高齢者の犯罪が増加?自分の親を加害者にしないためにできることとは

テレビや新聞で万引きや交通事故といった高齢者の犯罪のニュースを見るたびに、「自分の親は大丈夫かな」と心配している方もいるかと思います。

高齢者の犯罪は年々増え続けており、決して他人ごとではありません。

高齢者の犯罪増の実態とは

年々、犯罪で検挙される人数が減少するなか、高齢化社会の影響もあり、高齢者の検挙者数は平成10年に大幅に増加し、その後も高い水準のままです。

また、刑法犯全体に占める高齢者による犯罪の割合も上昇しています。平成元年と平成24年の25年間に、4年中、高齢者の刑法犯検挙人数は約7倍に増加しました。

高齢者による犯罪の8割は、万引き、占有離脱物横領罪(ネコババ)、暴行及び傷害であるそうです。特に万引きについては、平成15年から平成24年までの間、他の全ての年齢層の検挙者数が減少するなか、高齢者のみが増加。平成24年には、高齢者の検挙者数が最も多くなり、全体の約3割を占めるほどになったといいます。

高齢者の犯罪が増えるスピードは、高齢者人口の増加をはるかにしのぐ勢いだといわれています。高齢者による犯罪は決して珍しいことではなく、ある日突然、自分の親が逮捕されるといった事態が起きる可能性もゼロではありません。

参考:犯罪白書

高齢者の犯罪増の原因とは

高齢者の犯罪が起きる原因について、犯罪の種類別にご紹介します。

万引き、不法侵入、器物損壊

認知症にかかると、脳の自制心を司る部分の働きが弱まり、善悪の区別化つかなくなったり、衝動的な行動が目立つようになったりします。そのため、万引き、不法侵入、器物損壊といった犯罪を突発的に起こしてしまう可能性があります。

特に前頭側頭型認知症と呼ばれるタイプの認知症は、記憶の障害はあまりなく、引きこもりや社会常識からの逸脱といった性格面での変化を引き起こすといわれています。記憶はしっかりしていますし、早ければ40代から発症し時間をかけて進行するため発見が遅れるケースが多いそうです。

本来真面目な性格で、悪いことだと良く分かっているにも関わらず、犯罪に手を染めてしまう人のなかには、前頭側頭型認知症の人が相当数いると思われています。

交通事故

高齢者は視覚や運動能力、認知能力の低下により、交通事故を起こす危険性が高いといわれています。運転中に一時停止を見逃したり、車庫入れに失敗したりといったことが続く場合、認知症を発症している可能性もあるので、特に注意が必要です。

また、認知症により自制心が弱まると、交差点での左折車の優先や速度といった交通ルールを無視するようになるケースも少なくありません。

いずれにしても、高齢者の運転にはリスクが伴うといえます。

自分の親が加害者にならないための対策とは

それまで真面目に生きてきた親でも認知症などによって、加害者になってしまう可能性はゼロではありません。事実、犯罪で検挙された高齢者のなかには、それまでは常識人だった人や社会的地位が高い人も大勢います。自分の親が加害者にならないためには、しっかり対策をすることが大切です。

見守りグッズの活用

特に離れて暮らしている場合、親の様子を把握できず、気がついたら認知症が進行し、トラブルを起こしてしまった…といった危険性があります。

そこでおすすめなのが見守りグッズです。ポットやテレビなどの家電の使用状況や、センサーで察知した高齢者の動きから、いち早く変化を察知でき、認知症などの兆候に早めに気がつけます。

免許の返納を促す

年齢を重ねにつれ、認知能力や運動能力が衰え、運転技術は落ちていきます。安全を考えると免許の返納を促すのも、一つの手です。しかし、「車がないと不便」「ドライブが楽しみ」といった理由で、応じてもらえないケースも…。しかし、強引に説得するとかえってこじれてしまいます。

車を交通手段として使っている場合は、免許返納者を対象とした交通機関の割引制度を教えるなど、本人が車を必要とする理由に合わせて説得するとよいでしょう。

ご近所さんにも協力してもらう

犯罪で検挙された高齢者には単身世帯が多く、孤独感が罪を犯す一因となっているといわれています。逆に言えば、人との交流があれば、防げる犯罪も少なくありません。

挨拶やちょっとした立ち話をするだけでも、孤独感はだいぶ和らぎますし、魔が差した時も、周囲の目があれば思いとどまることができる可能性があります。親と一緒に近所へあいさつに回るなど、交流のきっかけをつくり、ご近所さんにも見守ってもらえる環境づくりをしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

高齢者の犯罪が増えるには、さまざまな原因があります。まずはできることから始めて、自分の親が加害者にならないようにしましょう

▶︎【防犯カメラおすすめ20選】これを読めば防犯カメラすべて丸わかり!

Moly.jp編集部

この記事の監修
河合さん写真
河合成樹
防犯ジャーナリスト/防犯設備士

Moly.jpの運営やAIST:産業技術総合研究所(産総研)との犯罪予測の共同研究や防犯対策の講演活動、メディア出演などを通じて防犯の啓蒙、社会実装に取り組んでいる。公益社団法人日本防犯設備協会認定の防犯設備士(第19-29640号)。出演実績:「ビートたけしのTVタックル」「ホンマでっか!?TV」

関連記事

  1. 置き引きとは他人のものを持ち逃げする犯罪!その刑罰や対策とは

  2. ドライブレコーダーが地域防犯にも役立つ?

  3. 東京が「世界一安全な都市」に選ばれたけど、本当に安全なのかデータで確認してみよう

  4. 【再確認】不安な女性もいる?現在の日本で取り組んでいるストーカー対策はこれで大丈夫なのか?

  5. アメリカで注目を集めたスタイリッシュな”セキュリティカメラ”が日本初上陸!

  6. 防犯機能つきレディース用リュックの選び方は?おすすめの防犯リュックを紹介!

  7. その玄関のカギで大丈夫?女性必見。侵入犯罪とその防犯対策!

  8. wifi接続できる防犯カメラなら設置が簡単

    自宅のwifiを利用した防犯カメラの設置方法と注意すべきポイント!

  9. 【ボーダーラインはどこ】セクハラの定義とその対策を再チェック!

Moly.jp公式メルマガ

↓ Moly.jp公式メルマガです ↓

【防犯ジャーナリスト河合成樹】が最新の人気記事の独自紹介や裏話、お得な防犯グッズのご紹介や緊急防犯対策などを配信します。ぜひ、読者登録をお願いします

※メルマガにご登録していただいた情報は非公開の上、厳重に管理します。詳細については、プライバシーポリシーをご覧ください。

人気記事

  1. 実は不審者は目立たない? その特徴とは
PAGE TOP