防犯ボランティア団体数は15年で約15倍に!できる範囲で気楽に参加してみよう!

だれもが気軽に始められる防犯対策でもあるボランティア活動。その規模は年々増大しており、いまや私たちの安心・安全な生活に不可欠な存在にまで成長しています。今回は、その活動内容などをご紹介します。

犯罪件数は年々減少している!

まず、犯罪件数についてです。

物騒な事件や悪質な犯行が報道されるたびに、年々犯罪件数が増加していたり治安は悪くなっていると不安を覚える方も多いと思います。
しかし実際の犯罪件数を確認すると、日本国内の治安は回復傾向にあることが分かります。現在の治安はむしろ戦後でもっとも安全・安定しているとまで言われているのです。

メディアは凶悪な犯罪や事故を取り上げるため、どうしてもネガティブな情報が多くなります。すると体感治安は悪くなるのですが、こうした報道によって個人の防犯に対する意識が変わってきているのでしょう。それが、自主的なパトロールを行う民間のボランティア数の増加に繋がっていると思われます。

(グラフの出典:平成30年3月 警察庁防犯ボランティア団体の活動状況等について

警察庁が発表したデータでは、全国で活動する防犯ボランティアの団体数が47,444団体、構成員が約262万人と非常に多くなっています。防犯ボランティアに参加する人は、10年ほど前から急激に増えているのです。

防犯ボランティアによる活動内容とは?

防犯ボランティアの活動で大切といわれるのが、あくまで「見守りに徹する」ことであるといわれています。

街全体の防犯対策は一人でできるものではありません。地域の警察や自治体、それに一人一人の住民で分担し、連携していく力が求められています。

活動内容はあくまでも見守る、目を光らせること

防犯というと警察の延長にあると思われがちですが、防犯ボランティア活動で大切なのは、必要以上に介入をしないことにあるといわれています。

防犯ボランティア活動を行う方も一般市民であり、重大な任務として行っているわけではありません。そういった方が必要以上に介入することで、トラブルに巻き込まれたり、誤解を受けることがあります。

無駄なトラブルを避けるためには介入しないことも大切であり、あくまでも防犯対策とは犯罪を未然に防ぐものです。

たとえば共同住宅周辺で空き巣が下見のため周囲をうろついているような場合、防犯ボランティアの方があいさつをするだけでも有効な防犯対策となります。空き巣をはじめ、犯罪者は顔を見られることを非常に嫌がるため、挨拶するだけでも効果はあるのです。ここで怪しいからと問いつめたり、何度も話しかけてしまうと思わぬトラブルに発展しかねません。

周囲の人との連携が求められている

例えばパトロールをしている最中に街中でケンカが発生しているのを見かけた場合は、110番通報をして警察に任せるというのが大切な仕事のひとつです。ここで無理に介入をして相手にケガをさせてしまえば、今度は自分が加害者になることも十分にありえます。あくまでも事件の解決のために行動してください。

また、ケガ人がいれば救急車を呼ぶ、対処できるプロに委ねる、周囲にお知らせするというのも防犯ボランティアによる大切な活動の一部です。
一見簡単そうな内容ではありますが、悲しいことに世の中では人が倒れていても知らん顔をする人が多いのです。対処の仕方を知らないからという理由もあるのかもしれません。防犯ボランティアに参加する場合は、最低限どこに連絡して、到着までどのような処置をすればいいのかを勉強しておくと良いでしょう。

事件や事故に無関係といえばそれまでなので強く責任を追及されることはありませんが、ケンカで血を流していたり、人が倒れていたりするのは決して気軽な場面ではありません。そしてだからこそ、こうしたトラブルの解決に貢献することはやりがいがあるのかもしれません。

防犯グッズについて

初めて防犯ボランティア活動に参加する人の中には、暴れる犯人と対峙するなど危険なイメージをお持ちの方もいるかもしれません。しかしすでにご紹介したように、防犯ボランティアの参加者が実際に犯人を取り締まることはありません。防犯対策の一環であるという意識をもって活動すれば、活動上ほとんどのケースで防犯グッズの出番はないでしょう。
ボランティア参加者が危険に晒される事件に遭遇することはほぼないと思いますが、もちろん個人で防犯グッズを持つのは自由ですし、何かあれば身を守る準備はいつでもしておくべきです。

そのほか、防犯パトロール中であることを示すためのベストやハンディライト等を準備しておくと、周囲の人に安心感を与えることができます。

2020年オリンピックに向けても大きな期待が寄せられている!

ご紹介したように、防犯ボランティア活動を行う団体は、団体数・人数ともに増加の傾向にありますが、だからと言って課題がないわけではありません。防犯ボランティアの活動に参加する人たちの高齢化により、今後の防犯ボランディア活動を担う若年層の確保が課題のひとつともいわれています。

2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて訪日外国人数が増加するのが確実視されている中、防犯ボランティアは地域の安全の一助として大きな期待が寄せられています。やりがいも一層高まり、今後はますます参加者数も増加するでしょう。

オリンピック・パラリンピックが終わった後も継続して防犯ボランティアに参加してくれる若者が増えるような仕掛けがあると、より安心安全な社会に繋がっていくと思います。

防犯ボランティア活動の最大の目標とは?

現在の犯罪件数の減少については、必ずしも防犯ボランティア活動のおかげとは言い切れません。

もちろん、防犯ボランティアによる犯罪抑止を数値化することが困難というのもあります。しかし、防犯ボランティアに参加されている方は「結果」を気にする必要はありません。あくまでも最大の目標は「安全な街づくり」であり、防犯ボランティアの活動範囲は防犯対策までです。結果を求めると大きな負担に感じてしまったり、責任感から過度な介入をして危険な目に遭うことも考えられます。

無理せず自分のペースで構いませんので、住んでいる地域の安全に貢献してみるのはいかがでしょうか?

Moly.jp編集部

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