こどもの安全をどう守るか?小学校で抑えるべき防犯対策のポイント

これまでに小学校が絡んだ凶悪な事件が多く発生しています。しかしなぜ後を絶たないのでしょうか?

小学生のお子さんも持つ保護者にとって、小学校が絡む事件の報道がされる度に恐怖と不安でいたたまれない事でしょう!

今回はこどもの安全を守るためにどのような対策を講ずるべきなのか?どう守るのか?

保護者や小学校が抑えるべき防犯対策のポイントについて詳しくご紹介いたします。

 

過去に起きた小学校内での事件

これまでに小学校内における凶悪な事件が多く発生しています。

過去に起きた小学校内での事件を思い起こしていただくことで、どのような防犯対策を講ずるべきなのか?ヒントになりますのでしっかりと確認をして下さい。

 

附属池田小事件

この事件が戦後初めて小学校内で起きた無差別殺傷事件です。

2001年6月8日、大阪府池田市の大阪教育大学附属池田小学校で当時37歳の犯人(宅間守)が小学校内に侵入し、包丁を使って児童と教師を次々と斬りつけました。

これにより児童8名が死亡、教師2名・児童13名が負傷しました。

 

事件の詳細

10時20分頃の2時間目の授業が終わろうとしていた時、犯人が出刃包丁を所持して附属池田小に侵入しました。

まず校舎の東端に位置する2年東組に侵入したが、それに気付いた男性教師(36)がすぐに反応し「外に逃げろ!!」と大声を出して児童たちに指示。

しかし教室から逃げ出す際に転んでしまった児童が犯人により襲われ、この時4人が重軽傷を負いました。

男性教師が椅子を投げつけたため、隣の2年西組へ侵入をしました。西組の女性教師(28)も児童へ「逃げろー」と指示したのちに教室から飛び出した。

しかしこの教師の行動により西組の児童が次々に襲われ、8人の児童が死傷しました。

※西組の女性教師(28)は、その後「逃げた教師」として批判の対象となりました。

続けて隣の2年南組に侵入しましたが、この時、休み時間に入っていたため教師がおらず、2年南組の児童5人が襲われ死亡しました。

その際2年南組の男性教師(27)が児童達の異変に気付き、教室へ向かいますが、その間、二人の男性教師が犯人を捕らえようとしましたが一人が刺され重傷を負いました。

その後、1年南組に侵入し2年南組の男性教師と副校長(43)で犯人を取り押さえました。犯行時間は約15分間で無言の凶行だったと言われています。

 

大阪・寝屋川市立中央小学校3人殺傷事件

2005年2月14日午後3時10分頃、大阪府寝屋川市の寝屋川市立中央小学校へ犯人である少年が侵入し包丁で教師や栄養士を斬り付け1名が死亡、2名が負傷しました。

その後通報で駆けつけた警察官によって少年は逮捕されました。

※犯人は、同校の卒業生で無職の少年(当時17歳)でした。

 

事件の詳細

2005年(平成17年)2月14日 15時10分頃、寝屋川市立中央小学校の南門から、同校の卒業生である無職の少年(当時17歳)が包丁を所持し侵入。

1階の廊下にいた5年生担任の教諭(52歳)の前に少年が現れたため「どちらさまですか」と教諭が尋ねると、逆に「職員室はどこですか?」と少年が尋ねてきたので少年を教論が案内しようとした。

すると突然!少年は教論の背中を刺身包丁で刺した。教諭は技能職員室に逃げ込んだあとに死亡しました。

 

その後、職員室へ乱入した少年は1年生担任の教諭(当時57歳)と、栄養士の女性(当時45歳)に襲いかかり、2人に重傷を負わせている。

栄養士の女性が逃げる途中に、火災報知機のボタンを押し異常に気付いた教職員らが駆けつけてきました。

その後、通報を受けた警察官が駆けつけ取り押さえられた。その際少年は職員室の窓際に煙草をふかして立っていたとのことでした。

※当時、児童はグラウンドに避難していたので怪我をした児童はいなかったようです。

 

この少年の犯行動機は、「小学校時代にいじめられた経験から復讐をするために同校へ来校した」と自供している。

しかし被害に遭った教職員は少年との面識もなく当時の担任や関係教諭ではなかったとのことでした、

 

宇治小侵入事件

2003年12月18日(木曜日)午後0時35頃、京都府宇治市の市立宇治小学校へ刃物を所持した男が侵入し、1年生の男子児童2人を切りつけ負傷させました。

その際、教諭らによって男は取り押さえられ、通報により駆け付けた警察官によって逮捕されました。

 

