【実録】架空請求詐欺・霊感商法詐欺に実際に加担して感じたこととは。元詐欺師が語る

私はおよそ3年半に渡り詐欺に加担していました。
私個人としては名前や顔などを公表すべきだと思うのですが、現状家族を説得出来ておりませんので、かなりの部分を伏せさせて頂きます。ご理解賜りたく存じます。

いくつか内容の異なる詐欺に加担した身として、誰でも詐欺に遭う可能性はあると断言します。たとえ今でないにせよ、常に身の回りに潜んでいると考えて下さい。私の話がどれだけ詐欺被害を防ぐ事に繋がるか分かりませんが、防犯意識の向上や騙される人がいなくなる事に少しでも寄与できればと思いペンを取りました。おもしろおかしく話すつもりはありません。また犯罪を助長するつもりも一切ありません。

第10回目はコチラからご覧ください。

今回は第1回から第10回のコラムのまとめとしてお話しします。
コラムの終わりに、私が詐欺に関わって感じた事を述べます。

社会心理学者ロバート・チャルディーニ博士の著書『影響力の武器』において、「説得は科学」と述べられています。詐欺も何かしらの説得を要するので、その意味では「詐欺も科学」であると言えるのではないでしょうか?同著では説得に対する自衛方法にも触れられていますが、同じように詐欺も防ぐ事が出来ると私は確信しています。

(尚、同書は詐欺を助長するものではありません)

[1]詐欺の対象者

誰もが対象者となります。
高齢者への特殊詐欺を見聞きすることが多いですが、若年層でも十分にターゲットとなり得ます。理由は2つあります。

1.詐欺の手口が変わればターゲットも変わる

2.(今は引っかからなくても同様の手口で)将来の詐欺ターゲットになる

前者に関しては、このコラムで以前お話ししたので今回は割愛します。

後者について少しお話しします。詐欺を調べてみると使うツールは変わっても、騙し方はそれほど変わっていないことに気付きます(もちろん「オレオレ詐欺」のような全く新しい詐欺もゼロではありませんが…)

例えば、「元本保証の投資」や「◯◯の使用料金/登録料金を支払え」などは昔から存在する騙し方です。私見ですが、こういった昔から存在する騙し方に引っかかってしまう理由の一つは、「経験するのが初めてだから」ではないでしょうか?

また、ビジネスメールを使った詐欺がアメリカで流行し、日本でも被害報道がありました。あるいは土地問題で詐欺被害の報道もありました。このように個人だけではく法人も詐欺の対象になることがあるので、まさに「誰もが対象者」となります。

[2]詐欺の防ぎ方

「何か一つの対策を施せば万事解決」というものではありません。もちろん一つの対策で防げるものもありますが、詐欺の手口は様々あります。そのため、ある対策で防げたものが、別の詐欺には全く無意味であるといった事も起こり得ます。

詐欺への対策をいくつか施して「防御層を重ねる」事が大事である、と確信しています。

街中での注意喚起/電話機に装着する詐欺電話撃退セット/迷惑電話防止アプリ/普段から身近な方と連絡を取る事/警察による抑止効果(逮捕リスク)…など、事前の防止策から詐欺に遭いそうになった時まで様々な対策を取ることが出来ます。

面倒くさいかもしれませんが、後悔は先に立ちません。身を守るのは自分自身しかいないのです。

[3]あなた自身が詐欺に遭ってしまった時

お金が戻ってくる可能性はほとんどありませんが、ゼロではありません。

詐欺の内容によりますが、詐欺師側に「警察に相談する」などと言い返金を要請してみて下さい。特に銀行口座を用いている詐欺グループであれば、返金に応じる事もあります。また、併せて警察に被害届を出して下さい。

[4]身近な方が詐欺に遭ってしまった時

怒ることだけは控えて下さい。怒っても何も解決しませんし、関係が悪化するだけです。

上記の[3]を出来る限り迅速に行なって下さい。

[5]身近な方が詐欺をしている可能性のある時

心を鬼にして正面から向き合い、すぐに辞めさせて下さい。警察への通報も辞さない覚悟で対応して下さい。何か不審な点を感じたらすぐに対応するのが最良です。

まとめ

繰り返しになりますが、誰でも詐欺に遭う可能性があります。また身近な方が詐欺グループに入ってしまう可能性もあります。それほど詐欺の危険は身の回りに潜んでいます。

少し詐欺への防犯意識を高めるだけで詐欺に遭う可能性は低くなります。このコラムもそういった観点から書き始めました。もし読んでいる皆様の防犯意識の向上と詐欺被害の減少に役立てたら幸いです。

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いかがでしたでしょうか。
弊社では以前、上記の元詐欺師の方からご連絡をいただき、インタビューをさせていただきました。その中で、元詐欺師だからこそわかる事、伝えられることがあると感じ、今回のコラムを出すことを決めました。

被害に遭わないためには、対策だけではなく、被害の実態と手口を知ることも大事です。このコラムで一人でも多く被害に遭われる方が減ることを願っています。

こちらのコラムは全10回とまとめで終わりになります。まだ、こちらのコラムをご覧になっていない方は、ぜひご覧ください。今後もMoly.jpでは独自のインタビュー記事を配信していきますので、チェックをしていただければと思います。

Moly.jp編集部

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