寒い日に着用しているマフラーを、不審者に引っ張られるという事件情報が寄せられています。
重大な事件に発展する可能性もあるため、どのような事件が多いのか、対策方法を確認してみましょう。

不審者にマフラーを引っ張られることは意外に多い
寒い日の防寒グッズとして着用することも多いマフラーですが、実は防犯上、注意が必要なファッションアイテムです。
やっぱり春だから…っていうのはあるんですかねぇ…( -᷄ _ -᷅ )💦
うちの方でも、ここんとこ不審者情報、多いんですよね。声掛けが多いですが、スマホ向けられたとか、手を引っ張られたとか、触られたとか、ちょっと前だとマフラー引っ張られたとか…ちと怖い事案も起きてます…💧
お気をつけて!
— こちら宇宙の愚連隊 (@cosmotiger2_mk) April 10, 2019
駅でマフラーを知らない人に引っ張られた…
驚いてなんですか?と聞くと笑って私の横をすり抜けていった…。
(´・ω・`)
— 隆矢 (@r_m_shin) November 23, 2016
後ろからマフラー引っ張られたから知り合いかと思ったら全然知らん人だった
— 央 (@_0hirune) March 1, 2016
マフラー外れて引っ張られたから首締められて死ぬかと思ったよほんと危ない
— リン酸 (@rinsan201503) January 25, 2018
SNSでの報告を見てみると、見知らぬ人に引っ張られた投稿は決して珍しくありません。
男性が若い女性に対して行うパターンの報告が多いですが、女性が男性に行った報告もあるので、男女問わず警戒が必要なようです。
動機も、ちょっとしたいたずらのつもりで引っ張ったらしい場合や、ナンパ目的で引っ張られた報告がされています。意味不明な言葉をかけられる場合、リアクションを見て満足を覚える変質者めいた場合もあります。
もっとも怖いのが、動機が見えない場合です。
引っ張ってくる人がなにを目的として引っ張るのかが読み取れないため、どのように対策していいのか、どのような人が狙われやすいのか…といった、次につながる対策がしづらいのです。
女子学生が被害にあった事例
中には女子学生が徒歩で通行中に引っ張られる事件の報告もあります。
北海道札幌市白石区の事例
歩行中の女子学生が男にマフラーを引っ張られ、「こっちにおいでよ」と声をかけられた事件です。詳細はこちら。
大阪府吹田市南高浜町の事例
徒歩で帰宅中の女子中学生に対して、男が追い越しざまにマフラーを引っ張った事件です。詳細はこちら。
埼玉県深谷市の事例
徒歩で通行中の女子中学生が、自転車に乗った男にマフラーを引っ張られた通り魔事件です。詳細はこちら。
窒息・押し倒される・動きを封じられる危険性も
背後からマフラーを引っ張られると、首を絞められ呼吸が困難になってしまいます。
最悪の場合窒息してしまうリスクもあるため、不審者に突然マフラーを引っ張られるということは命に危険が及ぶ可能性も否めません。
例えば、2017年12月、大阪府吹田市南高浜町で女子中学生が、追い越そうとした男にマフラーを引っ張られた事件も、マフラーを絞める=首を絞められるのと同じことなので、暴行にあたる可能性があります。また、2019年3月に埼玉県深谷市緑ヶ丘で起きた事件では、男が自転車に乗ってマフラーを引っ張ったと報告されているため、後方から徒歩でひっぱられるようりも首を絞められる勢いはより強くなるものと考えられます。
さらに、勢いよく引っ張られることで、転倒する事故や押し倒されて拘束されるリスクも否定できません。
そういえば学生時代、他の学校でマフラー禁止なのを知って寒がりな私は信じられない想いだったんだけど、理由が登下校中にすれ違い様に不審者にマフラー引っ張られ危ない目にあった生徒がいるから、って聞かされてなるほどと思ったんだわ。全てはこういう悪いヤツのせいなんだ。#ブラック校則
— miyu (@shori0_hr) November 19, 2019
そうそう、そうだそうだ。
今朝の通勤、自分しぬかと思った
マフラー引っ張られ、髪の毛も引っ張られ、首しめられた状態💀苦しくて窒息しそうな朝だった。
ここまでいったラッシュは初めてだ❗❗— SNOOPY順ちゃん (@JUN_GO) December 27, 2018

被害にあわないための巻き方ポイント
不審者に引っ張られた場合でなくとも、自転車やバイクに乗っていてタイヤにマフラーが巻き込まれてしまった事例、満員電車で人の波にマフラーごと持っていかれた事例などが報告されています。マフラーを引っ張られないようにするためには、「引っ張られない巻き方」をするのが対策の第1歩です。
ひらひらと垂れないようにする
マフラーの両端を背中側に垂らしていると、背後から来た不審者がこちらに気づかれないように引っ張ることができます。
背中側に垂れないようにする、結び目が見えないようにする、といった巻き方がおすすめです。また、マフラーの両端が前側に垂れる巻き方であれば、マフラーの端を上着の中に入れるようにしてみてください。
周囲の状況をいち早く察知できる巻き方
寒い日は耳が冷えてしまうので、マフラーで耳まで覆うように巻く方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、防犯対策を考えるのであれば、あまりおすすめできない巻き方です。耳を覆うようにマフラーを巻くと、ちょっとした音の変化に気づきにくくなってしまいます。そのため、後方から自転車やオートバイ、車で不審者が近づく音がしても、聞き逃す可能性があります。
マフラーとあわせて対策したいカバンの持ち方
マフラー以外では、カバンも防犯のポイントを押さえた持ち方があります。ベストは、目の届く範囲に持つこと。
例えば、斜めがけのカバンやリュックサックなどは、収納スペースを背中側でなく胸側にくるように持つのがおすすめです。
持ちやすいところが死角になっていると、マフラーのように嫌がらせ目的で引っ張られたり、引ったくり・スリにあうリスクにつながります。また、カバンを車道側に持たない、防犯ブザーの携帯をアピールする、といった基本の対策もしっかり押さえておきましょう。
まとめ
不審者にマフラーを引っ張られる事案は決して少ないとは言えず、寒い日にマフラーを着用している方であれば、どなたでも被害にあう可能性を否定できません。体の自由を奪われてしまう手段にもなりうるため、防寒と防犯を両立できるマフラーの巻き方を確認してみてください。
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Moly.jp編集部

Moly.jpの運営やAIST:産業技術総合研究所(産総研)との犯罪予測の共同研究や防犯対策の講演活動、メディア出演などを通じて防犯の啓蒙、社会実装に取り組んでいる。公益社団法人日本防犯設備協会認定の防犯設備士(第19-29640号)。

犯罪者はちょっとしたことでも犯罪に繋げる…恐ろしいですね。寒い季節、防寒時にも犯罪から身を守る注意が必要になってきましたね。