【今日の事件簿】事件発生から13年後に解決!茨城女子大学生殺人事件とは

今から16年前の1月31日、茨城女子大学生殺人事件が起きました。この事件では捜査が難航し、事件から13年後に犯人のうちの1人が逮捕されました。今回はこの茨城女子大学生殺人事件を詳しく紹介していきます。

茨城女子大学生殺人事件の詳細と難航した捜査

2004年1月31日の早朝、茨城県美浦村にある清明川の河口付近で、川に浮かぶ女性の全裸遺体が散歩中の男性によって発見されました。発見した男性は初めマネキンではないかと思ったそうです。川岸の堤防には女性が着ていたと思われる黒いジャージが残されており、遺体の首や肩などに複数の切り傷。胸には心臓に達するほどの深い傷があったそうです。両手や太ももなどにも打撲痕がありましたが司法解剖の結果、直接的な死因は首を圧迫したことによる窒息死と判明しました。

被害者は遺体発見現場から約6km離れた茨城県稲敷郡阿見町に住む女子大生とわかり、彼女のものと見られる自転車が、自宅から約2.5km離れた土浦市の空き地で発見されています。調べによると女子大生は1月30日の午後9時ごろ帰宅。当時交際していた男性と自宅で飲酒をしていました。男性は酒に酔って寝てしまい、午前0時ごろになって女子大生が出ていくのですが、男性は寝ていながらもその気配は感じたそうです。

1月31日の朝になり男性が目を覚ますと女子大生の姿はなく、散歩に行くとの書置きが残されていました。女子大生は視力が0.1程度しかなく部屋にはメガネやコンタクトレンズ、携帯電話も置かれたままでした。ちなみに2人の中での散歩はケンカをした時などに距離と置くために家を出るといった意味があったそうです。

警察は当初、事件発生直前まで女子大生と一緒にいた男性に疑いをかけますが、はっきりとした確証がなく捜査は難航。その後の捜査によって女子大生の自転車が置かれていた場所で、白っぽいワンボックスに乗った2人が自転車を下ろしている姿が目撃されていることがわかりました。2007年には被害者の両親が犯人逮捕につながる情報提供者に懸賞金200万円支払うことを決め、2008年には警察庁の公的懸賞金制度が適用。しかし、2014年に懸賞金が終了してしまいます。

13年後の犯人逮捕

事件から13年が経った2017年に事件が動きます。これまでの多くの情報提供や関係者への聞き込みなどから事件当時、茨城県土浦市に住んでいたフィリピン国籍の男Aが捜査線上に浮上。遺体に付着していた微物のDNA型が男Aのものと一致し9月2日に逮捕されました。容疑者逮捕までに3万3910人の捜査員を導入し、約360件の情報が寄せられたそうです。また、今回の事件は男Aの単独犯行ではなく、共謀した同じフィリピン国籍の男Bと男Cが存在し、警察は2人の逮捕状を取り、国際刑事機構を通じて国際手配をしました。

事件当時、男Aは22歳で男Bは18歳、男Cは19歳でした。3人は被害者の女子大生とは面識はなかったそうです。事件当日、3人は酒を飲み1人が女性を暴行しようと提案。車を走らせたまたま自転車に乗っていた被害女性を発見し、車内に連れ込んで強姦したそうです。その後、殺害して服を脱がせ、川に捨てに行きました。殺害した理由は警察などに話されたら困るからだと供述しています。

事件後、共犯者の母親の提案で、3人は2004年の3月頃に出国。男Aは2017年1月までの間に出入国をくり返し、逮捕当時は岐阜県の瑞穂市に妻と子ども、義母ら7人と住んでいました。近所の人の話では子煩悩だと評判だったそうです。男BとCは、2007年以降は再入国していませんでした。しかし、2018年末までに、男Bが訪日を希望しているとの情報が入り、茨城県警は外務省などを通じて本人の意思を確認。2019年1月23日に捜査員を派遣し、1月24日成田空港から入国後に逮捕しました。男Cについては行方がわかっていません。

裁判

男Aの裁判は2018年7月に水戸地方裁判所で裁判員裁判としておこなわれました。同月に判決公判もおこなわれ弁護側の、若さや飲酒が犯行に影響したという主張を退け、検察の求刑通り、男Aに無期懲役が言い渡されました。被告側は判決を不服として控訴。2018年12月に東京高等裁判所で控訴審公判がおこなわれ、2019年1月に控訴を棄却。無期懲役を支持しました。

まとめ

今回紹介した事件は事件発生から13年後に事件の真相がわかり、警察の執念を感じる事件でした。事件の内容は夜中に自転車で散歩に出かけた女性が男3人に拉致され、強姦されて殺害された事件です。自転車での散歩でもこのような事件に巻き込まれることがあります。女性が夜中に1人で外に出ること自体が危険を伴いますので、日ごろから十分に気を付けましょう。

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Moly.jp編集部

この記事の監修
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河合成樹
防犯ジャーナリスト/防犯設備士

Moly.jpの運営やAIST:産業技術総合研究所(産総研)との犯罪予測の共同研究や防犯対策の講演活動、メディア出演などを通じて防犯の啓蒙、社会実装に取り組んでいる。公益社団法人日本防犯設備協会認定の防犯設備士(第19-29640号)。出演実績:「ビートたけしのTVタックル」「ホンマでっか!?TV」

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