉妬深くてすぐに疑う人。
・謝ることが苦手な人。
・関係が深まると異常な甘え方をする人。
・態度の悪い店員にクレームをつけたり、お客様相談センターによくクレームの電話をしたりする人。

これらの特徴がある人には気をつけましょう。

まとめ

この事件は子どもの命を奪い2年ものあいだ放置していたという許し難く、残酷な事件でした。子どもは人類の宝と言うべき存在です。自分の子どもはもちろん、他人の子どもも同じ宝ですので、もし周りに虐待を疑うべき子どもがいたら躊躇せずに、専門機関などに連絡しましょう。

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