【世界の未解決事件】大量の紙幣は何を意味する?「ブレア・アダムス事件」とは

ブレア・アダムス事件とは?

1996年7月10日のアメリカで起きた事件の中でも謎めいているのが、テネシー州の工場都市ノックスビルの駐車場で起きたブレア・アダムス事件です。この事件は今もなお犯人が捕まっていない未解決殺人事件なのですが、その有様は異様だと言わざるを得ないほどだったそうです。

被害者はブレア・アダムスという男性で、遺体が発見された当時、何故かズボンを履いていない半裸の状態で体中に暴行を加えられた痕跡がありました。しかし、それ以上に奇妙なのがブレア・アダムスの周辺にはアメリカ、ドイツ、カナダの紙幣が大量に散らばっていたことです。

数々の事件には強盗が付き物ですが、今回は現場にブレア・アダムスの財布が残っていたり大量の紙幣が散らばっていたりと、とにかく不可解なことだらけでした。地元の保安官をもってしても謎を全て解き明かすのは非常に難しいと言わしめたほどです。

事件の詳細について

遡ること1996年7月5日、生前のブレア・アダムスはカナダのブリティッシュコロンビア州で建設会社の監督をしていました。彼は真面目な好青年で、とても仕事上の不平不満を抱えるような人には見えなかったと、多くの人から好かれやすい人柄でした。

しかし、当時の母親はブレアの様子が少しずつおかしくなり始めていることに気づいていたそうです。なぜ様子がおかしくなったかブレアに聞いてもろくに答えようとせず、結局母親には何も話さないままでした。そして7月5日当日、ブレアは突然銀行に預けていた預金を全て引き出し、貸金庫に保管していた宝石や金銀、プラチナも全て回収していたそうです。

翌日6日、ブレアは銀行から引き出した預金と宝石類を持って車でアメリカの国境を越えようとしましたが、ブレアはこの時未婚の30代であり、なおかつ社内に大金と貴金属を所有していたことからドラッグディーラーだと疑われてしまいます。ここでブレアは入国を拒否され、一旦カナダへUターンすることに。

翌日7日、ブレアは職場に顔を出しましたが、すぐに上司に辞職を願い出た後、小切手で退職金を受け取り、会社を辞めました。その後、ブレアはドイツのフランクフルト行きの往復航空券を購入しますが、翌日にフライトするとのことだったので再びアメリカの国境を越えようと考えます。

その後、突然友人の家を訪れたブレアはパニックになっていて、「命が狙われているから国境を越えてアメリカに連れていってほしい」と頼み込みます。しかし、ブレアの様子がおかしいということで、友人はこれを拒否。

翌日8日、ブレアはドイツ行きの航空券を持っているにもかかわらず再びアメリカの国境を越えようとします。この時はすんなり国境を越えられたので、そのままワシントン州シアトルに行ってワシントンDC行きの片道切符を購入しました。

しかし、ブレアはこの時、400ドルの往復チケットを購入することができたにもかかわらず、なぜか770ドルの片道切符を購入したのかが疑問に残ります。

そして翌日の9日、ワシントンDCに到着したブレアは約500マイルも離れている工場都市ノックスビルに向かいます。ブレアはガソリンスタンドに行き、レンタカーのエンジンがかからないといって店員を呼びますが、レンタカー会社は終業していたので明日になるまで近くのホテルに泊まることになりました。

その時チェックインを担当したホテルの従業員は、ブレアの様子がおかしいと思っていたそうです。防犯カメラにも落ち着きがない様子が映っており、そして午後7時半になるとブレアはフロントドアを出ていったのが最後でした。

大量の紙幣は何を意味しているのか?

翌日10日、ブレア・アダムスはホテルを出てから半日後、駐車場で遺体となって発見されました。

ブレアを検死したところ、多くの切り傷と打撲痕などが至る所にありました。まず、切り傷は攻撃を防いだ際に負った傷で、頭部はゴルフクラブで殴られた痕跡、そして直接的な死因は度重なる殴打によって胃が破裂してしまったことです。

捜査を進展させようにも現場に有力な証拠になるものはなく、早々に捜査が行き詰ってしまいます。なぜ大量の紙幣がブレアの周辺に散らばっていたのか、ブレアは何に怯えていたのか、不可解なことが重なりすぎているため、今後は調査を進めても解決する見込みはかなり低いそうです。

まとめ

なぜブレアは突然現金や貴金属を引き出し、パニック状態に陥っていたのでしょうか。ある日突然、人が変わったとしか言えない様子のおかしさだけでなく、落ち着きがない様子で早く国境を越えようとするなど、どう見ても普通ではない様子が伝わってきます。

財布を取らず、周辺に大量の紙幣が散らばっているところを見ると強盗ではなさそうですが、ブレアは誰に襲われたのか、謎はますます深まるばかりです。

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Moly.jp編集部

この記事の監修
河合さん写真
河合成樹
防犯ジャーナリスト/防犯設備士

Moly.jpの運営やAIST:産業技術総合研究所(産総研)との犯罪予測の共同研究や防犯対策の講演活動、メディア出演などを通じて防犯の啓蒙、社会実装に取り組んでいる。公益社団法人日本防犯設備協会認定の防犯設備士(第19-29640号)。出演実績:「ビートたけしのTVタックル」「ホンマでっか!?TV」

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