防犯カメラがプライバシー侵害に!?設置・運用4つのポイント

最近は一般住宅でも防犯カメラを設置する時代になりました。

自宅を守るためのセキュリティ強化として防犯カメラは有効です。

しかし防犯カメラが「プライバシーの侵害になる場合もある」ということを知っていましたか?

今回は防犯カメラによるプライバシー侵害に問われないために注意すべき設置・運用のポイントを5つご紹介いたします。

【ポイント1】防犯カメラの設置場所

防犯カメラを設置する前に確認をしなければならないのは「設置場所」です。

防犯カメラにはいろいろな性能があるので、設置する目的や設置場所の環境を考慮したうえでカメラを選びましょう。

まずは防犯カメラの設置場所について考えていきましょう。

 

防犯カメラの役割とは?

防犯カメラの役割は、カメラに映った不審者を特定し逮捕のための証拠や材料として役立てるだけではありません。

一番の目的は防犯カメラによる犯罪抑止力効果を発揮することです。

犯罪者心理というのは自分の形跡をできる限り残したくないと思っています。だから防犯カメラが設置してある場所は事前にチェックをします。

防犯カメラがない場所を選んで犯罪を企てる場合が多のです。ですから犯罪抑止力に大きな効果を発揮するのです。

また不審者を事前に察知することができるので、「なにかが起こる前に」不審者対策を講ずることができるというのが防犯カメラの役割だと言えます。

 

設置の目的を明確にしましょう。

防犯カメラを設置する目的を明確にすることで、設置すべき場所が確定できます。「なにを監視するのか?」「どこを監視するのか?」この2点をまずは明確にしましょう。

 

防犯カメラの設置場所は2つ

防犯カメラを設置する場所は「屋外」と「屋内」の2つです。

屋外

屋外への設置は必須です。不審者は確実に屋外から現れます。企業や商店・一般住宅すべてに共通する考え方です。

屋外へ防犯カメラを設置する場合は「監視する場所」と「侵入経路になる出入り口」「死角になる場所」すべてが対象です。

屋内

屋内へ設置する目的はさまざまです。例えば「スーパーのレジを映し出すカメラ」や「コンビニ内の通路に設置されたカメラ」などはよく見かけると思います。

また一般的には「小さいこどもの見守り」や「ペットの監視用」に防犯カメラを利用する人も増えています。このように屋内へ設置する際にもしっかりとした目的を明確にして設置場所を確定しましょう。

【ポイント2】プライバシー侵害の事例を知る

犯罪抑止力効果を発揮する防犯カメラなのですが、設置する場所には注意が必要です。

敷地内に設置してしる場合でも敷地外へ向けて設置した防犯カメラは、プライバシーを侵害している事があるのです。

実際に防犯カメラの設置が問題になり、プライバシー侵害にあたると判断された事例を2つご紹介いたしますので、

どのようなケースがプライバシー侵害にあたると判断されたのかを知って、これから防犯カメラを設置・運用する際のポイントとしておさえておいてください。

 

近隣トラブル

屋外に設置した防犯カメラが隣接する住宅の一部が映っていたケースがあります。

2階に設置したカメラが、隣のプライベート空間の一部が映る位置にあり、そのカメラの向きが問題になって隣人がプライバシー侵害で訴えた事例がありました。

裁判所は防犯カメラ運営者に対して「カメラの撤去」と「名誉棄損」の判決を出しています。

 

防犯カメラに映った万引き犯をネット公開

万引き被害が深刻な状況になり、たまりかねた店舗が防犯カメラに映った万引き犯をネット上に公開しました。

しかし公開した映像が「お客様のプライバシー侵害や名誉棄損に当たる可能性があるのではないか?」と問い合わせが殺到し、大問題に発展して店舗側は映像を削除しました。

このケースは世論が店舗側の行為を「プライバシー侵害にあたる」と判断した事例だと言えます。

 

飲食店の更衣室に隠しカメラ

飲食店の更衣室へ従業員やアルバイトに知らせず防犯カメラを設置した店舗が「プライバシー侵害にあたる」として従業員らに訴えられました。

これは関係者しか立ち入ることができない場所に保管してある店の在庫が頻繁になくなるということで、店側が従業員の更衣室へ許可なく防犯カメラを設置しました。しかしアルバイトがカメラの存在に気付き大問題となりました。

