冬には欠かせない手袋ですが、身につけているとスマートフォンが操作できないという弱点が…。不便なだけではなく、緊急時の連絡ができないので、なんらかの対策が必要です。
手袋をしたままスマホを操作できない理由
スマートフォンの画面を指で触れるだけで操作できるのは、タッチパネルが指の静電気に反応しているからです。タッチパネルの内部には、多数の電極が並んでおり、表面はいつも微かな静電気を帯びています。
タッチパネルに指で触れると、表面の静電気が指に吸収され、センサーが静電気の変化を感知して、タッチした位置を把握し、操作が行われます。
そのため、手袋をしていると静電気が通れないため、操作ができないというわけです。タッチパネルのなかには、ペンや指で圧力をかけることで反応するタイプのものがあり、こちらは手袋をしていても操作ができます。
緊急時にスマホが操作できない危険性も
平常時でもスマホが操作できないと不便ではありますが、より問題となるのが緊急時です。不審者に遭遇したときやトラブルに巻き込まれたときなどすぐに連絡が必要なのにも関わらず、手袋をしていたばかりにスマホを操作できずに、大変なことになる可能性もあります。
いざという時のために、常にスマホは操作できるようにしておきたいものですが、真冬に手袋をしないのは正直、寒くて辛いですよね…。そこでおすすめなのが、スマホ用手袋です。
手袋したまま操作できる!スマホ用の手袋とは
スマホ用の手袋は、手の指先の部分に静電気を通す導電糸を使い、特殊な加工をした手袋です。手袋をしたままでも、静電気が指に吸収されタッチパネルを操作できます。
緊急時にすぐにスマホを操作できるので安全対策になるばかりではなく、寒いなか手袋を外す必要がないというメリットも。冬のアウトドアの際にも便利です。
さらに、スマホ用の手袋のなかには、特殊な導電糸を使用することにより、手袋をしたまま指紋認証ができるタイプのものもあります。手袋をした状態で、指紋登録を行えば、何かあってもすぐにロック解除ができる優れものです。
スマホ用手袋というと、機能面重視なイメージがありますが、今はさまざまなブランドからおしゃれな手袋がたくさん出ています。リーズナブルな価格なものも多いので、ぜひチェックしてみてください。
いざという時のために!スマホで最短で緊急連絡をする方法
スマホ用手袋をしていても、いざというときにスムーズに緊急連絡ができなければ意味がありません。非常時は動揺していて、普段できることもできなくなってしまうものです。事前に確認をして、防犯対策を万全にしましょう。
iPhoneの場合
iOS11以降のバージョンでは、「緊急SOS」という機能があり、すぐに110番などの緊急連絡先に通報することができます。ロック解除の必要もなく、ぜひ覚えておきたい機能です。
iPhone8以降の機種
本体の右上にある「電源ボタンと」本体の左上にある「音量調節ボタン」を同時に長押しします。
また、iOS11以降は電源ボタンを5回連続で押すと、自動で通報してくれます(これは設定により変更ができます)。
iPhone7以前の機種
電源ボタンを5回連続で押す。「緊急SOS」のバーを右へスワイプすると、警察(110番)、海上保安庁(110番)、火事・救急車・救助(119番)が表示されるので、該当のものをタップするだけで通報することができます。
Androidの場合
Androidも機種ごとに機能や操作方法などは異なるものの、ほとんどの場合「緊急通報」機能があります。基本的には、ロック画面に表示される「緊急通報」をタップする流れで通報できます。いざというときのために、事前に操作方法を確認しておきましょう。
まとめ
万が一の通報手段として便利なスマートフォンですが、スマホ用の手袋をしておく、緊急通報の手順を確認しておくなどに準備をしておけば、より有効活用できます。冬の防犯対策の一環として、ぜひ参考にしてください。
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Moly.jp編集部

Moly.jpの運営やAIST:産業技術総合研究所(産総研)との犯罪予測の共同研究や防犯対策の講演活動、メディア出演などを通じて防犯の啓蒙、社会実装に取り組んでいる。公益社団法人日本防犯設備協会認定の防犯設備士(第19-29640号)。出演実績:「ビートたけしのTVタックル」「ホンマでっか!?TV」