年末年始はなにかと留守にする機会が多く、またお酒を飲む機会も増えてきます。
普段なら抜かりない場面のはずがつい気が緩んでしまったがために、いつのまにかトラブルの渦中に…、ということも少なくありません。
年間を通して年末年始は、犯罪やトラブルが多い時期といわれています。
年末年始に増える犯罪とは?
おもに次のような事例が報告されています。
- 初詣の人混みでのスリ被害
- 交通事故
- ひったくり被害に遭う
- 空き巣や強盗に入られる
交通事故での死亡者数は、10年以上連続して、12月がもっとも多く発生しています。
深夜の飲食店で、上着に財布を入れたままハンガーにかけていたら、いつのまにか盗られていた…、といったような、気のゆるみから来るスリの被害なども頻発します。
なかでも急増するのが、大晦日を含めた年末の「空き巣」であるといわれています。
なぜ「年末の空き巣」が増えるの?
なぜ年末に空き巣が増えるのか。これには次のような理由が考えられています。
- 年末はボーナスが入る
- 現金を持ち歩く機会が多い
- 陽が落ちるのが早い
- 多忙による注意不足
- 留守にする機会が多くなる
- お酒を飲む機会が増える
- 長期旅行に行く
- 加害者も、正月や年末の準備のためお金が必要になる
プレゼントやお年玉の準備のため、現金を所持する機会が増えるのは、容易に想像ができます。
仕事や忘年会はもちろん、プライベートも忙しくなり、家を空ける機会がグッと増えるでしょう。ついつい防犯のことにまで気がまわらなくなります。
この時期は年間を通してもっとも日照時間が短くなり、目撃される可能性が減ることも、空き巣にとっては絶好の機会のようです。
「年末の空き巣」の防犯対策!
例えば、コンビニやスーパーマーケットでの買い物時には、割り箸を2膳もらうようにする。
ATMでは、大金を降ろさない。
空き巣はどこで被害者を物色しているかわかりません。
とくにコンビニはターゲットを物色するのに、格好の場所とされています。そこでの行動によって、ターゲットが一人暮らしであるのか、何時に留守にしているのか、大金を所持しているかなど、ある程度の情報を読むといいます。
また、旅行などで長期間留守にすることがあらかじめわかっていれば、郵便物の不在届を提出しておくのも効果的です。たまった郵便物は長期の不在を知らせるサインになってしまうためです。
整理整頓をしておくのも効果的であると言われています。
加害者も人間です。きれいに整えられた家具、周囲に不要なものがない建物へ侵入することは、窓ガラスを破ることよりプレッシャーを感じるといいます。
まとめ
しかし、空き巣対策には、これといった裏技はありません。
最も効果的なのは、戸締りがしっかりとされているかを、いま一度確認すること。
なるべくご近所とのコミュニケーションをとるようにすることです。あいさつ程度でもかまいません。あくまでも普段からの行動が防犯へのカギとなり、戸締りと、ご近所とのコミュニケーションが最善の策であると言われているのです。
トラブルや犯罪の増える年末年始は、誰しも被害者になる可能性が高まります。
一人暮らしの方はとくにご注意ください。
訪れる年末、空き巣対策を万全にし、無事に新年を迎えましょう。
執筆者:Moly編集部