コロナウイルスに感染し、入院する患者は日本だけでなく全世界にいます。終息の兆しが見え始めてはいますが、まだまだ油断はできません。
そんな中、米・ニューヨークの病院で看護師による窃盗事件が発生しました。
米ニューヨーク市警は10日までに、新型コロナウイルスに感染し入院していた高齢の男性患者のクレジットカードを盗み、ガソリンや食料品購入などに悪用していた疑いがある43歳の女性看護師を逮捕、訴追したと発表した。
CNNより引用。記事全文はこちら。
事件があった病院では感染を防ぐために面会等での訪問者を拒んでいたため、病院関係者の犯行であることはわかっていたそうです。
病気で苦しんでいる人とその家族に追い討ちをかけるような犯行で、悪質です。
ただし、日本でもこうした事件が起きないとは言えません。コロナウイルスに限らず、入院の際には貴重品の管理は徹底するようにしましょう。
入院時にできる貴重品管理方法
入院したことがなく、どのように貴重品の管理ができるのか知らない方のために管理方法をご紹介します。
持参する貴重品は最小限にする
まず大事なのは、持っていく貴重品は最小限にすることです。
入院中はほぼ外出することもなく、大きなお金がすぐに必要になることはほとんどありません。ましてや、高級な腕時計などを身に着ける必要もありませんので、持っていかないようにしましょう。
お金が必要になった場合は家族や知人に一時的に頼り、必要な分だけ持ってきてもらうのが良いでしょう。
セキュリティボックスを活用する
ほぼ全ての病院で設置されている床頭台(テレビや簡易収納が1つになっている台)の引き出しには、貴重品を管理するためのセキュリティーボックスが設置されています。病院によって異なりますが、基本的には鍵や専用カードで開閉する仕組みになっています。この鍵やカードは有料の場合もあるので、注意しましょう。
注意が必要なのは、このセキュリティボックスが想像以上に小さい場合があるということです。のし袋サイズまでしか入らないことが多く、長財布だと収納できない場合があります。セキュリティボックスがあるからと安心せず、やはり貴重品は最低限のものだけを持参するようにしましょう。
お金を持っていることをアピールしない
基本的に入院する時は集団病室(2人〜6人程度)です。追加で料金を払えば個室に入院することも可能ですが、差額分は保険適用外ですし、そこまで余裕のない方も多いと思います。
集団病室だと自然と患者同士のコミュニケーションが生まれて、同じ病室の人と知り合いになるといったこともあります。また、病室での生活リズムはだいたい同じであるため、治療やリハビリのために病室を出ていくタイミングもある程度は把握できてしまいます。仕事の話などから「あの人はお金を持っている」と悟られると、スキを見て盗まれるリスクも十分にあります。コミュニケーションを取ること自体は悪いことではないですが、あくまでも相手は知らない人だということは肝に銘じておきましょう。
病室でネット通販が利用可能な場合もある
貴重品を持っていかないようにすると、売店で買い物ができないとか必要な物を購入できないといった心配があるかと思います。しかし、病院によってはネット通販を利用して病院に荷物を届けてもらうことが可能です。これなら登録されたクレジットカードで決済をすればいいため、現金を大量に持ち歩いたりする必要もないのでオススメです。
ただし、病院によって使用できないこともありますので、利用する前に確認するようにしましょう。また、基本的に着払いはNGなので注意してください。
コロナウイルスに限らず、体調不良での入院は急なことがほとんどです。普段から貴重品の管理を徹底するクセをつけ、入院することになったとしても安心して治療に専念できるよう身支度を整えるようにしましょう。