振り込め詐欺グループはなぜターゲットの電話番号を知っているのか?

近年増加している振り込め詐欺。厳罰化されてきているとはいえ、一向に無くなりません。

ところで詐欺集団はどのようにしてこちらの電話番号を把握するのでしょうか。どこからか個人情報が漏れているのではと心配になるのももっともです。

ここでは詐欺集団の手口について紹介します。

振り込め詐欺グループの個人情報の入手方法

振り込め詐欺などの特殊詐欺に使われる「名簿」には、相手の氏名や住所、電話番号などが記載されています。

こうした情報は懸賞応募やアンケートなどをおこなう企業から買い取るケースがほとんど。また企業の担当者が誤って流出させた情報をネット上で拾ってリスト化する場合もあります

いずれにせよこの手の名簿は非合法な取引でしか使われないため、表に出てくることはありません。詐欺集団Aが持っていた名簿をBに流し、それが今度はCに渡り、……のようにどんどん拡散されていきます。

また、闇金が名簿を作成していることもあります。何らかの事情で消費者金融での借り入れができない顧客が闇金を利用せざるを得ないため、闇金業者にとっては「黙っていても個人情報が手に入る」状況なのです。

さらに、個人情報の取り扱いが緩い企業から情報を買い取る悪徳業者も存在します。本来ならば個人情報保護法を順守すべきところをずさんに管理しているため、業者にやすやすと情報を譲ってしまうのです。

われわれは自分の情報がどこでどのように扱われているか知りようがありません。そもそも個人情報が悪用されているとは意識しない人もいるでしょう。

不用意に個人情報をばらまくことで悪徳業者にデータが流れている事実を知るべきです。

特殊詐欺グループが持っている詳細すぎるリスト

少し古いニュースですが、2014年3月、沖縄県八重山署が押収した振り込め詐欺の名簿リストによると、氏名、住所、電話番号に加え、婚活アンケート回答者や訪問販売契約者などジャンル別に分けられた上、「温和そう」「一人暮らし」「高価な物にしか興味がない」など個人の特徴が事細かに記されていたとのことです。

ここから分かることは、詐欺集団は非常に詳しい情報を掴んでいる点。「コイツに電話をかければ簡単に騙せそう」とある程度ターゲットを絞った上で犯行を重ねていると言えます。

業者は手当たり次第に電話をかけているのでなく、個人の特徴や家族構成などから判断して連絡しているのです。

振り込め詐欺の対策法はあるか

いつ電話がかかってくるか分かりませんから、日頃から手を打つ必要があります。

①常に留守電に設定する

固定電話を使っている家庭の場合、常時留守番電話設定にしておくと良いでしょう。留守だと思って諦めたり、声や会話が録音されるのを嫌ったりするので効果的です。

②電話番号を登録しておく

離れて暮らす家族、友人、職場、学校など自分に関係ある電話番号のみを登録しておけば、知らない番号からかかっても電話を取らずに済みます。

本当に必要な電話ならメッセージを残すでしょうし、金融機関などからのものであれば折り返さずにネットで番坊を調べた上で確認の電話をかけることだって可能です。

③電話番号を変更する

番号自体が変わってしまえば電話はかかってきません。変更となると関係各所にその旨伝える煩わしさはあるものの、詐欺集団による攻撃からは逃れられます。

以上は簡単に行える上に即座に効果を発揮する方法なので、思い立った時に実行するのがベストです。

不審に思ったら警察に相談

例え振り込め詐欺に引っ掛からなくとも、念のため警察に相談するといいでしょう。いつまた似たような電話が来るか分かりませんし、市民からの通報や相談が多ければ警察としても対策し易いからです。

最寄りの警察署または電話de詐欺相談専用ダイヤル(0120-494-506)に情報を寄せましょう。

金融機関や警察が090や080から電話してきたら注意

固定電話を使わず携帯から発信する手口は特殊詐欺や闇金などの常套手段。まして金融機関や警察のような所が携帯から電話をかけるなんてありえませんから、090や080からの着信は詐欺だと判断して間違いありません。

「携帯の番号が変わったから」
「携帯を失くしてしまったから友人の携帯を借りてる」

などとそれらしい嘘をついてきますが信用してはいけません。何度もかかってくるなら着信拒否するといいでしょう。

実家と疎遠の状態をなくす

実家を離れて一人暮らしをしていると、つい親と疎遠になりがちです。これと言って理由も無いので何年も連絡していないと言う人も多いでしょう。

振り込め詐欺被害は主に高齢者に多いため、近況報告も交えて定期的に親と連絡を取ることをおすすめします。

また、犯人にすっかり騙されてお金を振り込んでしまう可能性も考えられます。自分の親は大丈夫などと根拠のない考えは捨て、「おかしな電話が来ても絶対お金を払ってはいけない」と伝えるべきです。

万一お金が犯人の手に渡ってしまうと返ってくる可能性は限りなくゼロ。警察に被害届を出してもほぼ無意味です。

大切なお金を犯罪者に盗られてしまわぬよう、親に注意を促してあげましょう。

合言葉などを決めておく

親子にしか分からない合言葉や秘密の質問と答えなどを決めておけば、犯人からの電話に対して冷静になれます。

「もしもし、俺だけど」
「ウチの息子は『俺』なん言いません」

「事故を起こしちゃって……」
「息子は免許を持っていないはずです」

このように犯人の意表をつけば相手は動揺し、そのまま電話を切ることでしょう。実際、ネット上で検索すると、この手の方法で被害に遭わずに済んだという例がいくつもヒットします。

犯人からの電話につい動揺して合言葉を忘れてしまう親がいるかもしれませんが、日頃から親子で共有しておけば万一の時でも対処出来るのではないでしょうか。

もし家族が騙されてお金を奪われてしまったら…

もしも親が既に被害に遭っているとしても、決して親を責めてはいけません。うかつとは言え動揺してしまう親の心情も汲むべきですし、仮に自分が同じ電話を受けた時、果たして絶対に騙されない保証はないからです。

親を責めてもどうにもなりません。悪いのは犯人なので親には何の落ち度もないのです。

まして疎遠だったなら余計、親が騙されてしまうのも無理からぬところ。

先に紹介したように、定期的に連絡を取って疎遠な状況を作らないのがベストです。

親子ともども振り込め詐欺の報道に敏感になる

連日のように伝えられる特殊詐欺の被害。人ごとだと思いがちですが、親や自分がいつ引っかかるか分かりません。

「ああ、また振り込め詐欺のニュースだ」と流し見するのでなく、「犯人はこんな手口でこんな大金を騙し取るんだな」と最新のニュースに敏感になるべきです。

親がこの手のニュースに興味がなくとも、「今振り込め詐欺被害が多いからニュースを良く見ておいて」と注意を促すのも子供の役割。お金を奪われた親を見たくなければこれくらいはすべきでしょう。

まとめ

振り込め詐欺の被害件数は減るどころか増える一方です。いつ自分や親が狙われるか分からないため、不審な電話には絶対に騙されてはいけません。

事前に電話番号を変えてしまう、親しい人以外には電話番号を交換しないなど、ちょっとの手間で被害を防げるなら実践すべきです。

おそらく今後も振り込め詐欺は減りませんから、親子ともども日頃から気をつけたいものです。

執筆者:Moly編集部

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