コロナの影響で外出自粛が続き、リモートワークにすっかり慣れてきた人も多いのではないでしょうか?
通勤しなくても意外と仕事ってできるんだなと驚いているかもしれません。このコロナ禍がきっかけとなり、これからリモートワークは働きかたの主流になっていく可能性が非常に高いです。
しかし、これまで対面で行っていた会議に自宅からオンラインで参加するようになったことで、様々なトラブルが発生しています。ネット環境がよくない、生活音がうるさいなどはある程度妥協していく必要がありますが、中には早急に改善していかなくてはいけないことも。
今回は、いま急増している「リモートセクハラ」について事例と対策をご紹介します。
リモートセクハラの事例
リモートセクハラとは、オンラインでのセクハラのことを指します。従来のセクハラは身体的な接触も含まれていたりしますが、リモートセクハラは主に言葉によるセクハラです。また、特に性的な言動をしなくても背景に映り込んでいるものなどで不快感を与えてしまうケースもあります。実際にリモートセクハラだとネット上で問題になっている事例は以下です。
部屋の様子や服装について話を振る
リモートワークではどうしても相手の私生活が見えてしまうことがありますが、あえてそれを話題にすることで不快に感じる方もいるようです。「そんな感じの部屋に住んでるんだね」「部屋着もかわいいね」など、プライベートなことに言及するのは基本的にNGです。
部屋での過ごし方を聞く
雑談の中で外出自粛中の過ごし方を聞くこともあると思います。普通に何をしているのか聞くのは問題ありませんが、一言余計に添えてしまって相手に不快な思いをさせるケースが多いようです。
例えば、「彼氏とも会えないだろうし、家で何してるの?」という聞き方は不快に思われることもあります。そのほか、独身いじりなど対面でも注意すべきことはオンラインでも注意すべきです。
性的なものを連想させるような私物の映り込み
これは一人暮らしの方に多いですが、部屋が片付いていないと色々なものが映り込んでしまいます。たとえば下着を干しているのが映り込んでいるのは相手に不快な思いをさせることがあるので注意しましょう。
リモートセクハラの対策方法
いくつかリモートセクハラの事例を挙げましたが、その対策方法としてすぐにでもできることをいくつかご紹介します。
会社や部署でルール化するのもいいと思いますので、ぜひ参考にしてください。
仕事用の服に着替える
まず、リモートワークだからといって部屋着のまま仕事をするのはやめましょう。スーツを着て仕事をしろとは言いませんが、人と会っても恥ずかしくないような服に着替えておくと良いでしょう。
仕事モードに気持ちを切り替える意味も込めて、始業前には着替えることをマイルールにするのがオススメです。
背景には必ず画像を設定する
部屋の様子が分からないように、背景に画像を設定するようにしましょう。また、カメラオフでミーティングに参加するのもいいと思います。
自分のお気に入りの画像を設定すればOKですが、メンバーで示し合わせて背景で遊ぶのもいいかもしれませんね。ミーティングの雰囲気もよくなって一石二鳥です。
ミーティングは必ず3人以上で行う
二人きりでオンラインミーティングをすると、オフィスとは違って「二人きり感」が非常に強くなってしまいます。そうすると特に上司は気が大きくなってしまい、プライベートな話題を掘り下げてくることも。「ミーティングは必ず3人以上で開催」というルールがあれば、お互いに行き過ぎた言動がないように気をつけることができるでしょう。
女性→男性のリモートセクハラも気をつけよう
セクハラというと男性から女性が受けるもの、といった考えがありますが、もちろん女性から男性へのセクハラもあります。今回ご紹介したリモートセクハラの事例は基本的に男女どちらも気をつけなくてはいけません。
物理的には一人で仕事をする機会が多くなっていますが、その分一緒に働く相手のことをよく考えてコミュニケーションをとるようにしましょう。