5歳児といえば、まだまだ子供。しかし、そんな常識を打ち破り「いざという時は大人以上に大活躍をする存在である」ということを気づかせる事件がありました。5歳児が取った勇気ある行動とは一体どのようなものだったのでしょうか。
自宅が火災。5歳児が取った勇気ある行動
エピソード概要
ジョージア州の5歳児ノア・ウッズくんが、ジョージア州の人命救助の表彰を受けました。この人命救助は、実は消防士、救急士に送られるもので一般人に送られることは極めて異例の措置なのです。一体ノアくんはどのような行動をしたのでしょうか。
一家8人で暮らすノアくんは、就寝中に煙に気づき目が覚めます。部屋を見わたすと火の手があがり危険な状況であるということを知りました。その後ノア君は命の危険を感じ飛び起き、一緒に寝室で寝ていた2歳の妹を抱きかかえると窓から家の外へ脱出しました。
ノアくんはそれだけに終わりません。家の中に入り飼い犬を助けると、隣のおじの住んでいる家に行き助けを求め、家族全員に火事を知らせました。
この火事でノアくんを含む4人が手当てを受けましたが全員軽傷で済むことができました。火災の原因は、ノア君の寝室のコンセントのタコ足配線。祖父のデービッドさんは、「ノアがいなければ、私たちは今日、ここにいなかったかもしれない」と振り返っています。
参考文献:CNN.co.jp(2020年2月14日の記事を参考に作成)
事件のポイント
・出火原因はタコ足配線
・ノア君の勇気ある行動により、命を救うことができた
今回のように、5歳児でもいざとなれば大人のように冷静な行動をとることも難しいことではありません。しかし、そのためには家族でしっかりとコミュニケーションをする必要があります。さらに、この事件ではノア君の行動だけでなく、家に潜む危険な出火原因があるということが理解いただけたのではないでしょうか。
ここからは、火事に遭遇しないために必要な対策方法と起きてしまった時の対処方法を紹介していきましょう。
対策ポイント1 コンセント周りの掃除をおこなう
タコ足配線は、ふとしたことで出火原因になってしまうことがあります。特に、コンセント周りにホコリがたまっていると、コンセントの火花から火事に発展することも考えられます。コンセント周りは定期的に掃除をするようにしましょう。
また、コンセント周りに可燃性のものが置いてあると一気に火の手が部屋の中にまわってしまうことも考えられます。火の手を最小限に抑えるために、物をなるべく置かないようにしてください。
対策ポイント2 緊急時の対処方法を話し合う
ノア君が火事の対処方法を知っていたかどうかは定かではありませんが、事前に火災が起きた時の対処方法を話しておけば、今回のような対処方法を5歳児でもとることができる可能性があります。
火事が起きたらどのようなことをするのか、人が倒れていたら何をすべきか。お子さんと日頃からコミュニケーションをとっておくといざという時に役立つ可能性があるでしょう。
まとめ
ノア君のように5歳児が活躍することはとても珍しいことです。非常時にお子さんが活躍することがないよう、日頃から大人が危機意識を持って身の回りに危険が潜んでいないか定期的にチェックするようにしてください。
▶︎【お手柄】5歳の少年、冷静な行動で祖父の命を救った方法とは
Moly.jp編集部

Moly.jpの運営やAIST:産業技術総合研究所(産総研)との犯罪予測の共同研究や防犯対策の講演活動、メディア出演などを通じて防犯の啓蒙、社会実装に取り組んでいる。公益社団法人日本防犯設備協会認定の防犯設備士(第19-29640号)。出演実績:「ビートたけしのTVタックル」「ホンマでっか!?TV」