【侵入犯罪は7分に1件発生している!?】4階以上もベランダから侵入されている…その手口とは

いまだに被害者が後を絶たない侵入犯罪。
本記事では、侵入犯罪の種類や防犯対策、意外と知られていない防犯知識について紹介していきます。

侵入犯罪とは?

そもそも侵入犯罪とはなんなのか。
侵入犯罪とは、マンションや一戸建て、事業所などの建物に侵入する犯行のことで、ナイフやバットなどの凶器を用いて住人を脅すことで金品を強奪する侵入強盗と、金品を気づかない間に盗む侵入窃盗があります。

侵入窃盗は、次の3つをまとめて住宅対象侵入窃盗と呼んでいます。
住人が不在の間に侵入し金品を盗む空き巣、夜間に住人が寝ている隙に住宅に侵入し金品を盗む忍び込み、住人が別の部屋で昼寝や食事などをしている間に侵入し金品を盗む居空きの3種類です。

侵入犯罪の現状を把握しよう

侵入犯罪のなかでも、ここでは侵入窃盗に注目して紹介します。
平成10年度以降に急増した侵入窃盗は、平成14年以降は減少傾向にありますが、未だにその発生件数は国内の刑法犯の大部分を占めているのが現状です。

事実、平成28年度に起きた侵入窃盗の犯罪件数は7万件を越えており、時間にして約7分に1回のペースで起きています。
そのうち約4割が一戸建て住宅で、約2割がマンションやアパートで発生。

約6割の侵入窃盗が住宅で起きているのです。この数字を見るとマンションよりも一戸建てのほうが狙われやすいと思う方もいるでしょう。たしかに、窃盗犯罪は一戸建てや共同住宅の1階が狙われやすいと言われています。しかし、レイプや傷害、殺人等の犯罪は、住む場所に関係していません。

防犯面は地域や環境、立地条件によって大きく異なるのです。

泥棒が利用する主な侵入手口

泥棒が自宅に侵入する際の手口を紹介します。商店や一般事務所よりも、住宅での侵入犯罪が多発していることから、自身や家族の身を守るためにも侵入手口を確認しておきましょう。

ピッキング

鍵穴にピックと呼ばれる特殊な道具を差し込むことで、解錠する侵入手口。30秒程度で解錠できる上に、痕跡もほとんど残りません。近年では都内を中心に、ピッキングに対応した鍵に変更したり、法律強化により減少傾向にありますが、都心外ではいまだに侵入手口として使われています。

サムターン回し

サムターン回しとはドアにドリル等で穴を開けて、強引に内側のつまみ(サムターン)を回す方法です。
H14年以降に急増しつつありますが、コチラも現在はあまり用いられていません。壁やドアの隙間に特殊な工具を挿し込み、サムターンを回す方法もあります。

カム送り解錠

特殊な工具を用いてシリンダー(鍵穴)とドアの間に特殊な工具を挿し込んで、直接ドアの鍵を開けてしまう手口です。
バイパス解錠とも呼ばれていて、平成14年以降に急増した手口です。

こじ破り

ドアと壁の隙間にバールやドライバーを挿し込み、強引にこじ開ける方法です。強引な方法ではありますが、短時間で侵入されてしまう手口です。

ガラス破り

窓ガラスを破り、その隙間に手を入れて解錠して侵入する手口です。
ガラスを破る方法はいくつかあり、「こじ破り」「打ち破り」「焼き破り」の3つがあります。

焼き破りはその名の通り火を用いてガラスを破る方法です。バーナーやライターを用いるため荷物にもならず、音も小さいため現在も多くの方が被害に遭っています。

無締り

侵入犯罪の手段として一番用いられているのが無締りです。その名の通り、ドアや窓の鍵を締め忘れたことによって自宅に侵入されてしまいます。

近所との立ち話やゴミ捨ての間に侵入されることも多いのが特徴。意外と忘れがちなトイレや風呂場の窓にも注意しなければいけません。

侵入犯罪の防犯対策

空き巣などの犯罪者は必ずと言っていいほど、事前に下見をおこないターゲットにする家を決めています。
侵入犯罪の多くは「空き巣狙い」や「忍びこみ」などです。

一戸建て住宅では無締りやガラス破り、ピッキングが多く、共同住宅はガラス破りやピッキングによる手口が多くなっています。
窃盗犯罪者の多くは人の目はもちろん音や声にも敏感です。

