夜のエッフェル塔はSNSにアップしちゃダメってほんと?イルミネーション撮影とSNSの注意点まとめ

綺麗なイルミネーションを見ると、撮影してSNSにアップしたくなりますよね。しかし、何も考えずにアップしてしまうと、それは違法行為だったり、個人でやっている方に迷惑がかかったりする可能性があります。そこで今回は、イルミネーションをSNSにアップする際の注意点を紹介していきます。

イルミネーションは勝手に撮っても問題ないのか

冬になると様々な場所で、色鮮やかなイルミネーションを見かけます。最近では企業だけでなく、個人宅でもイルミネーションを飾っているところが増えているようです。

SNSには、たくさんのイルミネーション画像がアップされています。どれも綺麗で素敵ですよね。でも、なかには個人宅でのイルミネーション画像もちらほら。

そもそもイルミネーションは、勝手に撮影しても問題はないのでしょうか。

著作権法では著作物を以下のように定義しています。

思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの

著作権法(2条1項1号)

イルミネーションは「美術の著作物」に該当すると考えられます。それではイルミネーションは著作物になってしまうため、無断で撮影してはダメなのでしょうか。

答えは問題なしです。

まず撮影者個人で楽しむためだけのものであれば、それは「私的使用目的の複製」なので無断で撮影しても著作権の侵害にはなりません。

また公園などの屋外の場所、建造物の外壁、見やすい屋外に常設されている「屋外の著作物」の場合は、次の4つの条件を除けば、著作者の許可がなくても自由に利用できます。

①彫刻を増製し、又はその増製物の譲渡により公衆に提供する場合
②建築の著作物を建築により増製し、又はその複製物の譲渡により公衆に提供する場合
③前条第二項に規定する屋外の場所に恒久的に設置するために複製する場合
④専ら美術の著作物の複製物の販売を目的として複製し、又はその複製物を販売する場合

著作権法(第46条)

つまり撮影した画像を売るということをしなければ、無許可で撮影してもSNSにアップしても、とくに問題がないということです。

【例外】エッフェル塔の夜景を無許可でSNSにアップするのは違法

ただし例外もあります。それは、パリにあるエッフェル塔の夜間撮影です。
では、なぜ夜間撮影がダメなのでしょうか。

著作権には保護期間というものがあり制作物の公表後、もしくは製作者が亡くなってから一定の期間は保護されることになっています。
エッフェル塔のライトアップが始まったのは1985年。

その保護期間については国によって違っていて、フランスは死後70年です。そのため、1985年からライトアップされたエッフェル塔については「美術の著作物」にあたり、著作権侵害になる可能性があります。

エッフェル塔の管理はフランスの公共団体が行っており、現地で夜間撮影する場合は事前に許諾を得る必要があるのです。ただ今のところ、それが原因で裁判が起こったことはありません。

それでも撮影したイルミネーション画像をSNSにアップするのは注意が必要

法的には無許可で撮影、SNSにアップしても問題がないことがわかりました。しかし、マナーは守る必要があります。

ここでは街中と個人宅に分けて、注意する点を紹介していきましょう。

街中

駅や公園、ビルなど、街中には様々な場所でイルミネーションが飾られています。先ほど、無断で撮影しても問題はないと解説しましたが、注意は必要です。

場所によっては「撮影禁止」と注意書きされていることもあります。そういう場合は必ずその注意書きに従いましょう。もし勝手に撮ってSNSにアップした場合、権利者から訴えられてしまう可能性があります。気を付けましょう。

個人宅

続いて個人宅のイルミネーション撮影についてです。
こちらで何よりも注意しなければいけないのは、相手の個人情報がわかるようなものは撮影しないということ。

皆さんが撮影した画像には、たくさんの情報が含まれています。特徴的な建物や道路など、明らかに個人情報が映り込むような撮影は絶対にしないでください。

また、イルミネーションを飾っている家主にも、プライバシーの侵害や後々のトラブルにならないように許可を得ることが必要です。

個人宅については街中以上に、相手方に迷惑がかからないよう細心の注意を払って撮影しましょう。

イルミネーションを自宅で行う場合は注意が必要

これから自宅でイルミネーションを飾るという方は、ぜひ以下のことに注意してください。

・近所迷惑にならないよう、駐車場所や会話には気を付けてもらう
・撮影は隣人宅が映らないように配慮してもらう
・撮影するのはイルミネーションのみ、住所が特定されるような撮影は控えてもらう

一番大事なのは、近隣住民に迷惑をかけないことです。イルミネーションを見に来た方に、必要最低限のマナーは守ってもらいましょう。

イルミネーションを撮る人も撮られる人も、お互いがルールやマナーを守って、イルミネーションを楽しんでくださいね。

▶︎“驚愕”ガードレールで撮影場所がバレる?自撮り投稿で隠すべきポイントは

Moly.jp編集部

この記事の監修
河合さん写真
河合成樹
防犯ジャーナリスト/防犯設備士

イルミネーションをするお宅も最低限窓センサーやセンサーライト、防犯カメラなどの防犯対策を合わせてやっていただきたいと思います。

Moly.jpの運営やAIST:産業技術総合研究所(産総研)との犯罪予測の共同研究や防犯対策の講演活動、メディア出演などを通じて防犯の啓蒙、社会実装に取り組んでいる。公益社団法人日本防犯設備協会認定の防犯設備士(第19-29640号)。

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