読書の秋にぴったり!あなたの危機意識を鍛えるおすすめ小説3選

過ごしやすい気候の秋は読書にぴったりの季節です。この記事では、思わず夢中になってしまうような、おすすめの小説を3つご紹介します。

ソラリス スタニスワフ・レム

(画像出典:Amazon)

惑星ソラリスは、意志を持った海に覆われていました。心理学者ケルヴィンは、惑星の謎を解明するために、ソラリスにあるステーションに派遣されましたが、すでに研究員たちは変わり果てた様子になっていました。彼らに何が起きたのかを調査するうちに、ケルヴィンにも異変が起きて…。

ポーランドSFの第一人者スタニスワフ・レムが1961年に発表して以来、何度もSF作品の歴代ベスト1に選ばれてきた傑作です。ポーランド文学の最高峰ともいわれ、世界30数ヶ国後に翻訳されています。また、2度映画化されていて、なかでもアンドレイ・タルコフスキー監督『惑星ソラリス』は、SF映画の金字塔として有名。特にSFや映画の好きな人なら、ぜひ読んでおきたい作品です。

意志を持った海という、人類と全く異なる存在との接触を通して、人間のあり方に迫る本作。ソラリスの海が見せる謎の現象が、人間が心の奥底に持つ恐ろしい欲望を照らし出します。ソラリスのステーションという閉ざされた空間で起きる奇妙な出来事を通して、人間とは何か、知性や理性の限界とはといった哲学的なテーマに迫ります。

とはいっても、難解な小説ではありません。会話文も多く、登場人物は少なめ。さらに、設定やストーリーが面白いので、ぐんぐん読み進められます。ソラリスでの出来事が、人類に何をもたらすのか――。ぜひ読んで確かめてください!

羆嵐 吉村昭

(画像出典:Amazon)

1915年、北海道苫前村六線沢の島川家をヒグマが襲撃し、2名を殺害。その後もヒグマは、子どもや妊婦などを次々と襲います。冬眠に失敗して、飢えにより凶暴化したヒグマに開拓民たちは、なすすべもありません。警察が出動するも解決には至らず、吹雪の吹き荒れるなか、ヒグマは一人、また一人と人々を食い殺します。あらゆる策が失敗に終わり、区長ははぐれ者だが優れた腕を持つ猟師に、ヒグマ退治を依頼するのですが…。

開拓時代の北海道で発生した三毛別羆事件をモデルにした小説です。三毛別羆事件は、7名が死亡、3名が重傷と、日本の熊による獣害のなかでも史上最悪の被害をもたらしました。ヒグマは体重340㎏、体長2.7mもの大物だったといいます。

作者の吉村昭は、現場や証言、史料などを徹底的に取材し、緻密な構成に仕上げる記録文学の名手。主観を排除した淡々とした文体が、よりヒグマの恐ろしさや緊迫感を際立たせます。開拓時代の北海道は、冬は非常に寒く、建物も粗末で、食料にも乏しく、開拓民たちは生きるのに精いっぱいでした。そこに巨大なヒグマが現れ、人々を襲う様子は、自然の厳しさを痛感させます。夜の闇の恐ろしさ、集団になった人間の心理、圧倒的な力を目にした時の諦め…。ヒグマとの対決を通して描かれる、人間の心の動きにも要注目です。

読んでいると背筋が凍るような恐ろしい小説ですが、自然と人の関係を考えさせられる紛れもない傑作です。

すばらしい新世界 オルダス・ハクスリー

(画像出典:Amazon)

舞台は、26世紀のロンドン。何度かの激しい紛争が終わり、資本主義と科学によって、世界は大いに繁栄していました。遺伝子の選別と胎児の工場生産による何ら苦痛のない階級制度、飲むだけで多好感をもたらす薬・ソーマ、そしてフリーセックス。完璧につくられた世界で、人々は誰もが満足し、幸福を味わっていました。しかし、そんな生活に一部の人が疑問を抱き始め…。

1932年に発表された、ディストピア小説の傑作!ユートピアの対極である世界=ディストピアを巧みに描いた本作は、SF小説の金字塔として世界中で読まれています。いきすぎた科学と資本主義に潜む危険性を驚くほど的確に指摘した作品で、クローン技術などの生命科学が発展する今こそ、注目すべき作品です。

「人間性の喪失」というディストピア小説の重要テーマを、科学的な視点から描いた本作は、発表から80年以上経った今読んでも非常に新鮮。ユーモアあふれる文体と情景描写のスタイリッシュさにも注目です!また、伊藤計劃『ハーモニー』をはじめ、現代の小説にも大きな影響を与えています。

まとめ

ご紹介した三作品はどれも自信を持っておすすめできるものばかりです。この作品たちは物語としての面白さはもちろんのこと、皆さん自身が「予想だにしないこと」を考えるきっかけになります。ホラー作品を見た後にシャワーを浴びるのが怖くなるように、日常では起きないことに意識を向けるようにすることで、防災や防犯に非常に役立ちます。普通の読書に飽きたあなたは、視点を変えて読んでみることもオススメですよ。ぜひ今回ご紹介した作品をチェックしてみてくださいね。

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Moly.jp編集部

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