【7月29日の事件】何故自分の母親を?山口母親殺害事件の謎

今から19年前の2000(平成12)年の7月29日、山口母親殺害事件が起きました。この事件の犯人は、この事件を起こした後にも大きな事件を起こします。今回はこの山口母親殺害事件を紹介するとともに、自分の子どもを犯罪者にしないための対策と犯罪に巻き込まれないようにするための対策を紹介していきます。

山口母親殺害事件の概要

2000年7月29日、当時16歳の少年は母親と口論になり金属バットで母親の頭や顔、胸などを殴り殺害しました。そして、7月31日の午前1時頃に自ら「母親を殺した」と110番通報。駆け付けた警察官が玄関で頭から血を流して倒れている母親を発見し、少年を緊急逮捕しました。少年は父親と母親の3人家族でしたが、1995年1月に父親を肝硬変で亡くしてからは母親と2人暮らしでした。近所の人の話では親子関係は悪くなく、母親の給料日には決まってかつ丼を食べていたそうです。

犯人の少年とその後

少年の父親はさまざまな職を渡り歩き酒癖が悪く、少年と母親はしばしば暴力を振るわれていました。少年は学校では目立たない存在で友人も少なく、中学2年生くらいから不登校気味に。中学3年になると3分の1しか学校へは行かず修学旅行などの行事にも参加しませんでした。中学を卒業すると高校へは行かずに新聞販売店で働き始めます。仕事場では真面目で給料の半分を家におさめていたそうです。そして、事件の約1カ月前に少年は母親の借金を知ります。そのときはすでにどうしようもない額に膨らんでいたそうです。

少年は同僚に「母が借金していて何に使っているのかも教えてくれない」などと悩みを打ち明けていました。また、母親には再婚話が持ち上がって「僕は邪魔だから家を出る」とも話していたそうです。そして事件当日少年は母親と口論になります。きっかけは少年が交際を考えていた女性の携帯電話に母親が無言電話を掛けたことでした。それを母親に問いただしても認めようとせず「出て行け」と言われたため借金のことも絡んで激しい口論となり少年が暴行。

完全に頭に血が上った少年は金属バットで母親を滅多打ちにして殺害してしまいました。逮捕後少年は少年鑑別所に送られ、動機に酌量の余地があり家庭環境に大きく起因していることなどから、長期間の矯正教育を受けさせるのが適当だとして中等少年院に送致されます。しかし、わずか3年2カ月で出所することに。その後、少年は大阪姉妹殺人事件を起こします。

中等少年院を出た少年は福岡で犯罪を繰り返すグループに加わりますが、そのグループが大阪に拠点を移して稼げない事を理由に離脱。境内や公園などで野宿をして暮らしますが、そんな中母親を殺害した興奮と快楽がよみがえります。そして、2005年11月、22歳のときに身を寄せていた知人の同じマンションに住む姉妹を狙うのです。姉が仕事を終えて帰宅し、ドアを開けた瞬間に背後から襲い部屋に押し込んで、奥まで引きずり胸をナイフで刺して強姦。

10分後に帰ってきた妹の胸を刺して強姦した後、金品を奪い証拠隠滅のために火をつけて逃走します。しかし、12月には警察に見つかり逮捕。姉妹は2人とも死亡しました。裁判では被告人の供述が検察によって読まれ、その内容は「刺すたびに性的興奮が訪れた」というものでした。その後男には死刑判決が下され、被告人は控訴せず刑が確定。確定から約2年後に刑が執行されました。享年25歳。25歳での執行は37年ぶりだったそうです。最後まで被告人は「漠然と人を殺したい」「自分は生まれてこないほうが良かった」などと言っていたそうです。

この男が起こした事件から学ぶ対策

この男が起こした事件から学ぶ対策は2つ。子どもを犯罪者にしないための対策と自宅で犯罪に巻き込まれないための対策です。まずは子どもを犯罪者にしないためには次のようなことが大切です。

善悪を教えるために悪いことをしたらしっかりと叱るが、子どもとの関係が支配的になってはいけない。
子どもを叱るときは、なるべく時間をかけて納得させるようにする。
親の考えを押し付けないようにする。
自分の子どもを無条件に愛する。
子どもの頃から命の大切さ、素晴らしさをしっかりと教える。
どんなに忙しくても子どもと関わる努力をし、なるべく1日1回はスキンシップをする。

次に犯罪に自宅で犯罪に巻き込まれないようにするためには、次のような対策をしましょう。

自宅の中に入るまでは、油断することなく警戒心を持つ。
・外ではイヤホンで大音量の音楽を聞かないようにする。
・普段から防犯ブザーや防犯ホイッスルを携帯し、すぐに鳴らせるようにしておく。
・少しでも不安に思うことがあったら、警察などに相談する。
・マンションのオートロックシステムを過信することなく警戒をする。
・マンションのエレベータは密室となるため、乗る前は周囲を確認して1人で乗るようにする。

まとめ

今回紹介した事件は1人の少年が自分の母親と見知らぬ姉妹を殺害するという本当に恐ろしい事件でした。自分の子どもを犯罪者にすることは、どちらかというと防ぎやすいかもしれません。しかし、見知らぬ人にいきなり襲われるのは、なかなか防げるものではありませんので自分の出来る限りの対策をして、安心安全な生活を送っていきましょう。

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