【世界の未解決事件】漂流した船からいなくなった乗客はどこに?「メアリー・セレスト事件」とは?

メアリー・セレスト事件とは?

メアリー・セレスト事件とは1872年に起こった未解決事件であり、無人で漂流していた船の名前が全長約31メートル、282トンのメアリー・セレストでした。しかし、元々その船はメアリー・セレストという名前ではなく、ノバスコシアのスペンサー島でアマゾンという名前で建造されていました。

アマゾンは1861年に建造されましたが、建造中にかなりの数の事故が発生したと言われています。真偽のほどは定かではありませんが、この頃から曰くつきの船として船乗りの間で広まり、所有者が転々と変わった末、1869年にメアリー・セレストと改名されました。

そしてそのメアリー・セレストに乗った乗員10人は、後に無人で漂流していたメアリー・セレストから忽然と姿を消していたのです。これが、メアリー・セレストの漂流及び消えた乗員10人の行方不明が謎を呼ぶ未解決事件として知られるようになりました。

事件の詳細について

メアリー・セレスト号が失踪する事件が発生する前の1872年11月7日、船長のベンジャミン・ブリッグズの指揮下の元、工業用のアルコールを積んでニューヨークからイタリアのジェノヴァへ向けて出港しました。メアリー・セレスト号に乗っていたのは、以下の10人です。

・船長:ベンジャミン・ブリッグズ/アメリカ人・37歳
・船長の妻:サラ・エリザベス・ブリッグズ/アメリカ人・30歳
・娘:ソフィア・マチルダ・ブリッグズ/アメリカ人・2歳
・一等航海士:アルバート・C・リチャードソン/アメリカ人・28歳
・二等航海士:アンドリュー・ギリング/デンマーク人・25歳
・客室乗務員兼料理人:エドワード・W・ヘッド/アメリカ人・23歳
・船員:フォルケルト・ロレンソン/オランダ人・29歳
・船員:アリアン・マルテンス/オランダ人・35歳
・船員:ボイ・ロレンソン/オランダ人・23歳
・船員:ゴドリーブ・ゴンデシャル/ドイツ人・23歳

以上の10人が乗っていたメアリー・セレストは1972年12月4日、カナダ船籍のデイ・グラツィアがアゾレス諸島付近の海域で発見されました。デイ・グラツィアはメアリー・セレストが出航してから一週間後にニューヨークを出航しており、その船長のデヴィッド・リードモアハウスはベンジャミン・ブリッグズと親友だったことから船長二人で漂流に見せかけてお金を騙し取る詐欺を企てているのではないかと疑われました。

しかし、ブリッグズは多くの人々から高潔な人柄だと広く知られており、なおかつこんな回りくどいことをしなくても船主権を売却した方が利益が得られることから詐欺である可能性は一先ず保留となりました。デイ・グラツィアの乗組員は乗船する前にメアリー・セレストを数時間ほど観察し、遭難信号を掲げていないことから漂流しているのだと判断して船に乗り込みました。

乗り込んだ一等航海士のオリヴァー・デヴォーは船の様子を見て、「船全体がびしょ濡れだ」と発言。その後も調査を進めていると、一基を除いたポンプが操作不能、デッキは水浸し、船倉は約1.1メートルも浸水していたそうです。

他にも前方のハッチや食料貯蔵室が開いており、掛け時計は動いておらず、羅針盤は破壊されていました。六分儀とクロノメーターは影も形もなく、救命ボートは既に降ろされていた状態でした。さらに3つの手すりには謎の血痕が付着しており、その1つには謎の引っ掻き傷がついていて、なぜこんな傷があるのか説明がつかない状態です。

以上を除けば問題なく航行できる状態であり、本来の目的地であるイタリアのジェノヴァに到着した時には工業用のアルコールが1700樽も積んであったうち、9樽だけが空の状態でした。さらに6ヶ月分の水と食料はそのまま残っており、11月24日で止まっている船長の航海日誌以外の書類は見つかっていません。

結局、降ろされた救命ボートがどこに流れ着いたのか、それとも救助されたのか全く判明することなく10人の乗員を見つけることはできませんでした。

事件の行方

乗員10人を見つけることはできませんでしたが、1873年にスペインの沿岸に2隻の救命ボートが漂着したと報じられました。その救命ボートには1人の遺体とアメリカの国旗が、残る1隻には5人の遺体があったそうです。

しかし、それらの遺体がはたしてメアリー・セレストの乗員であったかどうか真偽を確かめる方法はなく、事件を解決するには至っていません。

まとめ

元々曰くつきとされていた船に乗ったのが間違いだったというわけではありませんが、もしかしたらこの失踪事件がメアリー・セレストの噂が確信に変わるものだったと予想できます。その後もメアリー・セレストは様々な所有者の手に渡ったそうですが、はたして乗員10人が忽然と姿を消したのはなぜなのか、漂着した救命ボートの遺体は誰なのか、真相は今も謎のままです。

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Moly.jp編集部

この記事の監修
河合さん写真
河合成樹
防犯ジャーナリスト/防犯設備士

Moly.jpの運営やAIST:産業技術総合研究所(産総研)との犯罪予測の共同研究や防犯対策の講演活動、メディア出演などを通じて防犯の啓蒙、社会実装に取り組んでいる。公益社団法人日本防犯設備協会認定の防犯設備士(第19-29640号)。出演実績:「ビートたけしのTVタックル」「ホンマでっか!?TV」

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