痴漢の中には往生際の悪い者も多くいます。このような者は自分が痴漢したことを簡単に認めることがありません。厄介な痴漢に遭遇した場合、どのような対処をするべきなのでしょうか。
この記事では痴漢の被害に遭遇するだけでなく、捕まえた時に気をつけるべきことを紹介します。
痴漢容疑で逮捕された男、調書を破り捨てる
エピソード概要
2020年1月21日、小田急線町田駅から新百合ケ丘駅走行中の快速列車の車内で大学3年生の女子大生、美容師2名の太ももを触ったとして46歳の男が逮捕されました。
男は電車内で痴漢被害に遭遇した女性が取り押さえ身柄を警察に引き渡しました。その後供述調書を作成している最中に、調書を破り捨てる行為に。痴漢に対して容疑は否定していたものの、供述調書を破った犯行は容疑を認めています。
明らかに痴漢行為をしたことに間違はないのか、調書を破って容疑をうやむやにしようとしたのか真相は謎です。
参考文献:産經新聞(2020年1月21日の記事を参考に作成)
事件のポイント
・容疑者は女性2名に対し痴漢行為をおこなった
・痴漢被害に遭遇した女性が犯人を取り押さえた
・犯行を否認するために調書を破った可能性が高い
痴漢の中には痴漢容疑で捕まっても容疑を否認し抵抗することがあります。痴漢に遭遇したことのある人の中には、犯人を捕まえて成敗しようと考えている方もいるでしょう。しかし、犯人によっては厄介なケースも考えられるので、捕まえる時は気をつけるようにしてください。
対策ポイント1 周囲の力を借りて取り押さえる
痴漢を捕まえる場合は、1人で立ち向かうのではなく周囲の人間に協力を求めて捕まえるようにしましょう。このとき男性の協力を得ることができれば、男性の力を借りましょう。
痴漢で捕まりたくない犯人の激しい抵抗が考えられます。1人で取り抑えようと激しい抵抗に遭遇する可能性があるので、必ず周りの力を借りるようにしてください。
対策ポイント2 証拠が揃った状態で捕まえる
痴漢を捕まえる時に気をつけることが、証拠が無い状態で捕まえることです。特に混雑した車両の中では、誰が痴漢をしたかわからないことも考えられます。状況証拠だけでは捕まえても罪に問われないというケースが考えられるので、できるかぎり証拠を掴んでから捕まえるようにしましょう。
この手順を踏まずに捕まえると冤罪が成立した場合、損害賠償が発生する可能性があるので、注意するようにしてください。目の前で痴漢がおこなわれていた場合は、証拠として効力を発揮させるために、可能であればビデオ撮影をするようにしましょう。
まとめ
痴漢の中には犯行を認めようとしない悪質な犯罪者もいます。このような犯罪者を捕まえようとすると、激しい抵抗に遭う可能性があるので、抵抗しないようにするために、証拠を揃える、周囲の人間の力を借りる、など工夫をして痴漢を捕まえるようにしてください。
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Moly.jp編集部

Moly.jpの運営やAIST:産業技術総合研究所(産総研)との犯罪予測の共同研究や防犯対策の講演活動、メディア出演などを通じて防犯の啓蒙、社会実装に取り組んでいる。公益社団法人日本防犯設備協会認定の防犯設備士(第19-29640号)。出演実績:「ビートたけしのTVタックル」「ホンマでっか!?TV」