【8月18日の事件】殺人の口封じで無関係の人を拉致、暴行、そして殺害。残虐極まる熊谷男女4人殺傷事件

今から16年前の8月18日、熊谷男女4人殺傷事件が起きました。この事件は、男女関係のもつれから1人の男性と同じ寮に住んでいただけの関係のない女性3人が巻き込まれてしまった事件です。今回はこの事件を紹介します。

熊谷男女4人殺傷事件の概要

事件相関図

2003(平成15)年の8月18日、この事件は起きました。当時16歳の少女Aは二股をかけていました。そして、二股かけているうちの1人である元暴力団の男(当時26歳)Bと数日前に知り合った15歳の少年Cに、二股をかけているもう1人の飲食店で働く男性Dがウザイということを相談します。そして、主犯格となるBと16歳の少女A、15歳の少年Cの3人が、飲食店で働く男性Dを襲うことを決意し、Dのアパートに向かいます。Dのアパートは、飲食店が契約する従業員の寮となっており多くの従業員が住んでいました。

A、B、Cの3人がアパートに着いた時、Dは同僚の女性Eの部屋にスラックスのほころびを直してもらうためにいました。そして、主犯Bが言葉巧みに男性Dと女性EをDの部屋に連れ戻します。そこで少女Aと主犯Bが男性Dに罵声を浴びせ、Dが反抗したためにBが包丁で男性Dをメッタ刺しにして殺害します。この時、主犯Bは男性Dの傷口から飛び出た腸を包丁の先に乗せ笑っていたそうです。

そして、Bは一部始終を見ていた同僚の女性Eも拉致監禁して殺そうと企てます。Eが失踪したかのように見せるため、少女AにEの部屋にEの財布や携帯を取りに行かせました。そこで、たまたまEの様子を見に来た同僚の女性Fと少女Aが鉢合わせし、その女性Fも拉致されてしまうのです。主犯BはFも失踪に見せるため、今度は少年CにFの私物をFの部屋に取りに行かせます。しかし、そこにはさらにもう1人、Fと同居している女性Gもいたため、結局3人の女性E、F、Gが拉致されてしまいました。

主犯Bは女性FとGにも殺害した男性Dの遺体を見せつけ、女性E、F、Gの3人のうちFをトランクに乗せて車で移動します。この時少女Aと少年Bは女性E、F、Gを拉致し殺害することに同意したそうです。そして公園の駐車場に車を停め、主犯Bは女性Gをトイレに連れ込みわいせつな行為をしたあと、タオルで首を締めて背中を包丁で刺します。意識を失い倒れ込んだGを見て主犯Bは胸を踏みつけ反応が無かったために死んだと思い、その場を離れます。

車に戻ったBは少女Aから携帯の音がしたことを聞かされました。Bはトランクの中からだと思い、トランクを開けると女性Fが息も絶え絶え「全部自分のせいにしていいから許して欲しい」と懇願。しかし、主犯Bは「うるせぇ!」と一喝し、Fの歯が折れるまで顔を殴りつけます。そして、Fを道路に寝かし後ろからタオルで首を締め上げ、背中を切り付けFが痙攣したのを見届けてから、道路脇の斜面へ蹴り落としました。

車に残された女性Eはすべてを見聞きし、恐怖におののいていました。そのときBは暴力団の会合があることを思い出し、手っ取り早く最後のEも殺そうと考えて熊谷市内に戻ります。そして建設資材置き場の倉庫に女性Eをつれこみ、瞬間接着剤で鼻と口をふさいでビニールロープで首を締めたあと、包丁で背中を刺してシャツに血が滲むのを確認してから、立ち去りました。

倉庫に残された女性Eは一命を取りとめ、なんとか自力で這いずるように物置から出て、倉庫の所有者に発見され助けられます。また、公園のトイレに置き去りにされたGも通りがかった人に発見され、何とか無事でした。しかし、斜面に落とされた女性Fは亡くなってしまいました。一命を取りとめた2人の女性E、Gの供述から警察は犯人を特定し、主犯Bと少女A、少年Cを逮捕しました。

裁判とその後

裁判では、弁護側は主犯の男Bは犯行当時心神耗弱状態だったなどとして、死刑の回避を求めました。しかし2007年4月、さいたま地方裁判所はまれにみる重大な凶悪事件で犯行は非人間的などとして、検察側の求刑通り死刑の判決を下しました。弁護側は控訴しましたが、7月に控訴を取り下げて刑が確定しました。16歳の少女Aは殺人幇助・殺人未遂幇助で家裁に送られ、2004年11月に懲役5年から10年の不定期刑を言い渡し、少年Cには同容疑で中等少年院送致の長期保護処分を言い渡しました。主犯Bは2010年7月に東京拘置所で死刑が執行されています。

ちなみにこの主犯Bの死刑執行には千葉景子法務大臣が立ち会ったことで有名です。

まとめ

今回紹介した事件は本当にまれなケースかもしれません。しかし、男女のもつれは誰にでもありますし、いつ何が起こるかわからないという意味では誰にでも起こり得ることなのです。極度に心配する必要はありませんが、いつ何が起こるかわからないということは頭の隅に置いておきましょう。

Moly.jp編集部

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