【8月5日の事件】5億円強奪されるも、なぜ福徳銀行事件が時効になったのか…

今から25年前の8月5日にこの事件は発生しました。5億円という金額は金融機関における1回の現金強奪としては最高の金額となっています。ちなみに金融機関に限定しなければ、2011年に発生した立川での6億円が最高です。今回はこの強奪事件を紹介するとともに、ひったくりに遭わないための対策を紹介します。

福徳銀行5億円強奪事件の概要

1994年8月5日午前9時20分頃、兵庫県神戸市中央区にある福徳銀行の車庫でこの事件は起きました。行員3人が現金輸送車から現金の入ったケース3つを下ろそうとしたとき、2人の男が近づいてきて行員に拳銃のようなものを突きつけ車に押し込んだのです。その隙に現金の入ったケースを3つ奪い、乗り付けていた車に乗込んで猛スピードで走り去りました。ケースの中には合計約5億円が入っており、その後現場から600m離れた路上に犯人が乗っていた車が乗り捨てられていました。その車は盗難車だったそうです。

犯人とその後

襲われた3人の行員の証言から、襲ったと思われる2人組のうち拳銃を持っていた男は年齢が40歳くらい、背丈は170センチ、グレーの作業服にサングラスをしていたことがわかりました。そして、もう1人の男は年齢が50歳くらいで背丈は172センチ、ベージュの作業服で顔に包帯のようなものを巻いていたことがわかり捜査を開始。そして、1999年10月に、換金した札が奪われた札の番号と一致したことから元暴力団関係者の男が浮上し、もう1人の男も知人に犯行を打ち明けたことで捜査上に浮上しました。この男は元会社員だったそうです。

警察はこの年の11月に犯行を知人に打ち明けたとされる、元会社員の男を事情聴取します。しかし、この男はその直後に自殺。もう1人の元暴力団関係者の男は事件のあと、海外渡航を繰り返します。海外渡航を繰り返すと海外にいる時期は公訴時効の時が止まり、この事件も約8カ月公訴時効が延長されましたが、結局この事件は2002年4月に犯人未逮捕のまま公訴時効が成立しました。

時は過ぎ、2007年2月、愛知信用金庫で強盗事件が発生し犯人が逮捕されました。逮捕された犯人の中に福徳銀行を襲った元暴力団関係者の男もいたのです。しかし、5億円事件に関しては時効が成立しているため、愛知信用金庫の事件でのみ起訴されました。名古屋地方裁判所はこの男に懲役8年を言い渡しましたが、この公判で5億円事件に触れられることはありませんでした。また、自殺した元会社員の男はグリコ・森永事件の犯人の1人だという噂がありますが、真実かどうかはわかりません。

ひったくりに遭わないための対策

今回紹介した事件は現金輸送車から現金を運ぶ行員が襲われ、お金を奪われるという事件でした。一般の人には関係のない事件かもしれませんが、そんなことありません。いきなり襲われてカバンなどを奪われるひったくり事件は多く発生しているのです。特に男のひったくり犯は、ターゲットに非力な女性やお年寄りを狙うことが多いですので、しっかりとした対策が必要です。ひったくりの被害に遭わないために次のような対策をしましょう。

道を歩くときは、カバンは車道側に持たないようにして、出来る限り斜め掛けのカバンを利用する。
自転車の走行中にカゴに入れたカバンをひったくられることがありますので、自転車のカゴにはひったくり防止ネットなどをつける。
夜間の1人歩きはなるべくしないようにする。どうしても避けられない場合は人通りが多く明るい道を歩く。
道を歩くときはイヤホンで音楽を聞かないようにし、またスマートフォンを操作しながら歩かない。
防犯ブザーやホイッスルと常に携帯して、すぐに鳴らせるようにしておく。
カバンに、紐が引き抜けるタイプの防犯ブザーを付けておく。(万が一被害に遭った場合に紐を抜けばカバンに付いたブザーが鳴り響きます)
銀行やコンビニのATMを利用したあとは、特に気をつけて歩く。
基本的にひったくり犯人は、警戒心が無く、油断をしている人を狙ってくるので日頃から気を引き締めて歩く。
外ではなるべく飲酒は避け、飲んでも警戒していると思わせるために背筋を伸ばして歩く。泥酔するまで飲むことは控える。
万が一被害に遭ってしまった場合、カバンに免許証などの住所が書かれた物が入っていると自宅を特定されてしまうので、家の鍵や免許証などは別々に持ち歩くようにする。
ひったくり事件は午後の6時から夜中の12時の間に多く発生し、バイクや自転車に乗った犯人によって起こることが多いので、特に気をつける。

まとめ

今回は5億円という多額な現金が奪われた事件を紹介しましたが、ひったくり事件は身近に起きています。自分のお金は大切なものです。ひったくりに遭うと精神的にもショックが大きくなりますので、普段から油断することなく、できる限りの対策をして、お金と自分自身を守っていきましょう。

Moly.jp編集部

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