【7月19日の事件】なぜ父親を刺したのか?埼玉川口中3女子父親刺殺事件の謎

今から11年前の7月19日、埼玉川口中3女子父親刺殺事件が起きました。この事件は中3の娘が父親を殺害するという悲惨な事件でしたが、なかなか動機が見えなかった事件でした。今回はこの埼玉川口中3女子父殺害事件を紹介すると共に、子どもに関する事件を防ぐ対策についても紹介していきます。

埼玉川口中3女子父殺害事件の概要

2008(平成20)年7月19日午前3時5分頃、埼玉県川口市のマンションの会社員一家が住む部屋から、夫が娘に刺されたとの110番通報がありました。警察官が駆けつけると寝室で胸から血を流して横たわっているこの家の主人を発見。すぐに病院に運ばれましたが死亡が確認されました。この時この家の中学3年の長女が「父親を包丁で刺した」と話したため、殺人容疑で現行犯逮捕しました。

調べによると、長女は午前3時頃に父親と小学6年生の長男が眠る寝室へ行き包丁で父親の額や胸を数回刺したといいます。母親が長女の叫び声を聞いて目覚め、夫と長男の寝室に行くと刺された夫が「消防と警察を呼んでくれ」と訴えたそうです。長男は寝ていて事件には気づきませんでした。刺された男性の死因は肺を刺されたことによる出血性ショックと判明。長女は警察の調べに「大変な事をしてしまった」「上半身を2回くらい刺した。その後のことはよく覚えていない」などと話していることがわかりました。

なかなか動機が見えなかった殺人事件

母親は警察の調べで「家族仲は一般の家庭と変わらず良かったと思う。動機に思い当たることはない」と答えました。事件が起こるすぐ前の7月18日も父親と長女、長男の3人でスーパーへ行き、カレーの具材を購入して父親と長女が一緒にチキンカレーを作って家族で食べ、その後家族全員でビデオを見て一家団欒したそうです。

周囲からのこの一家の評判も非常に良く、近隣の人はよく家族みんなで車に乗って買い物に出かけたり、長女と長男がマンションの前でキャッチボールをしていたりする姿を見ていたそうです。長女の同級生も声をそろえて「あんな事件を起こすなんて信じられない」「まじめで優しく部活動などを通じて先輩や後輩にも好かれていた」などと話し、同級生の親御さんも「礼儀正しくてすごく良い子。お父さんも穏やか人」などと話してしました。

長女が通っていたのは私立の中高一貫校で校長らは記者会見で、英会話の期末テストで中位以下だった生徒に対する補習が18日に予定されていたが、長女は無断欠席していたことを明らかにしました。また、教育熱心だった父は長女の中学受験前に成績のことで長女を厳しく叱っていたことがわかり、さらに、事件前に少女が凶器を使って殺人を犯す場面が含まれた漫画を読んでいることもわかりました。しかし、いずれも父親を殺す動機とは程遠いものでした。

しかし、その後長女は「すべてが嫌になった。人に気を使って生きるのに疲れた。自殺すると残った家族が周囲から冷たい目で見られるので、みんな死ぬ方がいいと思った。お父さんを刺した後は放心状態になり、母と弟は殺せなかった」と供述し、この年の11月に初等少年院送致に決まりました。

子どもに関する事件を防ぐ対策

今回紹介した事件は、長女が父親を殺害するという本当にいたたまれない事件でした。子どもに関する事件は、子供が加害者になる場合や被害者になる場合も含めて近年多く発生しています。ここからは子どもに関する事件を防ぐ対策について紹介します。まず子供が加害者にならないようにするために、次のようなことを心がけましょう。

子どもを育てる時に、子供を支配するような育て方はしない。
・子どもに自分の信念を押し付けないようにする。
・子どもは親を無条件に愛するため、親も子どもを無条件に認めて愛する。

最後の子どもを無条件に認めて愛するというのは、親は子どもに対してお手伝いが出来たからとかテストの点数が良かったからなど、条件付きで褒めたり愛したりしてしまうことが多々あります。子どもというのは親がどんなであれ無条件に親を愛しますので、親の方も同じく子どもを愛することが大切なのです。次に子どもが犯罪の被害者に遭わないようにするためには、次のような対策が必要です。

子どもは名前を呼ばれると知らない人でも気を許してしまうので、ランドセルなどに大きく名前を書かないようにする。
・子どもに名前を呼ばれても知らない人にはついて行かないように教えておく。
・子どもにできる限り1人で登下校させないようにする。
・放課後なるべく1人では遊ばせないようにする。
・子どもに防犯ブザーやホイッスルを持たせて、すぐに使えるように教えておく。
・塾などで遅くなる場合は帰るコールを徹底させる。
・普段から子どもとのコミュニケーションを充分にとる。

まとめ

今回の事件は子どもが親を殺害するというショッキングな事件で、自分の子どもに限っては絶対にありえないことだと思う親がほとんどでしょう。また、自分の子どもが犯罪に巻き込まれるということも、なかなか想像できないかもしれません。しかし、実際に起きることなので、油断なく出来る限りの対策をして安心安全な生活を送っていきましょう。

Moly.jp編集部

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