そのため、人に挨拶されたり、侵入するまでに時間がかかると諦める割合が高くなります。
あるデータでは侵入までに5分以上かかる住宅への侵入は約70%の犯罪者が諦めているというデータが発表されました。侵入犯罪を防止するためにも、鍵穴をはじめとした防犯設備の導入と最低限の防犯意識を持たなければいけません。

防犯設備の確認

防犯設備として意識しなければいけないのは、玄関と窓の2つです。
玄関はもちろんですが、窓にも備え付きの鍵だけではなく、補助錠も付けるようにしてください。

また、網入りガラスはあくまでも火事が起きた時のために施された対策です。「ガラス破り」対策として防犯ガラスの導入が一番安全ですが、高価で手が出せないという方は、防犯ガラスフィルムの導入を検討してください。

音に対する対策としては、防犯ベルが効果的です。窓や玄関に備え付けができ、不法侵入時に警告音がなる仕組みになっています。

防犯意識の確認

いつも私は防犯意識を高く持っているから安心だと思っている方もいるはずです。しかし、意外と人の行動には隙があります。

その一瞬を侵入犯に狙われないためにも、ここで防犯意識を確認しておきましょう。

① ゴミ出しの2~3分程度なら大丈夫でしょう
ゴミ出しの数分間でも侵入した泥棒は仕事を済ませてしまいます。
仮に自宅に戻ってきたあなたが泥棒と遭遇した場合、空き巣犯は強盗犯に変わってしまうかもしれません。

自身を守るためにも、必ず外出時には鍵を締めるようにしてください。

② ドアの鍵をドリルで穴を開けるなんて音で気づくわよ
金属でできたドアの鍵をドリルで開ける時に気づかないわけがないと思いますよね。
ガリガリとすごい音がでることが予想されますが、ドアの鉄部分は1ミリにも及びません。

電動ドリルを使えば、わずか数十秒で穴を開けることができるのです。
もちろん、大きな音も出さずに開けられてしまいます。

③ バールでドアを壊すなんてできないでしょ?
自宅のドアを見てもバールで開けられることは想像し辛いと思います。
しかし、バールはドアよりもずっと頑丈な金庫ですら開けることが可能です。

てこの原理を利用すれば、先端には2t以上の力が生まれると言われているだけに、鍵は壊せなくてもドア枠は簡単に壊されてしまいます。

④ ベランダからの侵入?私の家は高層階よ
共同住宅での侵入犯罪はベランダからのケースが多いです。
これを聞いたさいに、せいぜい1階から3階まででしょ?と軽視する方がいますが、決してそうではありません。

4階以上の高層階でも、侵入犯罪のうちの約5割がベランダから侵入されているのです。バルコニーづたいに侵入するなどその方法は様々ですが、高層階には外から見えにくいというメリットがあるため、狙われやすくなっています。

侵入犯罪と防犯のまとめ

本記事では、侵入犯罪の手口や対策方法について紹介しました。
犯罪件数自体は減りつつありますが、やはり7分に1回のペースで発生しているだけに、あなた自身が窃盗被害に遭うリスクは十分にあります。

侵入経路はドアと窓からが大半で、侵入方法は無締りとガラス破りに特に注意が必要です。
ちょっとした油断が犯罪に巻き込まれるきっかけになりかねないだけに、防犯対策はもちろん防犯意識も高く持ち続けるようにしましょう。

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Moly.jp編集部

この記事の監修
河合さん写真
河合成樹
防犯ジャーナリスト/防犯設備士

私の知人にも住居侵入の被害者がいます。自分は大丈夫と思わず防犯対策をしっかり行いましょう。

Moly.jpの運営やAIST:産業技術総合研究所(産総研)との犯罪予測の共同研究や防犯対策の講演活動、メディア出演などを通じて防犯の啓蒙、社会実装に取り組んでいる。公益社団法人日本防犯設備協会認定の防犯設備士(第19-29640号)。

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