犯罪被害にあったら防犯カメラは証拠になるのか?

防犯カメラは一般の住宅でも設置する人が増えてきました。

それは近隣トラブルや窃盗・イタズラ等に備え証拠として残するための対策として防犯カメラを導入する場合がほとんどです。

では犯罪被害にあった場合に防犯カメラの映像で証拠として採用されるのでしょうか?

今回は一般住宅で防犯カメラを設置している人が犯罪被害にあった場合に、記録した映像を証拠にできるか?また防犯カメラで証拠を残すためのポイントについてご紹介いたします。

 

一般住宅が被害にあう犯罪とは?

一般住宅が被害にあう犯罪にはどのようなものがあるのでしょうか?

ここでは警察が公開している情報をもとに多発している住宅被害についてご紹介いたします。

 

侵入窃盗

空き巣や忍び込み等の侵入窃盗被害は増加傾向にあります。

侵入の手口は無施錠が一番多く、ガラス破り、ドア錠破りと続きます。空き巣は住人が留守の時を狙って忍び込み金品を盗む犯罪です。一方で忍び込みは、住人が就寝時に屋内へ侵入し、金品を盗む犯罪です。

空き巣や忍び込みを総称して侵入窃盗と呼びます。

侵入窃盗は金品を盗むことが目的なのですが、住人に気付かれた場合や鉢合せになった場合に居直り強盗へ豹変することもあります。住人へ危害を加えることもあり最悪の場合は殺人事件にまで発展することもあるので大変危険な犯罪なのです。

 

イタズラ(塗料かけ被害)

近隣トラブルによるイタズラ被害が後を絶ちません。

完全に理不尽な言いがかりから住宅や住人へイタズラ行為で嫌がらせをする事案も多いです。とくに住宅の外壁や玄関ドア、車やバイク等へ塗料をかける被害が多く報告されています。

塗料をかける行為はただのイタズラで解決できる問題ではありません。塗料をそのまま外壁や車などへひっかけたりするイタズラは立派な器物損壊事件です。

壁の塗り替えや車の塗装となると費用は高額で大きな損害を受けます。

決して許される行為ではありません。だからこそ犯行の物的証拠を掴んで警察へ被害届を出す必要があります。

 

器物損壊

器物損壊は、住宅の一部を壊したり・花壇を破壊したり・車やバイクに傷をつけたりタイヤをパンクさせたりするなどの行為です。これも立派な犯罪です。

当然、警察には被害届を提出しますが、物的証拠がないとしっかりとした捜査までに至らないケースが多いと言います。

警察官の中には未だに「近隣トラブルだから、当人同士でどうにかする問題でしょう?」という考えの人もいるみたいです。

だからこそしっかりとした証拠を残して警察へ被害届を提出しなければなりません。

 

放火

人の家へ放火をする犯罪は大罪です。放火は住宅だけが被害にあうわけではありません。

家族の思い出も人の命も奪う極悪非道な行為です。絶対に許されません。しかし火事の出火原因の内もっとも多いのは「放火」なのです。

たばこの不始末やコンロよりも多いことに驚きますね!たばこやコンロが原因の火事であれば本人の不注意によるものなので注意をすると防げます。しかし放火になると意図的に起こされた犯罪です。だから防ぎようがないのです。

そのために放火から身を守るには、しっかりとした防犯対策が必要です。

このように一般住宅が被害にあう犯罪のトップ4は「侵入窃盗」「イタズラ(塗料かけ被害)」「器物損壊」「放火」です。

防犯カメラの映像は決定的な証拠になるのか?

防犯カメラの犯罪映像は証拠として実際に検挙されたケースは多くあります。

しかし防犯カメラの映像が決定的な証拠として採用されることは少ないようです。

 

防犯カメラの映像だけで検挙できるのか?

防犯カメラの映像単体では完全な証拠として扱われることはほとんどありません。

他の証拠と照合することによって防犯カメラ映像が証拠としての価値がでてくるのです。

つまり防犯カメラの映像だけでは決定的な証拠として犯罪者を検挙するまでには至らないということが考えられます。

 

