女性や子どもが犯罪被害にあいやすい場所のひとつがトイレです。特に公共の場所にあるトイレを利用する際は常に警戒をしなければいけません。トイレの防犯対策について紹介します。

トイレは犯罪の温床になりやすい
犯罪が発生する場所として、トイレでは痴漢、盗撮、レイプなど女性が被害者になるような犯罪が多く発生する傾向があります。また、女性だけでなく公園をはじめとしたトイレでは、子どもを狙った犯罪も発生しています。
設置された場所ごとに、それぞれどのような点を警戒すべきか見てみます。
公園の公衆トイレの危険性
公園のトイレには危険が多く潜んでいます。特に古い構造のトイレは犯罪の温床になっているので注意をしましょう。古いトイレには次のような特徴があります。
・窓がない
・男女の出入り口が共通
・中がどうなっているかわからない
・ゴミや落書きが多く住民からも注意されていない
このような場所は、多くの人はほとんど注目していないので不審者が出入りしていても気づかれない可能性があります。またこのようなトイレでは、男女出入りが共通なので犯行が起きやすい構造になっています。もし、家の近くの公園が古くからあるタイプのトイレであれば、利用をしないようにと子どもに注意喚起をするようにしましょう。
駅のトイレ
駅のトイレも、公園のトイレと同様に犯罪に巻き込まれやすい場所です。実際に、駅のトイレで待ち伏せをしていた男にハンマーで頭部を殴られたという事件や、強引に個室トイレに押し込まれレイプされそうになった事件など、さまざまな凶悪事件が発生しています。
最近新しく設置された駅のトイレには監視カメラが導入されているとはいえ、犯罪に巻き込まれる可能性が0であるとは言い切れないので警戒を怠らないように心がけてください。
また最近では、トイレの利用状況を知ることができるアプリも開発されました。使用状況が分かるのは便利ですが、同時に待ち伏せなどに利用される危険もあります。警備員を増員して犯罪を防ぐという試みも各駅で行われていますが、不特定多数の人がアクセスできる駅のトイレを利用するときは気をつけましょう。
公衆トイレを利用するときの対策
それでは、公共トイレを利用するときには、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。必ず次のような対策をとるようにしましょう。
利用者が少ないトイレは避ける
利用者が少ないトイレは、すぐに利用することができるので便利に思えます。しかし、利用者が少ない=見ている人が少ないということなので、犯行をしやすいトイレということもできます。人通りの少ない場所の場合、待ち伏せをしている可能性もありますので、トイレに入る前に周囲に見渡してから入るようにしましょう。
もしも、トイレの周辺に不審な動きをしているような人がいたら、警戒し、利用せずに済ませられるなら他のトイレを探しましょう。
トイレの配置で利用するかを検討する
公共の場にあるトイレで、男性が手前、女性が奥という構造ではなく、女性が手前、男性が奥という配置になっているトイレは避けた方が無難です。男性の入口が奥にあるトイレの場合、女性トイレの入り口に男性がいても不審とは言えないため、その構造を利用されることがあるためです。
利用しても良いトイレ
外出先でトイレを全く利用しないというわけにはいきません。そのため、人によってはトイレを利用せざるを得ない状況もでてくるでしょう。このようなときは利用しても安全な場所を選びましょう。
利用して良いトイレは人通りが多いところにあるトイレです。男性、女性ともに利用者がおおければ待ち伏せされる可能性はありません。
駅近くに商業ビルがあれば、そちらのトイレを利用した方が良いでしょう。商業ビルでは私服警備員が定期的に巡回をしています。そのため、駅のトイレに比べて犯罪を起こしにくい環境が整っています。また、駅のトイレよりも清潔度が高いのも利点です。

公共のトイレは防犯対策上、緊急時以外は使用しない
公共トイレで犯罪に遭遇しないためには、極力使用しないということです。使用するとしても、人が頻繁に行き交うような駅で利用をするようにしましょう。
万が一、トイレで痴漢や不審者に遭遇したときは個室トイレに逃げて助けを待つようにしましょう。最近では、緊急ブザーを設置しているようなトイレがあるので、あらかじめそのようなトイレを把握しておきましょう。障害者用のトイレでは必ず呼び出しボタンがあるので、余裕があれば、障害者トイレに逃げてボタンを押して助けが来るのを待ちましょう。
まとめ
公衆トイレはその特性上、犯罪の発生を防ぎきれないと言わざるを得ない場所です。もし利用するときは今回紹介したような点に気をつけて利用するようにしてください。警戒心を持つことを意識するだけで、犯罪に遭遇する可能性を低くすることができるので、駅などの公共トイレを活用するときは、ぜひ実践してください。
執筆者:Moly編集部

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