【あおり運転】デマのリツイートも名誉毀損に当たる!大人のネットリテラシーが低すぎる問題。

常磐自動車道で発生したあおり運転暴行事件について、携帯で撮影していた女性同乗者のデマ情報が流れました。

デマを流された方は株式会社の代表を務めており、デマ情報に踊らされた人からの問い合わせの電話が殺到して業務に必要な電話応対ができないなどの支障が出たとして、情報を流した人及び拡散した人に対して法的措置を検討していると弁護士を通じて発表しています。

Moly.jpではつい先日、ネットリテラシーについて根拠のない情報は拡散してはいけないという趣旨の記事を公開したばかりでした。デマ情報を拡散したうえ、中にはデマ被害者の容姿を批判するようなツイートもありました。

今回のデマが著しい名誉毀損であるのは言うまでもありませんが、どうやら情報を流した人々はツイートを削除して知らん顔をしようとしている方が多いみたいです。中には「警察が指名手配にして実名を公開するのが遅かったからこんなことになった」や、「悪いのはあおり運転をした男と女だろ」という意見もありました。しかし、それとこれとは全くの別問題です。自分たちがデマ情報を拡散して無闇に人を傷つけておきながら自分は悪くないと言い張るのは、本質的にはあおり運転をした当事者と変わらない悪質な行為です。

リツイートも名誉毀損にあたる

過去の民事の判例では、リツイートをした人(デマ情報を拡散した人)も名誉毀損に当たるという東京地裁の判決が出ています。

今回のケースは事実ではないことを拡散しているため、デマを流した当事者は場合によっては偽計業務妨害罪に問われる可能性もあります。また、デマを拡散した人は名誉毀損罪に問われる可能性が非常に高いです。被害者の方がどこまで法的措置を検討しているかにもよりますが、今回罪に問われる可能性のある該当者は非常に多くいると思います。仮に訴えられなかったとしても、罪に問われてもおかしくない行為をした加害者側の人間であることは自覚すべきです。ぜひ、ネットリテラシーについてよく考え、使い方を改めていただければと思います。

SNSや掲示板サイトの仕様はこのままでいいのか

利用者のネットリテラシーを見直すとしても、デマ情報の温床となっているSNSや掲示板サイトの仕様はこのままでいいのでしょうか?

SNSはメールアドレスさえ準備すればアカウントをいくつも作ることができ、利用者本人の認証もありません。匿名で利用できるのは多くのメリットがありますが、ここまで簡単にアカウントを作れてしまうと発言に責任を持つ意識が薄れていくのではないでしょうか。

デマ情報の拡散以外にも、悪質な晒しアカウントも問題になっています。彼らは「避難用アカウント」というものを自身のプロフィール欄に書いておき、アカウントが凍結されたらすぐに移行して同じことを繰り替えしています。これを許していては被害者は増えるばかりです。

掲示板では、メールアドレスすら必要ないケースが多いです。使う人の倫理観に委ねる現在の環境では、面白半分で人を傷つけ、その責任を取らずに過ごすことができてしまいます。

匿名もしくは別人格での発信ができる環境は必要だと思いますが、登録時には本人確認を徹底し、発言に対してもう少し責任を持つようにすべきではないでしょうか。

結局は泣き寝入りするしかないケースも

多くの有名人が直面している問題ですが、情報開示をしてもらって慰謝料や損害賠償を請求しても弁護士費用等で結果的に赤字になるケースがあります。

さらに、一度広まった情報は完全に消し切ることができないため、訴訟を起こして罰を受けた人が逆恨みでまた同じ情報を流すといったケースもあります。

現行の法律や制度ではデマや誹謗中傷を受けた被害者を救済する体制が不十分であるため、結局被害者が時間的コストも金銭的コストも負担するしかないのです。この被害者と加害者のパワーバランスを変えていくことも、被害を減らすために必要ではないでしょうか。

もう同じ過ちは繰り返さない

あおり運転が発端となったデマ情報の拡散は、2017年6月に東名高速道路で発生したあおり運転交通事故の時もありました。こちらの事件では、デマ情報を書き込んだとして特定された8人に対して計880万円の損害賠償を求める訴訟を起こしています。この時はTwitterなどのSNSへの書き込みの他に、アフィリエイトで稼ぐトレンドブログも取り上げられていました。

前例があったにも関わらず、またデマ情報が流れてしまったことは非常に残念です。

子供へのネットリテラシー教育は進んでいますが、大人を対象にしたネットリテラシー教育は進んでいません。今回のあおり運転は非常に悪質で、正義感に駆られてしまう方が多かったのも無理はありません。しかし、不確かな情報だけで個人名を晒して攻撃することは、今回のように間違えていた時に取り返しのつかないことになります。

自分には関係のないことだとは思わず、ネットの使い方についてもう一度よく考えてみてください。

Moly.jp編集部

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