事件の詳細

午後0時35頃、東通用門(当時は無施錠だった)から小学校内へ侵入し、北校舎玄関出入り口から校舎の中へ侵入しました。

その後2階へ上り、隠していたアタッシェケースの中から包丁を取り出し「ウォー」と大声をあげながら1年1組の教室に乱入しています。

当時、1年1組の教室では担任と副担任とともに児童35人が給食を食べていました。

犯人は最初に副担任へ向かっていき、副担任目がけて包丁を振り下ろした。しかし副担任は反射的に犯人の右手を振り払い、大きな悲鳴を上げながら教室を飛び出しました。

続いて担任へ向かってきたので、担任は児童らへ「逃げろ!」と指示したため児童らは急いで教室から逃げ出しました。

ところが恐怖のあまりに男児2人だけが椅子に座って身動きができなくなった。その男児1人の背後から頭部へ包丁を振り下ろし切り付け1人の男児が負傷しました。

さらに犯人は、隣に座っていた男児にも包丁を振り下ろし、頭部を切り付けた。この男児は頭頂部に深い傷を負いました。

しかし担任が「逃げなさい!」と再度、指示したために、やっと男児2人は教室の外へ逃げ出しました。

次に隣の1年2組の教室へ「ウォー」という大声をあげながら乱入した。この1年2組の教室でも担任、副担任とともに児童33人は給食を食べていた。この時、1年2組の担任は犯人の両手首を掴んで動きを止めました。

後から駆け付けた教務主任も加わり犯人の両手首を掴んで、犯人が持っている包丁を床に叩き落としました。

その後も教頭が教室に駆け付け、教務主任と2人がかりで犯人を床へ押さえつけ、通報を受け駆けつけた警察官によって逮捕されました。

この時、異変に気付いた児童達は1階の職員室へ逃げ込んでいるが児童達は皆パニック状態だったと言われています。

小学校で実施すべき防犯対策のポイント5選

小学校内で引き起こされる凶悪犯罪へどのような防犯対策を講ずるとよいのか?学校で実施すべき防犯対策のポイントを6選ご紹介いたします。

 

ポイント1.来訪者への対策

来訪者への対策は難しいです。しかし来訪者への警戒は強める必要があります。

まず基本的な考え方として、来訪者が小学校内へ侵入する前にすべて把握することです。その為にどのような工夫をするべきか?ポイントをご紹介いたします。

・正門と校門は常時閉じておき登下校時以外は施錠する

・出入り口すべてにインターホンと赤外線センサーを設置する

・監視カメラを設置する

つまり来訪者が侵入する前に逸早く気付くことが大切です。

その為には正門・校門の管理だけを重要視するのではなく、侵入できる出入り口にはすべて施錠をして、インターホンや赤外線センサー・防犯カメラを設置し、来訪者の存在がわかるような工夫をしてください。

そのような対策を講ずることで、来訪者が校庭へ入る前に気付くことができ、事前チェックをすることができます。

もしもその際に来訪者を怪しいと感じた場合には、すぐに全教職員へ異常を知らせるとともに警察へ通報し全職員は予期せぬ来訪者への警戒体制を整えなければなりません。

 

ポイント2.非常時の体制

常に非常時に備えて教職員全員が非常時の体制認識を一致することが大切です。

不審者への対応については一連の流れと基本対応をマニュアル化し定期的な訓練を実施して下さい。非常時に重要な防犯対策は以下の通りです。

①非常時の基本対応と一連の流れをマニュアル化する

②児童を巻き込んだ定期的な訓練を実施する(最低2カ月に1回)

③緊急時に対応する防犯グッズを設置する

職員室や図書室、保健室も含めたすべての教室へ緊急時に対応するための防犯グッズを設置してください。

・サスマタ

・防護盾

・カラーボール

・緊急通報システム

・不審者確保用のネット(飛び出すネット)

これらの防犯グッズは警察官が到着するまでの間に児童達を安全な場所へ避難させるために対処する目的で配備するという考えで設置してください。

 

ポイント3.安全管理のチェックを徹底する

安全管理の徹底は以下の項目を実施してください。

①すべての出入り口は登下校の時間帯以外は施錠する

②教職員が定期的に校内を巡回する

③すべての出入り口は厳重に管理し人の出入りを徹底管理する

④休み時間は、教員が子供の様子を監視把握する

⑤来訪者はインターホン、監視カメラなどで確認してから開錠する

⑥登下校時は正門・校門前に先生が立ち生徒を迎える

 

ポイント4.防犯監視システムの導入

やはり小学校の防犯対策は、プロのアドバイスを受けながら防犯監視システムの導入を実施することが一番です。

防犯監視システムを導入する前に防犯設備士、総合防犯設備士へお願いをして設置場所や運用方法を決めていきます。

・侵入者を発見するために必要なシステム

・外部侵入者を阻止するためのシステム

・異常事態を全教職員へ通知するシステム

・異常事態を警察などの外部へ知らせるシステム

このようなことを事前に打ち合わせをして決定し導入をして下さい。

 

ポイント5.児童への安全教育や非常時の訓練も徹底する

児童への安全教育や非常時の訓練も徹底してください。登下校時の「通学路安全マップ」を作成して、児童と保護者・地域の人達に把握してもらうようにしましょう。

また定期的に異常事態が発生した際に避難する経路へ脱出する練習や危機回避のために必要な知識や判断力を持たせるように訓練を実施することも忘れてはいけません。

まとめ

幼いこども達を守るためにどうしたらよいのか?今回は色々とご紹介しました。その中で一番大切な考え方は、「小学校を狙った凶悪な犯罪が起こるかもしれない」ということを認識するということです。

その上でこどもの安全を守るために必要な防犯対策を徹底して関係する保護者や地域の人々が一丸となって小学校の安全を守る取り組みに参加することです。

日本の未来を担うこども達の安全を守るのは大人たちの責任です。しっかり意識を持って取り組んでください。

執筆者:Moly編集部

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