絶対ダメ! 振り込め詐欺の受け子は何も知らないアルバイト!?

オレオレ詐欺などと同じく、振り込め詐欺は多くの人に聞き覚えのある言葉です。詐欺行為の一種で、標的にされるのは若者から高齢者と幅広いのが特徴です。

この振り込め詐欺と関連して、受け子と呼ばれる現金の引き出し役が存在します。昨今、この受け子も振り込め詐欺そのものと同じく非常に問題視されるようになりました。

ここでは、受け子とは何か、どんなペナルティを受けるのかなどを紹介していきます。

特殊詐欺の受け子とは

ニュースなどでお馴染みの言葉である「受け子」。被害者から現金を直接受け取る役の人間を指します。

この受け子、軽いバイト感覚で引き受ける若者が非常に多いことでも有名です。中高生や大学生などがほんの軽い気持ちで受け子となり、無自覚に犯罪に手を染めている事例が近年、非常に問題視されているのを知っているでしょう。

しかも、受け子が詐欺容疑で逮捕された場合、初犯であれ実刑判決が下されることも珍しくないのです。未成年者でも14歳以上であれば逮捕されるなど、厳しい罰を受けることになります。

受け子なんて可愛らしい名前だなんて思ってはいけません。れっきとした犯罪です。

なぜ特殊詐欺の受け子の厳罰化が進んでいるのか

振り込め詐欺を始めとした特殊詐欺は、暴力団などの資金源になっているケースが多く見られます。反社会的勢力は市民を脅かす存在であるため、罰則を強化してその基盤を叩く必要があるのです。

昨今はインターネットの普及によって怪しい求人が非常に多く出回っています。明らかに詐欺と思しきもの、超簡単で高時給が手に入るものなど、犯罪につながる求人に誰でもアクセスできてしまうのが恐ろしいところ。

受け子のように「気軽にできるバイト」として求人を出せば中高生や大学生、主婦などが容易に引っかかるため、詐欺集団にとっては格好のカモでしかありません。

知らぬ間に犯罪に手を染める人を1人でも減らすべく、国も厳罰化をもって対処しているわけです。

受け子の求人を回避する方法

常に更新されるタイムライン。「受け子」「高収入バイト」「副業」などのハッシュタグが付けられた、いかにもなツイートをときおり目にすることがあるでしょう。

また、LINEで見知らぬ相手から友達申請され、怪しげなメッセージが送られてきた事があるかもしれません。

それらの多くは振り込め詐欺関連の違法バイトです。意図せずしてそうしたものが目に飛び込んでくるため、完全に防ぎようがありません。

不審なツイートは見ない、おかしな友達申請があっても無視。単純ですが受け子の違法求人を回避するにはこれがベスト。間違っても興味本位でコンタクトをとってはいけません。

受け子が逆転有罪になった判決例

2018年12月18日、特殊詐欺の被害者が送金した現金をマンションの空き部屋で受け取ったとして詐欺罪に問われた男の判決が言い渡されました。

二審では「宅配便の中身は知らなかった」との被告の主張が認められて無罪となったものの、「詐欺に当たるかもしれないとの認識がありながら荷物を受け取った」として詐欺罪の成立が認められ、逆転有罪となりました。

たとえ荷物の中身を知らなくとも、何か怪しいと感づく機会はいくらでもあり、犯罪に関与していると認識するに足る、というのが最高裁の見解。

知らなかったからとの主張は通らないというわけです。お金欲しさに危険なバイトに手を出し、逮捕されて挙句に有罪判決を受けるなんてバカらしいの一言。

魅力的な報酬に映るとはいえ、受け子は立派な犯罪。もしもこの手のバイトに興味があるなら、振り込め詐欺関連のニュースを読んで考えを改めるべきです。

特殊詐欺のアルバイト歴はバレない?

悪いことだけれどバレなければ大丈夫、と考えてもムダです。主犯格が逮捕されれば芋づる式に受け子や出し子も発覚するため、逮捕は時間の問題だからです。

先述のとおり詐欺罪が成立し、10年以下の懲役に処せられます。未遂であっても罰せられるため、甘く見てもらえるとは考えるべきではありません。

初犯の場合、詐欺の回数や被害額、悪質性等を考慮して減刑される可能性があります。また3年以下の懲役であれば、1年以上5年以下の執行猶予がつく可能性もあります。

未成年者の場合は14歳以上であれ逮捕・拘留がおこなわれますが、家庭裁判所へ送致されて鑑別所で調査がおこなわれます。

いずれにせよ何らかの罰を受けるため、安易な気持ちで受け子を引きうけてはいけません。

特殊詐欺の受け子の実態

実は、受け子はハイリスクローリターンの使い捨て要員。主犯格から支持を仰ぎ、実動部隊として危険な仕事を引き受ける役割です。

受け子が受け取る報酬は、騙して得た金額の3%程度。残りは「本部」にいる主犯格の日本人や外国人がすべて吸い取る構図です。

主犯格は海外にいることもあるため、受け子ほど簡単には面が割れないと言われます。つまり受け子はいつでも警察に目を着けられ、すぐに逮捕されるポジションと言うこと。万一捕まっても当然、主犯格の人間は庇ってなどくれないので完全に使いっ走りです。

非常に少ない報酬、いつ逮捕されてもおかしくない状況。一見美味しいバイトに見えても、実態は何の見返りもない犯罪行為でしかないのです。

それでも中高生の受け子が全国的に後を絶たないのは、危険に無知であることや小遣い欲しさが絡んでいるから。5万円や10万円と言った、彼らにとっては非常に大きな金額であれ、騙し取った額のほんの3%程度にしか満たないのですから、いかに都合よく使われているかが理解できます。

警官の目はごまかせない

時折、被害者の元へ訪れた受け子を水際で警官が捕まえたというニュースを見聞きします。これは詐欺未遂に該当しますが、これだけ振り込め詐欺が拡大している状況にあって警察が警戒をおろそかにしているはずがありません。

ダブダブのスーツを着た中学生、警官を装った高校生などはすぐに見抜かれます。また、被害者やその家族が不審に思って後から通報することも考えられます。

いずれにせよ受け子はすぐに捕まるため、警察の目をかいくぐるのは不可能と言っていいでしょう。

中高生を持つ親は要注意

誰しも自分の子供が犯罪に関与しているなんて思わないし、思いたくないものです。しかし、これだけ振り込め詐欺が増え、ネットでいつでも詐欺業者とコンタクトを取れてしまえる昨今ですから、親としてもそれとなく注意を払うべきです。

「受け子っていうのは犯罪で、絶対に関わっちゃいけないんだよ」と家庭で教えるなど、できる範囲で子供に受け子の危険性を伝えるといいでしょう。彼らは親が思っている以上にネットに詳しいし、お金欲しさやスリルを味わいたいなどの欲求に負けることもありえます。

また、学校の先輩に誘われて受け子に手を出すケースもあることから、交友関係にも要注意です。心配事があれば学校に相談するのもいいでしょう。

自分の子供を犯罪者にさせないよう、詐欺や受け子について話し合う場を設ける必要があります。

まとめ

受け子という言葉が知られて久しいですが、だからこそそのリスクや実態をよく理解しなくてはなりません。

犯罪と分かっていてもお金欲しさに引き受けてしまっては、その後の人生が狂ってしまいます。知らない間に犯罪者になることの恐ろしさを、今一度噛みしめたいものです。

振り込め詐欺を始めとする特殊詐欺は今後も増加するでしょう。高収入バイトはすべて危険と捉え、受け子とは無縁の生活を送りましょう。

執筆者:Moly編集部

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