【ギモン】なぜ若者は自撮り画像をネットに投稿してしまうのか?増え続ける被害の実態と理由

誰もが当たり前のように撮っている「自撮り」。TwitterやInstagramなどのSNSには、たくさんの自撮り画像が日々投稿されています。しかし、そこには多くの危険が潜んでいて、実際に自撮りが原因で被害にあった事件もありました。

今回は若い世代の間で増え続けている「自撮り被害」について、ご紹介します。

自撮りの被害状況

スマホの普及により大人でも子どもでも、気軽にSNSと繋がれるようになった現在。自撮りをする光景が、様々な場所で見かけられるようになりました。

ネット上でも、自撮り画像をアップしている人がたくさんいて、一般の人でもモデルや芸能人のような扱いを受けている人がいます。誰もが気軽に投稿している自撮り画像。しかし、そこにはたくさんの危険が潜んでいるのです。画像がきっかけで、犯罪に巻き込まれていくという事例が挙がっています。

ここではその被害状況について説明していきましょう。

自撮りの被害状況は増加傾向にある!

実際、どのくらい被害が起きているのでしょうか。こちらをご覧ください。

【児童ポルノ事件】 被害態様別(製造手段別)の割合 より)

これは警察庁が発表している「【児童ポルノ事件】 被害態様別(製造手段別)の割合」です。

2012年の自撮り被害は207件でしたが、2018年には倍以上の541件に増加。しかも、全体の4割を占めていて、調査開始からずっと増加傾向です。

高校生が一番多い

次にどの年代に被害が多いのか、そちらを見ていきましょう。

【児童ポルノ事件】児童が自らを撮影した画像に伴う被害に遭った児童の推移 より)

中学生は2018年に減少しましたが、それ以外の世代は増加。なかでも高校生の被害割合は多く、全体の半分を占めています。

若い世代にとって、SNSは大切なコミュニケーションの一つ。とくに高校生は、スマホを持っている人がほとんどです。その結果が、被害件数に繋がっているのかもしれません。

実際にあった被害ケース

ここでは、実際にあった被害ケースを2つ紹介していきます。

交際相手から求められて…

彼氏と良い関係を築いていた被害者。ある日、彼氏から「裸の画像を送ってほしい」と頼まれます。

突然の要求に戸惑う被害者ですが、大好きな彼氏のためならと、裸の画像を送ってしまいました。

しかしその後、その彼氏とは別れてしまった被害者。あのとき送った裸の画像がどう処理されているのか、いつかネットで晒されてしまうのではないかと、今になって不安を抱えることになってしまいました。

自撮りした画像から個人が特定されてしまった

被害者はSNSに自撮り画像を投稿し、その反応を楽しんでいました。内容は学校での姿や登下校時、さらには自宅でくつろぐ姿など様々です。

あくまで、日記感覚で投稿していた被害者。しかし、その自撮り画像には、個人を特定できるものが複数映っていたのです。本人はそれにまったく気付かず、毎日のように画像をアップし続けていました。

被害者がその事実に気づいたのは、ネットに自身の個人情報が晒されてから。被害者の画像とともに、名前や学校、住所などがネット上に拡散されていたのです。

なぜ自撮り画像を送ってしまうのか

どうして若者は、自身のプライベートな自撮り画像をネットに挙げたり、知り合いに送ってしまうのでしょうか。
そこには今の若い世代と大人の間で、自撮り画像の考え方が違うということが関係します。

若者にとって自撮り画像をネットに投稿したり、知り合いに送ったりすることは、一つのコミュニケーション方法。日常的になっているのです。たとえ送る画像が性的な内容でも、そこは関係ありません。

ましてや交際相手なら求められて嬉しいと感じるし、信用している友人なら、裸の画像を悪いようにはしないだろうと思い込んでいます。若者は大人が思っているよりも、ピュアな考え方をしているのです。

SNS上で自撮りした性的画像を投稿しているのにも、理由があります。それは「誰かに見てほしい」という感情。

日本人は海外の人に比べて、自分に劣等感を抱えている人が多くいます。とくに家庭でのコミュニケーションが少ない若者は、自分に自信を持てず、存在意義を求めてSNSへとのめり込んでいくのです。

もし被害に遭ったらどうすればいいのか

あなた自身、もしくは友人や家族が、自撮り被害に遭ってしまったら、どうすればいいのでしょうか。ここでは自撮り被害に遭ったときに対応してくれる機関を紹介します。

①最寄りの警察署に相談

まずは皆さんの身近にある、警察署へ相談することがいいでしょう。直接相談するのが難しい方は、電話相談でも構いません。各都道府県の警察には、電話で受付している相談窓口があります。

・少年相談窓口
・サイバー犯罪相談窓口
・性犯罪被害相談電話全国共通番号「#8103(ハートさん)」

②一般社団法人セーファーインターネット協会に画像・動画削除を依頼

一般社団法人セーファーインターネット協会とは、各サイトに掲載されてしまった自身の性的な画像を、サイト運営者に削除依頼してくれる機関です。

匿名での通報が可能で、海外のサイトにも削除依頼をしています。まずは画像や動画を今すぐに削除してほしいという方は、こちらを利用してみてください。

ネットの正しい付き合い方を考えよう!

気軽な気持ちで投稿した自撮り画像には、たくさんの危険が潜んでいます。それがどんなに危険で、簡単には消すことのできないものなのか、それを私たち大人がきちんと伝えなければなりません。

ただ、頭ごなしに「これはダメ」と言っても、それは効果がないのです。「実際にこういう事件が起きていて、こんな被害に遭っている人がいるんだよ」と具体的に伝えないと聞いてくれません。

そして何より「あなたが大切で心配だから、私たち大人はこうして話しているんだよ」と、説教ではなく、本当に心配しているということを伝える必要があります。ぜひ学校や家庭で、スマホの使い方について話し合ってみてはいかがでしょうか。

小中学生の被害が増えているSNSを使った性犯罪! 被害者・加害者にならないために!!

Moly.jp編集部

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