【今日の事件簿】事件から5年後に遺体発見?大阪府和泉市元社長夫婦殺害事件とは

今から15年前の12月3日に大阪府和泉市元社長夫婦殺害事件が起きました。この事件は事件発生の5年後にガレージ内に置かれたドラム缶から2人の遺体が発見されるという衝撃的な事件です。今回はこの大阪府和泉市元社長夫婦殺害事件について詳しく紹介していきます。

大阪府和泉市元社長夫婦殺害事件の概要

2004(平成16)年12月3日、大阪府和泉市の元会社経営の夫婦当時74歳の夫と当時73歳の妻が殺されました。翌日の12月4日に長男が自宅を訪れ夫婦と夫婦が使っていた乗用車がなく連絡も取れなくなり、自宅に隣接する会社事務所に血痕が見つかったことから警察に通報。警察が事務所を捜査したところ血痕と毛髪を発見し、鑑定した結果、夫婦のものと断定されました。しかし、その時は第三者が失踪に関与したことを疑う証拠が出なかったため事件性は低いと判断されました。12月5日に大阪府泉南市内で夫婦の車が走行する姿が警察に発見され、パトカーで追跡しましたが、結局逃げられてしまい運転手を確認することはできませんでした。

5年の時が経ち、2009年11月、大阪府阪南市にある月極駐車場の屋根付きガレージの管理者が未契約状態となっていたガレージのシャッターを開けたところ、所有者不明の乗用車とドラム缶2個を発見。管理者はすぐに警察に通報し、警察がドラム缶を開けたところ中から男女と見られる遺体が発見されました。遺体は腐敗が激しく死後数年経過していると推測され、車のナンバープレートから2004年に失踪した夫婦の乗用車と判明し、遺体も夫婦であることがわかりました。そして、警察の捜査によって2004年当時ガレージを借りていた男を突き止め、重要参考人として事情聴取し、夫婦の車を盗んだとして窃盗容疑で逮捕。12月3日に強盗殺人容疑で再逮捕しました。

犯人の男と事件の詳細

犯人の男は2003年9月に大阪府の泉南市ある建設会社に入社。この会社は被害者夫婦宅の新築工事を手掛けた会社でした。そして、男は2003年の11月に夫婦宅の敷地内に新築工事の作業員として出入りしていた時、妻の所有する約30万円の時計を盗みます。また、2004年の1月から2月にかけては事務所の新築工事を担当し、力仕事に従事。被害者夫婦とは面識はありましたが親しく話す間柄ではありませんでした。

そして、夫婦宅から高級時計や多額の現金がなくなるといったことが頻繁に起き、男は1度自分が勤める会社の社長から問い詰められましたが断固否定。しかし、集金した工事代金を会社に振り込まないこともあったことから、会社を解雇されてしまいます。男には当時、消費者金融などの借金が数百万円あり犯行を決意。2004年12月3日の夜に被害者夫婦宅にある会社事務所で夫婦をそれぞれ鈍器で殴って殺害し、夫婦が所有していた乗用車と高級時計を盗みました。

遺体を車に乗せて逃走し、12月4日には高級時計を質屋に持ち込み現金50万円を手にしています。そして、ドラム缶2個をホームセンターで購入し遺体をドラム缶に入れ、12月7日に夫婦宅から約20km離れた阪南市にあるシャッター付きガレージを契約。ガレージ内に乗用車とドラム缶を放置して、シャッターのカギを返却しないままガレージの管理者との連絡を絶ちました。

男は事件から1年後堺市内の建設会社に入社し、会社が借り上げていたマンションで逮捕まで1人暮らしをしていたそうです。

裁判の争点

2013年5月、男の強盗殺人罪などについての初公判がおこなわれました。多くの状況証拠のみで、男が夫婦を殺害したとされる物的な証拠がなかったため、裁判の争点は男が殺害したかしていないかに絞られました。検察側は多くの状況証拠から男が犯人だとし死刑を求刑。弁護側は、犯行は男とは別の2人組だと主張し、被告人本人も罪状認否で起訴事実を否定して無実を主張しました。

2013年6月、判決公判が開かれ、大阪地方裁判所堺支部は男に検察の求刑通り死刑を言い渡します。理由として、遺体を自ら契約したガレージに移動させ被害者の腕時計を質入れし、得た現金50万円を使った事実は男が犯人である以外に合理的な説明ができないとしました。男が犯人ではないとすると第三者が強盗殺人をして高級腕時計の処分を男に許し、遺体を遺棄させるのはおかしいと判断したのです。

弁護側は判決を不服として即日控訴。しかし、大阪高等裁判所でおこなわれた控訴審でも第1審を支持し死刑判決。弁護側は最高裁に上告しますが、2017年12月、上告審判決公判でも第1審と第2審の判決を支持し、上告を棄却する判決を出して死刑が確定しました。

まとめ

今回紹介した事件は事件発生から5年という長い年月が経っての遺体発見となり、それまでの被害者遺族の苦しみは想像を絶するものだったにちがいありません。また、自分の家を建てている業者の作業員によって、強盗され殺されるということを想像するのは非常に困難です。しかし、実際に起きた事件ですので日ごろから最大限の防犯意識を持ち、できる限りの防犯対策が必要となります。

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Moly.jp編集部

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