クレカの不正利用手法【クレジットマスター】は個人では予防できない?

クレジットカードは支払いに非常に便利な反面、詐欺や不正利用が度々問題になっています。今回は、1999年ごろから被害が確認されている不正利用「クレジットマスター」について、手口と対策について説明していきます。

クレジットマスターとは

まず、クレジットマスターとはどのような手口なのかご紹介します。非常にシンプルな方法です。

クレカ番号の性質を利用した「しらみつぶし」

クレジットマスターは、様々な方法によって他人のクレジットカード番号を割り出すソフトウェアのことを指します。また、このツールを使った詐欺行為全般を総称することが多いです。

クレジットカードの番号は会社によって異なりますが、14〜16桁です。ただし、この番号は完全にランダムで設定されているわけではありません。カードの発行会社や、一定の規則に基づいて設定されています。

こうした番号のルールを逆手にとって作成されているのがクレジットマスターというプログラムです。つまり、14〜16桁のランダムな数字から実際に利用されているクレジットカード番号を特定するより精度が格段に高いプログラムになっています。

こうして、「クレジットカード番号としてあり得る番号」をリストアップしたのち、通販サイトなどで実際に利用されている番号をしらみつぶしに探していきます。

自分のカードが被害に遭う確率は?

自分のクレジットカード番号が特定される確率については、クレジットマスターの計算方法を公開することになってしまうのでここでは公開しません。一つ言えるのは、16ケタの番号の先頭6ケタはカード会社を識別するための番号なので、残り10ケタを割り出せば不正利用される可能性があります

クレジットカードは他に使用期限とセキュリティコードを特定する必要がありますが、使用期限はどんなに最近更新したとしても今後5年分(12ヶ月×5年=60通り)を試せば特定できますし、セキュリティコードは3ケタが大半なので、最大でも1000通り試すだけです。

結構大変では?と思う方もいるでしょうが、大半の計算をコンピュータプログラムがやってくれるのでそこまで労力がかかるわけでもありません。

クレジットマスターの被害を防ぐ対策

総当たり攻撃とも言えるクレジットマスターですが、どうやって被害を防ぐことができるのでしょうか?

個人では対策できない

実は、2019年9月現在、個人ができる有効な対策はありません。クレジットカード番号の性質を逆手にとっている手法なので、個人がいくら対策をしようとしても完全に被害を防ぐことは難しいです。

通販サイト側では対策されていることが多い

一方で、ほとんどの通販サイトではある程度の対策がされています。例えばセキュリティコードを何度も間違うと、そのカードで決済ができなくなる等です。ただしこれも被害を完全に防ぐことにはならず、複数の通販サイトを使えば突破される可能性があります。

個人で被害を最小限に食い止める方法

現時点で有効な防止策がないということが分かったうえで、個人の被害を最小限にするための方法を紹介します。

利用明細を毎月確認する

まず、利用明細を毎月確認することです。不正利用があったことにいち早く気づくことができれば、後述する盗難保険で損失をカバーすることができます。

多くのカードで利用状況を確認できるアプリがリリースされているので、自分のカードのアプリがあるかどうかを確認してみてください。また、楽天カードやエポスカードではカードが利用されたタイミングでメールが届きます。私も利用していますが、自分が利用したタイミングでメールがくるので安心して利用できますよ。

盗難保険を利用する

盗難保険は、すべてのクレジットカードに最初から付帯しています。オプションで加入するものではないので、不正利用の被害にあったらなるべく早く申請するようにしましょう。

多くのカードで、補償の範囲は「不正利用があった日(利用日)から60日以内」となっています。

注意点は、「自分が気づいた日から60日間の間に対処すればいいというわけではない」ということです。あくまでも不正利用があった日から60日以内が補償対象です。そのため、怪しい利用があったらすぐに申請するのがベストです。(カード会社によっては半年後でも補償してくれることもあるので、一応聞いてみるのはアリです。)

また、例えば7月分の利用額が8月25日に引き落とされるカードの場合、引き落とし額を見て異変に気付いても、7月1日に不正利用されていた場合は残り5日で手続きを済ませないといけなくなります。

そのため、リマインダーをセットするなどして、明細を毎月必ず確認して余裕を持って申請できるようにしておくと良いでしょう。

暗証番号の漏洩は保険適用外になるケースも

盗難保険の適用範囲はかなり広いのですが、暗証番号も突破されてしまった場合は適用外になるケースがあります。適用される場合とそうでない場合の違いは、暗証番号が他者に推測されやすかったかどうかで決まるようです。

例えば、誕生日を暗証番号にしていた場合は保険が適用されないケースが多いです。その他、「初期のパスワードから自分でパスワードを再設定してください」と書いてあったのにしていない場合なども適用外になることがあります。

まとめ

現時点ではクレジットマスターによる不正利用を根本から防ぐ手段はありません。しかし、不正利用を早期に発見できれば盗難補償によってしっかりと補償されますので、定期的に利用明細を確認する癖をつけるようにしましょう。

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Moly.jp編集部

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