【今日の事件簿】同居する母にも気づかれず約9年間にわたって監禁。新潟少女監禁事件とは

今から29年前の11月13日に新潟少女監禁事件が起きました。少女が約9年間も監禁され、保護されたことに世間に衝撃が走った事件です。また、この事件は引きこもりの問題が社会的に明らかになるきっかけともなりました。今回はこの新潟少女監禁事件ついて紹介していきます。

新潟少女監禁事件の概要

1990年11月13日、新潟県三条市の路上で当時9歳の少女が誘拐されました。犯人の男は当時28歳で誘拐から9年2カ月もの間、自宅の部屋に少女を監禁していたのです。そして、2000年の1月28日、医療保護入院措置の実施のため医療関係者と保健所、市の職員などが男の自宅を訪れた際に毛布の中から少女があらわれ保護されたのです。その後、犯人の男は保護入院から2週間後の2月11日に退院し、警察に逮捕されました。

犯人の男と事件の詳細

犯人の男は高校卒業後、母親の勧めで機械部品の製造会社に就職しますが、人間関係がうまくいかず3カ月で退職。それ以降は家に引きこもるようになりました。少女を監禁する数年前からは家庭内の障子やガラスを破壊するといった行動をし、母親に対しても暴力を振るい、時にスタンガンを使用するなどして激しい暴力をおこなっていたそうです。

また、この事件を起こす1年5カ月前の1989年の6月に、別の9歳の少女に対する強制わいせつ未遂で現行犯逮捕され、懲役1年・執行猶予3年の有罪判決を受けていました。その執行猶予中にこの事件を起こすのです。1990年11月13日、男は乗用車で移動中に市内の農道において下校途中の被害少女を発見し、好みの少女だからと誘拐を決意。いったん少女を追い抜いてから車を停車させ、護身用に持っていた刃渡り14cmのサバイバルナイフで少女を脅して車のトランクに押し込みました。

男は母親と2人で暮らしていたため母親に見つからないように正面玄関ではなく、少女を抱えて外から自室のある2階まで上がり、少女を自室の窓枠に置いたのち改めて正面玄関から帰宅し、自室にいって窓枠に居た少女を自室に入れました。その間少女は両手足を縛られ目隠しもされていたそうです。目隠しを取った少女に男は、ここで暮らすように指示し、約束を守らなかったら山に埋めてやるというような脅迫的な言葉を浴びせ、継続的な監禁を開始しました。監禁の間、少女に対しての性的な暴行はなかったようですが素手による殴打は数多くあり、スタンガンによる暴行もありました。少女が失神してしまうことも多々あったそうです。

一方で娘が帰ってこないことに気づいた少女の母親は、11月13日の19時45分には近くの駐在所に捜索願を出していました。警察関係者と学校関係者100人以上、翌日には200人以上が捜索にあたりましたが見つからず、11月15日からは機動隊や機動捜査隊など107人で構成された対策本部が設置されました。ヘリコプターによる空からの捜索や空き家なども捜索。夜間検問に手配書2万枚を作成し県内全域に配るなどしましたが、有力な情報は得られませんでした。そして、12月25日には捜索が打ち切られ、それ以降は毎年警察署員が学校や路上でチラシを配る活動が続けられました。

少女が発見されたのは誘拐されてから9年と2カ月が経った、2000年の1月28日でした。男の母親に対しての暴力がひどくなり、ついに母親が保健所などに相談し医師などが医療保護入院を提案し母親が同意。その是非を判断するために保健所の職員と市の職員が2000年の1月19日に男の自宅を訪問します。しかし、男は部屋に閉じこもり、面会ができませんでした。後日保健所や市役所などが協議を行い、1月28日に医療保護入院措置の実施を決めたのです。

そして、1月28日。医療関係者や保健所、市の職員が男の自宅を訪問し、男の返事を待つことなく男の部屋に入ると男が激しく暴れました。やむを得ず医師が男に鎮痛剤を注射し男が眠りに落ちます。職員らは部屋にあった毛布の塊に気づき、市の職員が毛布をハサミで切り開くと、その中から色白で短髪の少女が出てきたのです。その後男は病院に運ばれ、少女も病院に運ばれました。病院で警察による指紋の照合がおこなわれ、少女が9年前に行方不明となった少女と断定され、その日の夜には母親が駆けつけ。9年2カ月ぶりの再会を果たしたのです。

一方で、男はそのまま2週間入院し、体調が回復して退院した2月11日に逮捕されました。

裁判と判決

男は3月4日に新潟地方検察庁により、未成年略取誘拐と逮捕監禁致傷の容疑で起訴されました。その後男が少女に着せるためにホームセンターから下着類を万引きしてしたことがわかり、窃盗罪も加えて追起訴されています。公判では心神耗衰弱など、さまざまな角度から審議がなされ、最高裁まで行きます。そして、2003年の7月の最高裁による判決公判で、男に懲役14年の刑が確定しました。

参考文献:Wikipedia

まとめ

今回紹介した事件は多くの人に衝撃を与え、また、男の母親は本当に9年間監禁に気づかなかったのかなどの疑問も多く起きました。しかし、母親は男にきつく2階に上がることを止められていて、その証拠に男の部屋を含む2階には母親の指紋は一切見つからなかったそうです。ともあれ、このような事件に巻き込まれないようにするためには、日ごろから大人が子どもを守らなければなりません。うちの子は大丈夫だとは思わずに、高い防犯意識とできる限りの対策をしていきましょう。

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Moly.jp編集部

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