【8月19日の事件】時効直前までの逃亡劇!松山ホステス殺害事件とは

今から37年前の8月19日、松山ホステス殺害事件が起きました。この事件で注目されたのは、犯人の女が時効直前まで逮捕されずに逃亡し続けたということでした。今回はこの事件を紹介するとともに、女性が自宅で襲われないための対策についても紹介していきます。

松山ホステス殺害事件の概要

1982(昭和57)年8月19日、愛媛県松山市のマンションの一室に住む当時31歳のホステスが行方不明になり、その後、近くの山林から遺体となって発見されました。警察の捜査により、殺害された女性の同僚の女が事件の直後から行方不明となっていることが判明。女の夫に事情を聞いたところ女性と口論になり女が女性を殺害したことがわかりました。そして、夫とともに現金や家具一式などを部屋から持ち出し、女性を山林に遺棄。夫が自首をすすめたが聞き入れず、そのまま逃亡。警察は夫を死体遺棄の共犯として逮捕しました。

犯人の女と15年の逃亡劇

犯人の女は事件を起こして4日目に松山駅から急行列車と宇高連絡船を乗り継ぎ本州へ逃亡。当時の逃亡資金は約60万円だったそうです。女はまず金沢市内のスナックで働こうと考え、面接に行きますが34歳をいう年齢から採用されませんでした。しかし、そのスナックに何度も飲みに行き、情の深い店主に採用されました。採用されて2日後に女は整形するために上京。その後店に戻ります。

しばらくして、スナックの客で和菓子屋の主人と出会い内縁関係になります。その後、女は和菓子屋を手伝うようになり、よく働き接客も得意だったことから店は評判となって売り上げもかなり上がりました。店主は女のことを気に入り正式に結婚を申し込みますが、女は正体がばれることをおそれて渋ります。数年が経ち指名手配書が全国に貼られて、しかもあまりに結婚を渋っている女の態度に不信を抱いた親戚が警察に通報。警察は逮捕に向かいますが、女は警察の動きを素早く察知して咄嗟の判断で近くにあった自転車で逃走します。

名古屋に行きついた女は、その後市内のラブホテルで住み込みの客室係として採用され働き始めます。しかし、たまたま同僚が運転免許証の更新に行った際に指名手配写真を見つけ、女に自首をすすめますが女は応じずに逃走。別のラブホテルで面接を受けますが、そこで顔写真と雇用契約の拇印を取られたため、1988年5月に名古屋から離れます。その後、福井市でホステスをして1992年には大阪市内の売春宿に移りますがすぐに辞め、公訴時効1年前には再び福井に戻り駅前のビジネスホテルを定宿としていました。

そして、公訴時効直前の大々的なテレビの特別報道番組が女の行きつけにしていたおでん屋の常連客の目に留まり、警察に通報。1997年7月29日、店から出て来た女に任意同行を求めます。事情聴取の際、始めは容疑を否認し指紋採取を拒否していましたが手配指紋が一致したため殺人容疑で逮捕しました。時効成立21日前の逮捕でした。

裁判とその後

逮捕された女は、その後15年ぶりに松山に戻り取り調べを受け、1997年8月18日殺人罪で起訴。時効成立する11時間前の起訴だったそうです。そして、2003年11月に最高裁判所で無期懲役が確定し服役。その1年3カ月後の2005年2月に収監先の和歌山刑務所で倒れ、和歌山市内の病院に運ばれ緊急手術を受けましたが、意識は戻らず3月に脳梗塞のために亡くなりました。享年57歳だったそうです。

女性が自宅で襲われないための対策

今回紹介した事件では犯人の逃走劇に注目が集まりがちですが、1人の尊き女性の命が奪われた凶悪事件です。被害に遭った女性は自宅で襲われました。ここからは女性が自宅で襲われないための対策を紹介します。

玄関の鍵にピッキング対策やサムターン回しなどの防犯対策を施す。新しく鍵を交換するのが難しい場合は、補助錠を付けるようにする。
・窓ガラスに防犯フィルムを貼るなどして防犯対策をする。
・マンションなどの高層階に住んでいても、窓を開けっ放しにしない。
・オートロックシステムを過信しすぎず、施錠をしっかりとする。
・インターホンが鳴ってもすぐにドアを開けるのではなく、ドアスコープやカメラ付インターホンなどで訪問者の身分と用件を確認してからドアを開ける。
・もし少しでも不審に思うことがあったらドアを開けずに管理人や警察に連絡をする。
・たとえ知り合いが訪問してきても何が起こるかわからないことを頭の隅に置いておく。

まとめ

今回紹介した事件は犯人の逃亡劇以前に、1人の女性が職場の同僚に自分の部屋で殺害されるという事件でした。なかなか同僚に自宅で殺されることは想像しにくいですが、誰にでも起こり得る事件です。普段から油断することなくできる限りの防犯対策をして、安心・安全な生活を送っていきましょう。

Moly.jp編集部

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