“紛失したカギ”を使って知らない間に家に侵入される!? カギを失くしたらどうすればいい?

どんなカギをなくしても大変ですが、それがご自宅のカギであればなおさらです。持ち主が特定されて、悪質な空き巣の被害に遭う危険性があります。ここではカギをなす前と後の防犯対策についてご紹介します。

うっかりカギをなくしてしまった!が…

「鍵だけじゃ住所は特的できないから、心配ない」
「合カギもあるから、生活上では困らない」
一見すると危険や不便もなさそうに思えるカギの紛失ですが、一体どんな危険を潜んでいるのでしょうか。

カギから持ち主宅を特定することは可能?

カギだけを見て持ち主はもちろん、住所が特定されることはありません。これは凄腕の空き巣犯やプロの窃盗集団でも難しいといわれています。

例えばいつもの通勤・通学でカギを落とし、その瞬間を目撃されていた場合。拾った側はそのまま尾行して、あなたの自宅を特定することができます。そのままでなくとも、いつもの通勤・通学でみかける顔であればいつでも尾行できます。

通勤・通学の電車内ではない場面でも共通するのは、顔さえ見られていれば侵入はお手のものということです。落とし主を尾行すれば家はすぐに特定されてしまいます。何気ない普段の買い物や犬の散歩、コースや生活パターンもすぐにわかりはじめます。

こんな手口の空き巣犯が現れる危険性

怪しまれることなく、スマートにカギを開けられてしまうことが、カギを特定されるというシチュエーションの怖いところといえるかもしれません。なかには何回も侵入を重ねる空き巣犯もおり、部屋を荒らすことなく、すこしずつ盗んでいく悪質かつ巧妙な手口を使う空き巣犯もいます。

これをされてしまうと一度に盗られるよりも多大な損失が発生する可能性があります。その被害総額は計り知れませんが、さらに留守中に空き巣犯の生活拠点にされている可能性もゼロではありません。住人はいつも空き巣犯に盗られていることを、夢にも思わないまま暮らし続けるでしょう。

自宅のカギをなくした時にとるべき行動とは?

いまいちど入念に、自身で持っていないか、身近に落ちていないかを確認しなおしましょう。
とくにカギの紛失が多いのは次のような場所が考えられます。

 車の中
 コートのポケット
 バッグの普段使わないポケット
 ズボンのすべてのポケット
 普段は触れない場所

とくに車は死角が多い場所なので、もう一度すみずみまで落ちていない確認しておきまましょう。

今日の行動や行先を振り返る

鍵をなくしたときは、自分の行動をよくよく思い出し、立ち寄った場所に連絡するなり確認をしましょう。
コンビニや飲食店に寄っているのであれば、落としている可能性も十分にあります。コンビニや飲食店では落し物が届いた場合、一定期間は保管されます。

最寄りの交番への連絡

もしコンビニや飲食店でカギを落とし回収されていたら、一定期間後は交番に届けられます。そのため最寄りの交番へ「紛失届」を提出しましょう。紛失届とは落し物をした時、警察へ渡す届出のことです。もし発見されれば連絡をくれます。

見つからなかったら「錠前」ごと交換

見知らぬ誰かがそのカギを使い空き巣に入る可能性がある以上、カギは錠前ごと交換することになります。
「合鍵をつくれば安心では?」と思うかもしれませんが、拾った相手が誰なのかわからない段階では、また顔を知られている可能性がゼロではないのであれば、錠前ごと交換するしかありません。

賃貸にお住い時のカギ交換注意点

共同住宅などにお住いの方が玄関のカギをなくした場合は、大家さんや管理会社への連絡をする必要があります。

緊急時には大家さんや管理会社が出入りできるようにしておく必要があるので、カギを勝手に交換することは認められていないからです。無断でカギ交換をすることは厳禁です。

ここで大家さんや管理会社からは合カギを提案されるかもしれませんが、錠前ごと交換したい旨を伝えましょう。しっかりと説明すれば、カギの交換は可能なケースがほとんどです。その際大家さんや管理会社から、カギ交換の業者を指定されることがあります。自身で探したカギへの交換がご希望の方は、大家さんや管理会社によっては考慮してくれる可能性があります。とりあえず相談してみることが大切です。

カギ交換で得られるメリットはこんなところにも

もし可能であれば、この機会に防犯性能の高いカギにグレードアップするのをおすすめします。最近では凄腕の空き巣犯でも10分以上開けられないような高い防犯性能を誇るカギをはじめ、これまでにないような防犯性能を持つ高セキュリティのカギが次々に登場しています。

もしそれまで使っていたカギが数年前に交換されたものであれば、どちらにしてもグレードアップし防犯性を高める必要があるともいえるでしょう。

カギ交換の料金や手間

ドアからシリンダーを抜き交換すると聞くと、大掛かりな工事そうで料金と手間が心配です。もちろんドアに傷がついたり大きな音が出る作業は行いません。ほとんどのカギ交換業者は電話1本で依頼ができます。

料金はどれぐらいかかる?

料金については、交換するカギにもよるので一概にはいえません。あくまで相場ですが、交換料・出張料込みで1万円から3万円ほどであると考えておきましょう。

もし特定されているにも関わらず放置してしまったことで発生する被害総額や、なにより「安心」が買うことができます。また自身では決してできない工事内容なので、安い料金といえそうです。万が一料金に納得できない場合は、ほとんどの場合でキャンセルが可能なので、まずは相談してみましょう。

作業の時間はどれくらい?

見積もりに納得できたら、実際の作業を開始することになります。取り付けるカギの種類や状況にもよりますが、作業は早ければ約15分で完了してしまいます。相談する時間を含めて考えても、電話をしてから1時間以内に作業まで完了してしまうことも珍しくありません。

カギを特定されたあとの、もうひとつの防犯対策

カギの紛失は単なる空き巣だけでなく、長年に渡りすこしずつ盗られていくということになりかねません。カギの特定の怖いところはご紹介の通り、住人が気付かずに出入りを許してしまう点にあります。

カギを交換することが優先ですが、空き巣犯から家を守るには、ご近所とのコミュニケーションも大切です。ご近所の方も、見慣れない人物があなたの自宅を出入りしていることに気づけば知らせてくれるでしょう。

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Moly.jp編集部

この記事の監修
河合さん写真
河合成樹
防犯ジャーナリスト/防犯設備士

ご近所とのコミュニケーションは、目立つことを嫌う空き巣犯にとって脅威となります。ご近所の目は、最高の防犯対策のひとつともいえるので、普段から挨拶などのコミュニケーションをとるとよいでしょう。

Moly.jpの運営やAIST:産業技術総合研究所(産総研)との犯罪予測の共同研究や防犯対策の講演活動、メディア出演などを通じて防犯の啓蒙、社会実装に取り組んでいる。公益社団法人日本防犯設備協会認定の防犯設備士(第19-29640号)。

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