防犯カメラだけでは犯罪を防げない

防犯カメラだけで侵入窃盗や器物損壊などの犯罪を防ぐことはできません。防犯カメラは、その存在自体に意味があります。

防犯カメラは犯罪抑止力効果を狙う

防犯カメラだけで犯罪を防ぐことは不可能です。しかし防犯カメラは犯罪抑止力効果に大きな役割を果たします。

犯罪者は自分の存在を知られることを一番怖がります。できる限り人に見られたくないのです。

そのような犯罪者心理に有効なのは防犯カメラの存在だと言えます。防犯カメラには自身の姿が映像として記録されます。

とくに侵入窃盗犯は再犯率が高いので、前科がある可能性が高いです。前科がある者はとくに警戒をします。

だからこそ防犯カメラは犯罪抑止力に効果を発揮すると言われているのです。

防犯カメラで証拠を残すための4つのポイント

防犯カメラで証拠を残すために必要なポイントを4つご紹介いたします。

ポイント1:見せる防犯対策が基本

防犯カメラで証拠を残すことも大切ですが、その前に空き巣や放火などの被害にあわないことが前提です。

「見せる防犯対策」というのは、「この家は防犯意識が高いぞ!」と犯罪者へ知らしめることを言います。防犯の基本は犯罪者に狙われないことです。

空き巣や放火魔は「絶対に警察に捕まりたくない」わけです。だからターゲットは必ず下見をしてから決めます。その際にスキだらけの家と防犯対策がしっかりなされた家とではどちらをターゲットに選ぶでしょうか?

あなたがもし空き巣だったら?当然ですよね!スキだらけの家をターゲットにします。そのように狙われないためにも見せる防犯対策を実施すべきなのです。

 

ポイント2:住宅の出入り口と死角へ設置する

見せる防犯対策を基本にして、防犯カメラを証拠として残すためには設置する場所を間違わないことです。

防犯カメラを設置しても空き巣に入られるケースはあります。空き巣に入られた上に犯人の姿が防犯カメラに写っていなかった・・ということもあります。でもそれは防犯カメラがない死角から侵入しているだけなのです。

防犯カメラを設置する場所は住宅の出入り口と死角になる場所です。そこをしっかりおさえていれば「犯人の姿が映っていない」ということにはなりません。

また防犯カメラを設置したら住宅周辺がすべて映し出されるかどうか?を必ずチェックしてください。

 

ポイント3:防犯カメラは高画質のものを選ぶ

最近の防犯カメラは従来の防犯カメラとは比較にならないほど鮮明な映像を実現できます。

せっかく犯行の一部始終が映像に残せたとしても不鮮明な映像では犯人の特定には繋がりません。「もっとはっきり撮れていたら・・」と後悔しないためにも、犯人を取り逃さないためにも防犯カメラを選ぶ場合は高画質のものにしてください。

 

ポイント4:暗い場所でも鮮明に映る防犯カメラ

日中の明るい時間帯に犯罪が起こることは少ないです。夜間の暗くなった時間帯に犯罪は行われることが多いのです。

このことから日中だけではなく、夜間の暗くなった場所でも撮影ができる防犯カメラを選ぶ必要があります。

主に以下の4つのタイプに分かれます。

①防犯灯カメラ

防犯灯カメラはカメラ自体にLEDランプが付いていて周辺を照らすので街灯の役割も持ち合わせた防犯カメラです。昼間だけではなく、夜間もカラー撮影をすることができます。

②赤外線カメラ

赤外線カメラは赤外線LEDを搭載した防犯カメラです。このカメラの特徴は人間の目ではみえない赤外線LEDライトで撮影をすることができる点です。

しかしデメリットとしては白黒での撮影しかできないのでカラー映像で証拠に残すことはできません。この防犯カメラはどちらかというと監視用に向いていると言えます。

防犯対策を目的に設置するには、やはりカラー撮影が可能なものを選ぶ方がよいです。

③人感センサー付き防犯カメラ

人感センサー付き防犯カメラは、人が近づくとセンサーが感知してホワイトLEDが点灯しますので不審者に対する威嚇効果が高い防犯カメラです。

通常は赤外線LEDにより白黒で監視しますが、ホワイトLED点灯時にはカラー撮影ができます。

まとめ

今回は「犯罪被害にあったら防犯カメラは証拠になるのか?」をテーマに見てきました。

防犯カメラの犯罪映像は証拠として検挙されたケースも多くありますが、防犯カメラの映像だけで決定的な証拠として採用されることは少ないです。

しかしそれ以前に犯罪被害にあわないようにすることを大前提で防犯カメラを設置するという認識を持ちましょう。

防犯の基本は犯罪者に狙われないように「防犯意識が高い家だぞ!」と「見せる防犯対策」をすることが大切です。そのことをしっかり意識して防犯カメラの設置を検討しましょう。

執筆者:Moly編集部

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