「すぐに戻るから……」という理由で、エンジンをかけっぱなしで車から離れた隙に車を盗まれたらどうしますか?しかも、車の中には子どもが乗ったままの状態なら……。多くの方が最悪の事態を想像する親御さんもいるのではないでしょうか。
今回は最悪な事態が想定される中で子どもたちが勇敢に立ち向かい犯人を撃退したというお話を紹介します。
車内にいた子ども、協力して犯人を撃退する
エピソード概要
イリノイ州でSUVの運転席に乗り立ち去ろうとした犯人が、子どもたちの勇気ある行動により撃退することに成功しました。
2019年12月22日、子どもを車に乗せてピザ店を訪れた父親が、エンジンをかけたままお店に入りました。エンジンがかかっている車に見知らぬ男が飛び乗りそのまま車に乗って持ち去ろうとしたのです。
車内には3人の子どもたちが乗車。最悪の事態も想定されましたが、子どもたちが果敢に立ち向かい撃退したのです。16歳の長女イママさんが、男を後ろから首を絞め警察に通報。9 歳のハスナイン君がiPadで犯人を殴ります。警察に通報したところで男が逃走。別の盗難車に乗って脱出をはかるも、御用となりました。
勇敢ある子どもたちの冷静な行動によって犯人をやっつけることができました。
参考文献:CNN.co.jp(2019年12月25日の記事を参考に作成)
事件のポイント
・エンジンをかけたまま車を離れてしまった
・車内に取り残された子どもたちが犯人を撃退した
今回のように短時間の間に車を持ち去られてしまう事件も珍しいことではありません。自分だけであれば、車を盗難されただけですが、今回のように子どもたちが乗っていると二次被害も考えられるのです。このような事件に遭遇しないために、車を運転する方は次のようなことに気をつけましょう。
対策ポイント1 エンジンをかけたまま離れない
エンジンをかけたまま車を離れることは危険なのでやめるようにしましょう。最近の車の中には車の鍵を持っていれば動かないという機能がある車も登場していますが、機能が作動しないようい持ち去りを計画している犯人が細工をすることも考えられます。車を離れる際は必ず車に鍵をかけて離れるようにしてください。
対策ポイント2 子どもを車内に残さない
子どもを狙う誘拐犯も考えられるので、子どもだけで車内に取り残すことは極力控えるようにしましょう。特に真夏の時期は短時間でも熱中症になるリスクがあります。犯罪対策だけでなく状況によってはお子さんの命を奪うことも考えられるので、絶対に避けるようにしましょう。
対策ポイント3 警察に通報する
もしも自分が乗っている車が第三者の人間が乗っ取り走り去ろうとしたら今回のように立ち向かっても良いですが、怪我をしてしまう恐れがあります。命を最優先にして行動をするようにしてください。真っ先に警察に通報し状況を説明しましょう。
まとめ
今回のように、ちょっとした隙をついて犯行を実行するケースも考えられます。事件に遭遇しないためにも日頃から危機意識を持つように心がけましょう。
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Moly.jp編集部

Moly.jpの運営やAIST:産業技術総合研究所(産総研)との犯罪予測の共同研究や防犯対策の講演活動、メディア出演などを通じて防犯の啓蒙、社会実装に取り組んでいる。公益社団法人日本防犯設備協会認定の防犯設備士(第19-29640号)。出演実績:「ビートたけしのTVタックル」「ホンマでっか!?TV」