身分証明書の写真は赤の他人。詐欺に使用される無数の携帯電話の契約方法とは?…元詐欺師が語る

私はおよそ3年半に渡り詐欺に加担していました。
私個人としては名前や顔などを公表すべきだと思うのですが、現状家族を説得出来ておりませんので、かなりの部分を伏せさせて頂きます。ご理解賜りたく存じます。

いくつか内容の異なる詐欺に加担した身として、誰でも詐欺に遭う可能性はあると断言します。たとえ今でないにせよ、常に身の回りに潜んでいると考えて下さい。私の話がどれだけ詐欺被害を防ぐ事に繋がるか分かりませんが、防犯意識の向上や騙される人がいなくなる事に少しでも寄与できればと思いペンを取りました。おもしろおかしく話すつもりはありません。また犯罪を助長するつもりも一切ありません。

第5回目はコチラからご覧ください。

第6回は、詐欺師集団がどのように詐欺に使用する携帯電話を契約するかについてお話しします。

こんにちは。
携帯電話やwifi回線は足がつきやすいため、正規の契約をすることはまずありません。

いわゆるブラックリストに乗っている人向けに携帯電話をレンタルしている業者から調達していました。私が利用していた業者は暴力団から紹介された業者ではありませんでしたが、見た目は明らかに反社会勢力といった風貌でした。

レンタル業者と契約する際、本人確認のため、運転免許証などの身分証のコピーの提出が義務付けられています。しかし、実際の身分証は足がついてしまうため、使う事は出来ません。そこで行うことが「身分証の偽造」です。(もちろん犯罪です)

精巧なものでなくとも受けてくれる業者がいます。これらの業者は正規に事業者登録を行い事業を行なっているのですが、中には犯罪に使われることを(口では言わなくとも)承知で受けてくる業者がいます。身分証はパソコンソフトを使って偽造していました。写真はインターネットの画像検索で出てきた写真を用います。もちろん、契約に赴く者と身分証の写真に載っている者が異なります。しかし、犯罪に加担している業者は、それでも通してくれます。

私が利用していた業者は、異なる顔写真の身分証(のコピー)を見て「僕は目が悪くてお客様(=私)の顔がよく見えませんからぁ!」などと言って契約してくれていました。インターネット検索をしたらいまだにその業者と思われるwebページが出てきたのでおそらくいまだに商売を続けています。その業者には何度か警察の捜査が入ったと聞きましたが、「よくあることですから!」などと話していました。

wifi回線などについても同様に契約することが出来ます。
尚、利用料金は手渡しまたは封筒に現金を入れて送っていました。口座振込などは足がついてしまうので利用しないのが普通です。

Index

まとめ

おそらく皆さんが思っているよりもはるかに簡単に他人名義の携帯電話の契約が出来ます(身分証の偽造を含む)。

私が詐欺を行なっていた7年前よりは厳しくなっていると思いますが、まだまだ悪い業者は存在します。このような業者を排除する事も犯罪を減らすことに繋がると思います。

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いかがでしたでしょうか。
弊社では以前、上記の元詐欺師の方からご連絡をいただき、インタビューをさせていただきました。その中で、元詐欺師だからこそわかる事、伝えられることがあると感じ、今回のコラムを出すことを決めました。

被害に遭わないためには、対策だけではなく、被害の実態と手口を知ることも大事です。

この記事の監修
河合さん写真
河合成樹
防犯ジャーナリスト/防犯設備士

このコラムで一人でも多く被害に遭われる方が減ることを願っています。こちらのコラムは、毎週水曜日に更新します。第7回もぜひご覧ください。

Moly.jpの運営やAIST:産業技術総合研究所(産総研)との犯罪予測の共同研究や防犯対策の講演活動、メディア出演などを通じて防犯の啓蒙、社会実装に取り組んでいる。公益社団法人日本防犯設備協会認定の防犯設備士(第19-29640号)。

第5回はコチラからご覧いただけます。

Moly.jp編集部

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