【アメリカ】警察が公開した似顔絵に似ていた男性が複数の男性に暴行され重傷。正義とは何か。

アメリカのニュースサイト「THE SUN」によると、米カリフォルニアで11歳の少女に性的な言動をしたとして地元警察が似顔絵を公開していたところ、似顔絵と似ていた34歳の気象予報士の男性が見知らぬ人から暴行を受けるという事件があったとのことです。

事件の概要

被害男性がバーにいたところ、店にいた男性グループの中の明らかに酔った様子の一人に、「外に出て話をしよう」と言われ、被害男性はそれに応じて店の外にでました。

外に出るとスマートフォンの画面(おそらく警察が発表した似顔絵を表示した画面)を見せられ、「これはお前か?俺たちはこういう奴は許さねえ。」と言われました。また、別の男性には身体を手で押されて、「俺には娘がいるんだ」と攻撃的な様子で口論になりました。

被害男性は縁の太い眼鏡で長髪、口髭を生やしているなど、似顔絵に書いてあった特徴と非常に近い風貌でした。被害男性は完全な人違いであることを20分かけて説明しましたが、「こういう人間は俺が殺してやる」と言われた後、20発以上殴られたり、首を絞められたりしました。

最終的には、被害男性は郡の保安官が来る前に2人の人によって救助されました。なお、この暴行事件で1人が逮捕され、捜査が続いているとのことです。

日本に住んでいてもこの事件に感じる既視感

アメリカで起きたこの事件ですが、「似ている」というだけでネットリンチが起きた事例は日本でも数多くあります。最近ですと、常磐道あおり運転暴行事件で加害者男性の車に同乗していた女性に間違われたことがありました。誰が言い始めたのかも分からないような不確かな情報に踊らされ、無実の人を吊るし上げた責任は大きいです。

陰湿な行為が多い

日本では物理的な暴行事件に発展することはあまりないですが、個人情報を晒したり、勤務先にいたずら電話をかけたりといった陰湿な嫌がらせが長く続く傾向にあります。また、広告費で簡単に稼げるからという理由だけでトレンドブログで記事を書く人もいますが、ほとんどがネットから拾ってきた真偽不明の情報に基づいて書かれています。

トレンドブログの運営者の中には、大量のツイッターアカウントを使って自分の記事を拡散し、あたかも話題の記事のように「偽装」する人もいます。こうした行為はほとんどのケースでbotと呼ばれる自動投稿ツールを使って実行されているため、後になって間違いだったと分かっても消されることはなく、ネット上に永遠に残り続けます。

botは確かにブログ運営などに有効なツールではありますが、「こう利用すれば情報が拡散されやすい」という部分だけが重視され、その裏側の「間違った情報を流してしまった時の対処」については知らない人が多いです。そもそもbotは初期設定だけして放置しているという人もいるので、誰も消し方が分からないということもあります。

正義感の暴走に気をつけよう

事件や事故についての情報は、トレンドブログやまとめサイト運営者のようにお金儲けのために情報を拡散している人もいますが、大半の人は自分の正義感に基づいて投稿をしていると思います。

それが悪いということではありません。ですが、自分の言葉には責任を持たなくてはいけないことも事実です。匿名だからといって好き勝手投稿して責任を負わなくていいということではありません

善意での拡散も注意すべき

話は少し逸れますが、SNSでたまに「【拡散希望】人を探しています」といった内容の投稿が流れてきますよね。

実は、こういった情報を善意で拡散する時も注意が必要です。こうした人探しの投稿は、本当に行方不明で探しているケースと、ストーカーが居場所を特定するために投稿しているケースがあります。

まとめ

間違った正義感は、人を傷つけます。自分が手にした情報がどこまで正しいのかをしっかりと見極め、安易に拡散したり攻撃的な投稿をしないようにしましょう。

【あおり運転】デマのリツイートも名誉毀損に当たる!大人のネットリテラシーが低すぎる問題。

<この記事の参照ページ>

MOB INJUSTICE Innocent weatherman strangled and battered by vigilantes who mistook him for paedo

この記事の監修
〇〇さん写真
フォン・グエン
Moly.jp編集長

どちらのケースなのか判断するのは難しいですが、本当に行方不明の場合は捜索願を受理した管轄の警察署が書かれているはずですので、まずはそこを確認するようにしましょう。もし有力な情報を持っている場合は、投稿者にDMなどで直接送るのではなく、担当の警察署に連絡するようにしましょう

日本生まれ日本育ちのベトナム人。Moly.jp編集長として、メディア取材や事件データの収集など女性の防犯についての取組みを精力的に行っている。積極的に裁判傍聴に足を運び、被害者の生の声を聴いて現実を見つめ続けている。

Moly.jp編集部

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