【8月17日の事件】殺人、強姦、警察への挑発。18歳の少年が死刑になった小松川事件とは。

今から61年前の8月17日、小松川事件が起きました。この事件の犯人は18歳の男で、さまざまな面で反響があった事件でした。今回はこの事件を紹介するとともに、女性を性犯罪から守る対策について紹介していきます。

小松川事件の概要

1958(昭和33)年8月17日、東京にある小松川高校定時制に通う女子生徒が行方不明になりました。そして、3日後の8月20日に新聞社の社会部に犯人と思われる男から女子生徒を殺して小松川高校の穴に投げ込んできたという連絡が入ります。警視庁の捜査員が付近を捜索しましたが、小松川高校に地下室などはなく見つかりませんでした。その日は悪質なイタズラとして処理されましたが、翌日の21日に今度は警察署に連絡が入ります。内容は新聞社と同じでしたが、遺体を投げ込んだとされる場所が詳しく説明され、小松川高校の屋上にある南から2番目の暗渠に投げ込んだとのことでした。

すぐに警察が向かったところ、屋上にあるスチーム管の暗渠の中から腐敗した遺体を発見。鑑識の結果、他殺された女子生徒の遺体だということがわかりました。その後、犯人は彼女の自宅や警察署に遺留品であるクシや手鏡を郵送したり、反響を楽しむかのように新聞社に電話を掛けたりします。そのとき警察が逆探知に成功し、犯人が電話を掛けたと思われる公衆電話に急行しますが犯人確保には至りませんでした。

しかし、電話を掛けていた目撃情報を得ることができ、さらにはこの時の通話記録が録音され、ニュースなどで公開。知人に声が似ているという情報が多数寄せられました。その中に有力な情報があり、警察は9月1日、工場で働き被害者と同じ定時制高校に通う18歳の男を逮捕しました。逮捕当時、男は「とうとうやっと来ましたね」などと警察に挑発的な態度を示したそうです。その後の調べで、男は同年4月にも23歳の女性を殺害し、死姦したことを自供しました。

犯人と裁判

犯人の男は中学の時には極貧のため教科書も買えなかったそうです。また、この頃から窃盗癖があり、図書館から本を50冊以上盗んで保護観察処分も受けています。その後工場などを転々とし、犯行当時は自転車のベルを作る工場で働きながら小松川高校の定時制に通っていました。裁判では、犯行当時は18歳ながら殺人と強姦の罪に問われ、1959年2月に東京地方裁判所で死刑が宣告されました。2審でもこれを支持して最高裁判所でも上告を棄却。1961年8月に罪が確定し、男は戦後20人目の少年死刑囚となりました。

その後

18歳の在日朝鮮人の少年に死刑が確定したことについて、この事件の背景には貧困や朝鮮人差別があったとして日本の有名な作家や文化人、朝鮮人などによって助命請願運動が高まりました。さらには被害者の遺族までもが、これまでの日本人が犯してきた朝鮮人に対する罪を考えると死刑は重すぎるとし、減刑を求めたのです。しかし、1962年8月に東京拘置所には処刑設備がなかったため、仙台刑務所仙台拘置支所に移送され、同年11月に刑が執行されました。享年22歳でした。

女性を性犯罪から守る対策

今回紹介した事件は、何にしても力の強い男性が非力な女性を強姦し殺害したことには変わりません。力が強い男性が身勝手な欲求を満たすだけのために非力な女性を襲うということは許しがたいことです。女性を性犯罪から守る対策は次の通りです。

夜間1人で外出するのを避ける。もしやむを得ない場合は人通りが多く明るい道を歩き、足早に歩くようにする。
・基本的に1人にならないようにする。1人になるときは何が起こるかわからないことを頭の隅で考えておく。
・襲われたときに抵抗するため、ボールペンなどで応戦できる準備をしておく。
・常に防犯ブザーやホイッスルを携帯し、いつでも鳴らせる準備をしておく。
・外出するときはイヤホンで音楽を聞きながら歩いたり、スマートフォンに集中したりしながら歩かない。
・エレベータなど密室になる場所では、なるべく男性と2人きりにならないようにする。
・外出するときはなるべく動きやすい格好で出かける。
・自宅にいるときにインターホンが鳴ってもすぐにドアを開けずに、ドアスコープなどで身分と用件を確認してからドアを開ける。
・何かあったらすぐに110番できるように携帯やスマートフォンを設定しておく。

まとめ

今回紹介した事件は61年前の事件ということでしたが、男性が女性を襲うという事件は現代でも相変わらず多数起きています。自分は事件なんかに巻き込まれるわけがないという人がほとんどかもしれません。しかし、実際には誰にでも事件に巻き込まれる可能性はあります。自分自身を守るのは、最後は自分しかいません。油断することなく、できる限りの対策をして犯罪に巻き込まれないようにしましょう。

Moly.jp編集部

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