【ポイント3】プライバシー侵害を配慮した防犯カメラの運用とは

運用者側としては決してプライバシー侵害にあたると承知したうえで設置することはありません。

しかし事前のルールをしっかり決めて運用をしなければ外部から「プライバシー侵害にあたる」と指摘を受けることになりかねません。

そのような事態にならないためにもプライバシー侵害を配慮した防犯カメラの運用が大切です。

 

カメラのレンズを隣家へ向けない

先程もご紹介しましたが「プライバシー侵害にあたる」事例の一つに「隣人トラブル」があるとご紹介しました。

一般住宅で防犯カメラを設置する理由のほとんどが「防犯目的」です。しかし自分の私有地を撮影することに問題はありませんが、防犯カメラを隣の家に向けて設置した場合には、隣人のプライバシーが侵害される恐れがあります。

ですから防犯カメラのレンズを隣家へ向けないようにセットしてください。

 

隣の家を覗き込める位置や角度に設置をしない

とくに2階へ設置した防犯カメラが原因で隣人とトラブルになるケースが多いです。どうしても高い位置から見下ろす形になるので隣家のプライベート部分が映る場合があります。

この場合は、設置した防犯カメラの映像を自分の目で確かめて隣の家を覗き込める位置や角度にならないように調整をしてください。

 

防犯カメラ映像がネット流出しないように管理を行う

あなたは日本全国・世界各国に設置されている防犯カメラの映像が、リアルタイムで見られるサイトがあるのをご存知でしょうか?このサイトは世界各国に設置された防犯カメラの映像を受信して、世界中で見ることができるようにしているのです。

公開されている映像は、購入時の初期パスワードを変更せずに使っているカメラだけです。ですからこの場合の対処法はパスワードを初期設定のままにせず早急にパスワードを変更することです。

 

プライバシーマスクを活用する

プライバシーマスクとは画像の表示や映像を録画する際に、特定の箇所をマスキングまたはブロックする機能のことです。プライバシーマスクをされた箇所は防犯カメラの監視対象の範囲外となるので、プライバシーエリアを保持することができます。

【ポイント4】防犯対策として効果を上げる設置方法

プライバシー侵害を配慮した防犯カメラの運用について理解を深めたら、防犯対策として効果を上げるために設置の工夫をしましょう。

 

見せる防犯対策の実施

「見せる防犯対策」というのは、「この家は防犯意識が高いぞ!」と不審者へ知らしめる効果を図る防犯対策のことを言います。

犯罪者に狙われないことが防犯の基本です。この観点から防犯カメラは、人目につく場所へ設置をするように心がけてください。

 

出入り口と死角には必ずカメラを設置する

防犯カメラを設置する場所は侵入経路となる住宅の出入り口と死角です。ここをおさえていなければ意味がありません。

防犯カメラの役割は、犯罪抑止力効果を発揮することとカメラに映った不審者を特定し逮捕のための証拠や材料として役立てることです。

ですから侵入者が映っていなければ意味がないのです。

 

暗い場所を映せる防犯カメラ

夜の暗くなった時間帯は犯罪が増える傾向にあります。日中の明るい時間帯だけを監視するのではなく、夜間の暗くなった時間帯も撮影ができなければ意味がありません。

暗い場所でも映せる防犯カメラを導入してください。

暗い場所でも映せる防犯カメラは以下の2つのタイプがおすすめです。

 

①人感センサー付き防犯カメラ

人感センサー付き防犯カメラは、人が近づくとセンサーが感知してホワイトLEDが点灯しますので不審者に対する威嚇効果が高い防犯カメラです。

通常は赤外線LEDにより白黒で監視しますが、ホワイトLED点灯時にはカラー撮影ができます。

 

②防犯灯カメラ

防犯灯カメラはカメラ自体にLEDランプが付いていて周辺を照らすので街灯の役割も持ち合わせた防犯カメラです。

昼間だけではなく、夜間もカラー撮影をすることができます。

まとめ

防犯カメラがプライバシー侵害になる場合もあります。しかし防犯カメラの目的は犯罪抑止力効果を発揮することと、カメラに映った不審者を特定し逮捕のための証拠や材料として役立てることです。

ですから防犯カメラを導入する場合には、プライバシー侵害にならぬよう充分に注意を払い、防犯対策としての機能を最大限に活用できるようにしてください。

執筆者:Moly編集部

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